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公開日 2009/03/26 14:00
ソニー、BDレコーダー“Aシリーズ"「BDZ-A950/A750」を発売 − アクトビラDLのおでかけ転送に対応
CREASも搭載した中核機種
ソニーは、BDレコーダー“Aシリーズ”の新機種として、「BDZ-A950」「BDZ-A750」の2機種を4月24日に発売する。価格はいずれもオープンだが、A950は17万円前後、A750は14万円前後での販売が予想される。
昨年発売されたBDZ-A70の後継機で、両機種ともデジタルダブルチューナーを搭載。ハードディスク容量はA950が500GB、A750が320GB。HDD容量以外のデザインや機能はほぼ同一となる。
なお、2009年度上半期の同社BDレコーダーのラインナップは、BDZ-X100/X95が販売を継続、BDZ-L95とBDZ-T75/55も引き継がれる。ただしBDZ-L55は生産を完了し、Aシリーズ2機種を合わせた7機種で展開する。その中でも新Aシリーズは「上半期の中心モデルとして展開する」(同社)という注力商品だ。
新たな機能として、同社のBDレコーダーとして初めて、アクトビラサービスに対応したことが特筆できる。アクトビラ ベーシックはもちろん、アクトビラ ビデオ、アクトビラ ビデオ・フル、そして昨年12月にサービスを開始した「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」にも対応し、ダウンロードレンタル、ダウンロードセルの2つのサービスが利用できる。なお、セルスルーコンテンツのダウンロード中でも、録画機能の利用は行える。
さらに、アクトビラ ビデオ・ダウンロードのセルスルーで購入したコンテンツは、BDに高速ダビングが行えるのはもちろんのこと、PSPやウォークマンの一部機種にダビングが可能。ソニーではPSPなどへのダビングを「おでかけ」と称しているが、おかえり転送は行えない。なお、PSPなどへのダビング時には、専用のファイル作成が必要となり、このときの作成速度はコンテンツの時間と等速。ビットレートはこれまでのおでかけ転送と同様、768/384kbpsから選択できる。作成した専用ファイルの転送速度は、USB接続/1時間番組の場合で約2分。
※お詫びと訂正
記事の初出時、「NTTドコモの一部FOMA端末にダビングが可能」との記載がありましたが、FOMAはコピー制御信号を含まない映像のみ転送可能で、アクトビラ ビデオ・ダウンロードで購入したコンテンツのダビングは行えません。お詫びして訂正いたします。
なお、セルスルーで購入したコンテンツのダビング回数は、コンテンツによって異なるが、ほとんどのコンテンツが2回までとなっている。たとえばBDとPSPにそれぞれダビングを行った場合でも、HDDにはコンテンツが残る。
もちろん、従来の放送波や外部入力映像などが対象の「おでかけ転送」にも対応している。パナソニックのDIGA新機種は「ワンセグ持ち出し」機能を搭載しているが、同社では「ソニーのレコーダーでは地上デジタル放送だけでなくBS/CSデジタル、地上アナログ、外部入力、x-PictStory、そしてアクトビラなど、様々な映像を持ち出せる」と、その違いを強調。画質についても、15フレーム/412kbpsのワンセグに対し、おでかけ転送では30フレーム/768kbpsまで対応でき、映像品質においても有利であると自信を見せた。さらに、Aシリーズでは本体前面に転送の専用ボタンを設けており、事前に電源立ち上げをせずとも転送を開始できるなど、メニュー画面から転送するDIGAに比べ、かんたんにコンテンツの転送が行える。ただし、ワンセグ持ち出しは複数のキャリアのワンセグ携帯電話での再生に対応しており、再生対応機器はワンセグ持ち出しの方が圧倒的に多い。
本機はUSB端子を前面と背面に1端子ずつ、計2系統を搭載。たとえば背面にはビデオカメラのステーションを常時接続しておき、前面はおでかけ転送に使用するなどの使い方ができ、利便性を向上させている。また、ビデオカメラとの連携では、ほかにi.Link端子も1系統搭載し、HDVビデオカメラの映像の取り込みもできる。
そのほかネットワーク機能では、DLNAに対応。同社担当者は「現行のBRAVIA全機種、そして現行のWチューナータイプのBDレコーダーの全機種がDLNAに対応している」とし、同社がDLNAに積極的に取り組んでいることを強調。また、「BRAVIAのF5/W5シリーズがAVCのデコードに対応したことで、これらの機種と組み合わせれば、録画モードに関係なくホームサーバー連携が可能になる」とも説明する。
