• ブランド
    特設サイト
公開日 2008/01/31 18:23

日立、新BD/HDDカムの説明会を開催 − CMOSや映像処理改良で高画質化を実現

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

(株)日立製作所は、先日発表したBD+HDDハイブリッドカメラ(関連ニュース)など、ビデオカメラ春モデルの説明会を開催した。

今回紹介した製品の中で注目すべきは、やはりフルHD対応のBD+HDDハイブリッドカメラ「DZ-BD9H」とHDDカメラ「DZ-HD90」の2機種。DZ-BD9Hは、昨年発売したDZ-BD7Hの上位機種で、さらなる高画質化を果たした。なお、DZ-BD9HとDZ-HD90の光学系や映像処理回路はほぼ同一。

●CMOSや映像エンジンの進化で高画質化を実現

DZ-BD9H。2月12日発売

HDD容量は30GBから60GBに倍増

画質の改善ポイントは多岐にわたる。まず光学系では、高周波特性の伸張を行うことで、解像度を向上。またCMOSセンサーは、総画素数はこれまでと同様530万画素で、日立の協力のもと、アメリカのベンチャー企業AltaSens,Inc.が開発したもの。BD9HとHD90に搭載したものでは、色分解フィルターの材質を変えたりするなどの工夫により、解像度を従来比約10%程度高めたほか、低照度性能も約1.5倍に向上させ、最低被写体照度を従来の24ルクスから15ルクスに下げることに成功した。

レンズやCMOS、映像エンジンなど様々なデバイスで高画質化を図った

暗所での画質も改善した

また映像エンジンでも、新適応雑音除去処理を最適化させ、ノイズの低減やS/Nの向上を実現。動き予測制御のMBAFFも最適化することで、高解像度化に貢献している。これらの改善の結果、水平解像度は1,000本近くにまで向上した。

水平解像度は1000TV本近くにまで向上

DZ-BD9Hの本体形状はDZ-BD7Hとほぼ同一だが、本体色をブラックにしたほか、LCD部には光沢のあるブラックメタリック塗装を施し、またレンズリングも金属感のあるアルミ素材を使用するなど、高級感を演出している。

なお、HDD容量もDZ-BD7Hの30GBから60GBに変更され、より長時間の録画が可能となっている。

●市販のBDドライブを使って気軽にダビングできるHD90

DZ-HD90は、DZ-BD9HからBD/DVDドライブやビューファインダーを省略し、小型化したモデルで、60GBの内蔵HDDに長時間録画が可能。長期の旅行などに持って行く用途を想定している。

DZ-HD90

eSATA端子を本体上部に搭載し、対応のBDドライブに、内蔵HDDの映像をダビングすることが可能。ディスク、12cm BD-RE/-R、12cm DVD-Rの3つから選択することができる。会場では、アイ・オー・データ製のBDドライブを使用し、ダビングしたBDディスクをPS3で再生するデモが行われていた。

DZ-HD90とI-O DATAのBDドライブを接続

カメラ本体の「BDリンク」ボタンを押すとダビングをはじめられる

対応BDドライブを使ったダビングは、本体の「BDリンク」ボタンを押すことで実行できる。ダビングの機能はBD9Hと同じで、ダビングしていないシーンだけを自動的にダビングする「はじめて」ダビングや、指定日のシーンを自動的にダビングする「ひにちで」ダビングなど、手軽にダビングを行えるメニューを搭載している。

BDリンクのメニュー画面

作成したBDをファイナライズすると、画面のようにサムネイルメニュー入りのディスクが完成する

デモで使用したアイ・オー・データ製のドライブは2倍速書き込みに対応しており、最高画質のHXモードの場合、最大2倍速以上でダビングが可能。ただし、さらに書き込み速度が速いBDドライブと接続しても、内蔵HDDの転送スピードなどの問題もあり、さほどスピードは上がらないという。

●2008年秋にHDカメラシェア20%を狙う

説明会では、同社コンシューマ事業グループ 商品企画本部 本部長の吉野正則氏が事業戦略を説明。吉野氏は「やっとBlu-rayが一般に認知されてきた」とし、DVDに比べて約5倍の記録時間をもつBlu-rayのメリットをアピール。今後の商品開発のテーマとして、「BDカメラでもHDDカメラでも、最終的にはBDに残せるものを開発する。すべてBDへの出し口を持つことになる」とした。

吉野正則本部長

ユーザーニーズに対する日立の回答

今回のラインナップについては、DZ-BD9Hは主に子供の記録を残したいというユーザーへ、DZ-HD90は旅行の思い出を残したいというユーザーへ訴求するという。

販売計画については、「2007年は、ビデオカメラ全体の日立のシェアは高かったが、HDカメラに限るとそれほど高くなく、秋の時点では5%程度だった」と振り返り、「今年春には、ハイブリッドとHDDという今回の新製品でシェアを15%に引き上げ、秋にはまた別のことを考えて20%をねらっていく」と述べた。

今年はHDカメラ市場でのシェアを大きく伸ばすことを計画している

また、今後のプロモーション計画も紹介された。2月9日から、黒木瞳さん出演の新CMが放映され、思い出をBlu-rayで残すことのメリットをアピール。また、DZ-BD9H、DZ-HD90の発売に合わせ、バッテリーパックやSDメモリーカード、カメラバッグなどがもれなくプレゼントされるキャンペーンも実施される。

会場にはSD画質のモデルも置かれていた。写真はDZ-HS903

同じくDZ-HS803

【問い合わせ先】
日立製作所
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11(フリーコール)

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
5 楽天大感謝祭、明日12/19 20時からスタート。最大半額クーポン事前配布中
6 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
7 AUREXのBluetooth対応CDラジオ、楽天で20%ポイント還元中!
8 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
9 丁寧な画質と快適な設置性!ボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
10 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
12/19 12:00 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX