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公開日 2008/04/14 15:06
日立、ネットTV対応/HDD搭載の超薄型液晶テレビ「UT770シリーズ」3機種発売
(株)日立製作所は、速報でもお伝えしたとおり(関連記事)、薄型35mmの液晶テレビ“Wooo”UTシリーズの新モデル3機種を6月7日より発売する。
UTシリーズは昨年末より順次発売されたWooo最上位の液晶テレビモデル。モニター部の薄さが35mmで、さらにモニター部とチューナーを搭載する「Woooステーション」に分離させたセパレート構成を採用。壁掛け、壁寄せ設置などが容易に行える「レイアウトフリー」をコンセプトに掲げている。新モデルは250GBのHDDを新たに内蔵したこと、ネットTVに対応したことが大きな変更点。新ラインナップは下記の通り。
【液晶テレビ「UTシリーズ」】
液晶パネルには42V型は画素数1,920×1,080の「フルHD IPSパネル」、37V型は1,920×1,080の「フルHD IPSαパネル」を採用。32V型は画素数1,366×768の「HD IPSαパネル」をそれぞれ採用している。
モニター部は、Woooステーション接続用のHDMI入力1系統のほか、PC用のD-Sub15ピン端子入力端子も1系統装備する。
Woooステーションは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを各2基、地上アナログチューナーを各1基装備。入力端子には、1080p入力対応のHDMI端子入力3系統、D4/コンポーネント入力1系統、ビデオ入力1系統、音声入力2系統などを備える。またモニター接続用のHDMI出力も装備する。さらにSD/MMCメモリーカードスロットも用意されている。42/37V型は30bit、36bitのDeepColor信号の入力に対応する。
機能面では、全3機種ともに倍速120コマ変換に対応する。また42V型/37V型は動き補間アルゴリズムを一新し、映像の変換精度を向上させた「新なめらかシネマ」を搭載。
ネットワーク面では、後述する新設のサービス・サイト「Wooonet」のほか、DLNAにも対応。DTCP-IPにも準拠しており、デジタル放送番組をネットワーク経由で配信/再生することが可能。PC用のDLNAサーバーソフトはWoooに同梱され、Wooo側では、動画はMPEG-2 PS/TS、音声はリニアPCM/MP3、静止画はJPEG形式の再生が行える。任意の音楽をBGMにして、静止画をスライドショー再生することも可能だ。
Woooリンク機能も強化した。これまでの電源連動、ワンタッチプレイ、シアターシステムの制御といった基本機能に加え、新たに視聴中の番組をレコーダーに録画する機能、テレビのリモコンによるレコーダーの各種機能の操作、さらに視聴番組のEPGジャンル情報に連動してサラウンドモードを切り替える機能が追加された。
■新たにHDDを搭載し録画機能が充実
新たに250GBのHDDを内蔵。リモコンの録画ボタンを押すだけで簡単に録画が可能となった。カナダに本社を置くViXS Systems Inc.の「XcodeHD」技術と組み合わせることで、ハイビジョン映像を500GB相当の長時間録画にも対応する。
また前モデル同様、iVポケットも搭載し、別売のカセットHDD「iVDR-S」を挿入することでデジタル放送を録画することもできる。
さらに録画機能として「いいとこジャンプ」などを搭載。録画した番組に同社独自のシーン解析アルゴリズムにより自動でキャプチャーが設定され、音楽番組では楽曲の先頭を頭出ししたり、ドラマでは本編から視聴できるようになるなどスムーズな再生を実現する。
■ネットTVに新対応 − Woooユーザー向けポータルサイト「Wooonet」スタート
UT770シリーズでは「映像もレイアウトフリー」をコンセプトに、新たにネットTVに対応。6月7日に開設予定のWoooユーザーのためのポータルサイトを利用できる。
また(株)アクトビラが運営する映像配信サービス「アクトビラベーシック/ビデオ/ビデオ・フル」へも対応するようになった。Wooonetのトップページにアクトビラへのリンクがあり、簡単にVODを視聴できる。
Wooonetでは、登録した相手から映像を受信できる日立独自のサービス「ビデオdeメール」の利用もできる。同サービスは、パソコンから動画や静止画をWooonetサーバーにアップロードすると、サーバー側でWoooで視聴可能な形式に変換し、映像を保存。送信先にメールが送られ、Wooonetからメールを開くと動画が再生される仕組み。サーバーのデータ容量は最大3GB。なお、送信先は最大10人まで登録できる。
映像をリモコンのボタン操作だけで閲覧できるため、離れて暮らす祖父母に、子供の写真や動画を見せたいときなどの利用が想定される。
受送信は静止画、動画共に可能。動画は、HD解像度のものはMPEG-4 AVC/H.264(High Profile)に、SD解像度のものはMPEG2に変換する。H.264は約15Mbpsが最大ビットレートとなる。解像度は基本的に変換せず、フルHD映像はフルHDのままサーバーに蓄えられる。ただし、SDフォーマットでアップロードした時のみ、ネットワーク速度の低さにより再生が行えないなどの事態に備え、MPEG2だけでなく、SIFフォーマットでも記録される。
当初は日立製のBDカム、HDDカム、ハイブリッドカムなどに対応するが、今後他社製のDV/DVD/HDD/メモリーカードカメラなどに順次対応していくという。なお、MPEG2でHD解像度の記録を実現しているビデオカメラについては、SD解像度に変換されるという。
なお、ビデオdeメールの利用には、映像を送信する側に月額のサービス料が必要。サービス料は未定だが、350円程度での提供を予定している。
そのほかWooonetでは天気やニュースなどの閲覧やオンラインショッピングができる「DoTV」などのコンテンツを提供する。
■豊富なオプションを用意 − 壁貼りスタイルを促進
日立によるとUT700シリーズの購入者の設置方法を調べたところ、壁掛けでの使用が15.2%、フロアスタンドでの使用が19.4%で、計30%以上のユーザーが新しい設置スタイルで利用しているという。UT770シリーズでは、同社の訴求するコンセプト「レイアウトフリー」を拡大させるため、新たにオプションでスタンドやユニットを発売し、「壁貼りスタイル」を提案する。オプションのラインナップは下記の通り。
フロアスタンド
・TB-LSZ4281 29,800円(税込)
壁掛けユニット
・TB-LKA0082(可変タイプ) 17,500円(税込)
・TB-LKF0082(固定タイプ) 9,800円(税込)
壁寄せスタンド
・TB-LRH0081 29,800円(税込)
全製品、UT700を含む全UTシリーズモデルに対応する。フロアスタンド「TB-LSZ4281」は既発売の「TB-LSZ0081」が37V型/32型のみの対応であったのに対し、42V型にも対応するようになった。本日の発表会で「TB-LSZ4281」はお披露目されなかったが、説明員によると「0081よりも底面の輪のサイズが多少大きくなり、板が敷かれた形になる」という。
壁掛けユニットの2製品は、日本家屋の約80%を占めるという石膏ボード壁にも対応。これまで壁掛けの設置には壁補強など大がかりな工事が必要だったが、本製品を使用することで工事の手間も大幅に簡略化する。
また、賃貸住宅等の日本の住宅環境に配慮し、壁に穴を空けずに手軽に壁掛けスタイルを導入できる製品として、壁寄せスタンド「TB-LRH0081」も発売する。通常のスタンドよりも壁との距離が近く、一体感のある設置が可能だ。また29,800円という低価格で気軽に導入できるのも特徴だ。
【問い合わせ先】
日立製作所
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11(フリーコール)
(Phile-web編集部)
UTシリーズは昨年末より順次発売されたWooo最上位の液晶テレビモデル。モニター部の薄さが35mmで、さらにモニター部とチューナーを搭載する「Woooステーション」に分離させたセパレート構成を採用。壁掛け、壁寄せ設置などが容易に行える「レイアウトフリー」をコンセプトに掲げている。新モデルは250GBのHDDを新たに内蔵したこと、ネットTVに対応したことが大きな変更点。新ラインナップは下記の通り。
【液晶テレビ「UTシリーズ」】
サイズ | 画素数 | 型番 | 録画機能 | 価格 | 発売日 |
42V型 | 1,920×1,080 | UT42-XP770B(ブラック) | 内蔵HDD& iVポケット | ¥OPEN (予想実売価格44万円前後) | 6月7日 |
UT42-XP770W(ホワイト) | |||||
37V型 | 1,920×1,080 | UT37-XP770B(ブラック) | ¥OPEN (予想実売価格34万円前後) | ||
UT37-XP770W(ホワイト) | |||||
32V型 | 1,366×768 | UT32-WP770B(ブラック) | ¥OPEN (予想実売価格27万円前後) | ||
UT32-WP770W(ホワイト) |
液晶パネルには42V型は画素数1,920×1,080の「フルHD IPSパネル」、37V型は1,920×1,080の「フルHD IPSαパネル」を採用。32V型は画素数1,366×768の「HD IPSαパネル」をそれぞれ採用している。
モニター部は、Woooステーション接続用のHDMI入力1系統のほか、PC用のD-Sub15ピン端子入力端子も1系統装備する。
Woooステーションは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを各2基、地上アナログチューナーを各1基装備。入力端子には、1080p入力対応のHDMI端子入力3系統、D4/コンポーネント入力1系統、ビデオ入力1系統、音声入力2系統などを備える。またモニター接続用のHDMI出力も装備する。さらにSD/MMCメモリーカードスロットも用意されている。42/37V型は30bit、36bitのDeepColor信号の入力に対応する。
機能面では、全3機種ともに倍速120コマ変換に対応する。また42V型/37V型は動き補間アルゴリズムを一新し、映像の変換精度を向上させた「新なめらかシネマ」を搭載。
ネットワーク面では、後述する新設のサービス・サイト「Wooonet」のほか、DLNAにも対応。DTCP-IPにも準拠しており、デジタル放送番組をネットワーク経由で配信/再生することが可能。PC用のDLNAサーバーソフトはWoooに同梱され、Wooo側では、動画はMPEG-2 PS/TS、音声はリニアPCM/MP3、静止画はJPEG形式の再生が行える。任意の音楽をBGMにして、静止画をスライドショー再生することも可能だ。
Woooリンク機能も強化した。これまでの電源連動、ワンタッチプレイ、シアターシステムの制御といった基本機能に加え、新たに視聴中の番組をレコーダーに録画する機能、テレビのリモコンによるレコーダーの各種機能の操作、さらに視聴番組のEPGジャンル情報に連動してサラウンドモードを切り替える機能が追加された。
■新たにHDDを搭載し録画機能が充実
新たに250GBのHDDを内蔵。リモコンの録画ボタンを押すだけで簡単に録画が可能となった。カナダに本社を置くViXS Systems Inc.の「XcodeHD」技術と組み合わせることで、ハイビジョン映像を500GB相当の長時間録画にも対応する。
また前モデル同様、iVポケットも搭載し、別売のカセットHDD「iVDR-S」を挿入することでデジタル放送を録画することもできる。
さらに録画機能として「いいとこジャンプ」などを搭載。録画した番組に同社独自のシーン解析アルゴリズムにより自動でキャプチャーが設定され、音楽番組では楽曲の先頭を頭出ししたり、ドラマでは本編から視聴できるようになるなどスムーズな再生を実現する。
■ネットTVに新対応 − Woooユーザー向けポータルサイト「Wooonet」スタート
UT770シリーズでは「映像もレイアウトフリー」をコンセプトに、新たにネットTVに対応。6月7日に開設予定のWoooユーザーのためのポータルサイトを利用できる。
また(株)アクトビラが運営する映像配信サービス「アクトビラベーシック/ビデオ/ビデオ・フル」へも対応するようになった。Wooonetのトップページにアクトビラへのリンクがあり、簡単にVODを視聴できる。
Wooonetでは、登録した相手から映像を受信できる日立独自のサービス「ビデオdeメール」の利用もできる。同サービスは、パソコンから動画や静止画をWooonetサーバーにアップロードすると、サーバー側でWoooで視聴可能な形式に変換し、映像を保存。送信先にメールが送られ、Wooonetからメールを開くと動画が再生される仕組み。サーバーのデータ容量は最大3GB。なお、送信先は最大10人まで登録できる。
映像をリモコンのボタン操作だけで閲覧できるため、離れて暮らす祖父母に、子供の写真や動画を見せたいときなどの利用が想定される。
受送信は静止画、動画共に可能。動画は、HD解像度のものはMPEG-4 AVC/H.264(High Profile)に、SD解像度のものはMPEG2に変換する。H.264は約15Mbpsが最大ビットレートとなる。解像度は基本的に変換せず、フルHD映像はフルHDのままサーバーに蓄えられる。ただし、SDフォーマットでアップロードした時のみ、ネットワーク速度の低さにより再生が行えないなどの事態に備え、MPEG2だけでなく、SIFフォーマットでも記録される。
当初は日立製のBDカム、HDDカム、ハイブリッドカムなどに対応するが、今後他社製のDV/DVD/HDD/メモリーカードカメラなどに順次対応していくという。なお、MPEG2でHD解像度の記録を実現しているビデオカメラについては、SD解像度に変換されるという。
なお、ビデオdeメールの利用には、映像を送信する側に月額のサービス料が必要。サービス料は未定だが、350円程度での提供を予定している。
そのほかWooonetでは天気やニュースなどの閲覧やオンラインショッピングができる「DoTV」などのコンテンツを提供する。
■豊富なオプションを用意 − 壁貼りスタイルを促進
日立によるとUT700シリーズの購入者の設置方法を調べたところ、壁掛けでの使用が15.2%、フロアスタンドでの使用が19.4%で、計30%以上のユーザーが新しい設置スタイルで利用しているという。UT770シリーズでは、同社の訴求するコンセプト「レイアウトフリー」を拡大させるため、新たにオプションでスタンドやユニットを発売し、「壁貼りスタイル」を提案する。オプションのラインナップは下記の通り。
フロアスタンド
・TB-LSZ4281 29,800円(税込)
壁掛けユニット
・TB-LKA0082(可変タイプ) 17,500円(税込)
・TB-LKF0082(固定タイプ) 9,800円(税込)
壁寄せスタンド
・TB-LRH0081 29,800円(税込)
全製品、UT700を含む全UTシリーズモデルに対応する。フロアスタンド「TB-LSZ4281」は既発売の「TB-LSZ0081」が37V型/32型のみの対応であったのに対し、42V型にも対応するようになった。本日の発表会で「TB-LSZ4281」はお披露目されなかったが、説明員によると「0081よりも底面の輪のサイズが多少大きくなり、板が敷かれた形になる」という。
壁掛けユニットの2製品は、日本家屋の約80%を占めるという石膏ボード壁にも対応。これまで壁掛けの設置には壁補強など大がかりな工事が必要だったが、本製品を使用することで工事の手間も大幅に簡略化する。
また、賃貸住宅等の日本の住宅環境に配慮し、壁に穴を空けずに手軽に壁掛けスタイルを導入できる製品として、壁寄せスタンド「TB-LRH0081」も発売する。通常のスタンドよりも壁との距離が近く、一体感のある設置が可能だ。また29,800円という低価格で気軽に導入できるのも特徴だ。
【問い合わせ先】
日立製作所
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11(フリーコール)
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドHITACHI
- 型番UT42-XP770
- 発売日2008年6月7日
- 価格¥OPEN(予想実売価格44万円前後)
【SPEC】●サイズ:42V型 ●液晶パネル:フルHD IPSパネル、1920×1080ドット ●輝度:450カンデラ ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●入力端子:ビデオ×1、D4×1、HDMI×3、アナログRGB×1、音声×3、LAN×1 ●出力端子:光デジタル音声×1 ●消費電力:222W(モニター)、27W(Woooステーション) ●外形寸法:1036W×678H×310Dmm(モニター、スタンド含む)、297W×66H×222Dmm(Woooステーション) ●質量:20.9kg(スタンド含む)、3.3kg(Woooステーション)
- ブランドHITACHI
- 型番UT37-XP770
- 発売日2008年6月7日
- 価格¥OPEN (予想実売価格34万円前後)
【SPEC】●サイズ:37V型 ●液晶パネル:フルHD IPSαパネル、1920×1080ドット ●輝度:500カンデラ ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●入力端子:ビデオ×1、D4×1、HDMI×3、アナログRGB×1、音声×3、LAN×1 ●出力端子:光デジタル音声×1 ●消費電力:164W(モニター)、27W(Woooステーション) ●外形寸法:936W×657H×310Dmm(モニター、スタンド含む)、297W×66H×222Dmm(Woooステーション) ●質量:17.4kg(スタンド含む)、3.3kg(Woooステーション)
- ブランドHITACHI
- 型番UT32-WP770
- 発売日2008年6月7日
- 価格¥OPEN (予想実売価格27万円前後)
【SPEC】●サイズ:32V型 ●液晶パネル:HD IPSαパネル、1366×768ドット ●輝度:500カンデラ ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●入力端子:ビデオ×1、D4×1、HDMI×3、アナログRGB×1、音声×3、LAN×1 ●出力端子:光デジタル音声×1 ●外形寸法:814W×587H×249Dmm(モニター、スタンド含む)、297W×66H×222Dmm(Woooステーション) ●質量:13.5kg(スタンド含む)、3.3kg(Woooステーション)