ただしDLNAによるホームネットワークを実現するためには、LANケーブルの引き回しや無線LAN環境の構築が必要になる。この障壁を取り除くため、ソニーはバッファローのワイヤレスセットと組み合わせた無線ホームサーバーソリューションを提案。バッファローのIEEE802.11n 無線LAN親機・子機セット「WZR2-G300N/EV」(21,000円/税込)をレコーダーとBRAVIAに接続するだけで設定が完了する。なお、インターネット環境がなくても、ホームサーバー機能は利用できる。
画質面では、Xシリーズなどに搭載された14ビットのHD高画質化LSI「CREAS」を搭載。「HD Reality Enhancer」や「SBM(Super Bit Mapping)」などの技術により、映像の精細感を増している。なお両機種とも、x.v.Color、DeepColor、1080/24p出力、BD-LIVEにすべて対応している。
さらに、音質面でもXシリーズの技術の一部を投入。ジッターノイズを低減するために大容量コンデンサーや専用ローカルレギュレーターを搭載したほか、アナログ回路の高音質化対策として、ESシリーズやXシリーズで採用した、高音質無線はんだを使用している。
録画モードやビットレート、解像度は昨秋モデルと同じ。MPEG-4 AVC/H.264の録画モードはHigh Profileに対応する。XR/XSR/SRでは1,920×1,080での録画に対応し、それ以外のモードは1,440×1,080、あるいはSD画質での記録となる。
録画の機能面では、「気になる検索」や「x-みどころマガジン」、「おまかせ・まる録」、「連続ドラマ一括ダビング」など充実。さらにフォルダー整理機能の「オートグルーピング」機能、片側チューナーのみになるがオートチャプター機能なども備えている。なお本機では、プレイリスト映像をまとめてダビングしたり、おでかけ転送したりすることができるようになったほか、「おかえり転送」でダビング10の回数表示をカウントアップすることも可能になった。
HDMI出力は1系統。HDMI-CEC機能「BRAVIA Link」にも対応し、BRAVIAのW5/F5シリーズとの組み合わせでは、録画した番組のジャンルにあわせてBRAVIAの画質・音質を最適なモードに自動で切り替える「シーンセレクト」が利用できる。また、同社のホームシアターシステム「RHT-G900/G500/G550/G950/G1550」、「HT-CT100/IS100/CT500」との組み合わせでは、録画番組のジャンルに応じてサラウンドモードを切り替える「オートジャンルセレクター」に対応している。
そのほかデザイン面では、BDZ-A70から高さを15mm程度抑えたほか、「極限まで線や溝をそぎ落としたシンプルなデザイン」(同社担当者)を目指したという。LシリーズやTシリーズでは、前面パネルと上部のアルミパーツの間に隙間があったが、これを極力無くしたほか、アルミパーツそのものの光沢感も高め、高級感を演出している。また、前面パネル右側のワンタッチボタンは、A70ほど目立ちすぎないよう調整し、全体のデザインイメージに調和させている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
昨年発売されたBDZ-A70の後継機で、両機種ともデジタルダブルチューナーを搭載。ハードディスク容量はA950が500GB、A750が320GB。HDD容量以外のデザインや機能はほぼ同一となる。
なお、2009年度上半期の同社BDレコーダーのラインナップは、BDZ-X100/X95が販売を継続、BDZ-L95とBDZ-T75/55も引き継がれる。ただしBDZ-L55は生産を完了し、Aシリーズ2機種を合わせた7機種で展開する。その中でも新Aシリーズは「上半期の中心モデルとして展開する」(同社)という注力商品だ。
新たな機能として、同社のBDレコーダーとして初めて、アクトビラサービスに対応したことが特筆できる。アクトビラ ベーシックはもちろん、アクトビラ ビデオ、アクトビラ ビデオ・フル、そして昨年12月にサービスを開始した「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」にも対応し、ダウンロードレンタル、ダウンロードセルの2つのサービスが利用できる。なお、セルスルーコンテンツのダウンロード中でも、録画機能の利用は行える。
さらに、アクトビラ ビデオ・ダウンロードのセルスルーで購入したコンテンツは、BDに高速ダビングが行えるのはもちろんのこと、PSPやウォークマンの一部機種にダビングが可能。ソニーではPSPなどへのダビングを「おでかけ」と称しているが、おかえり転送は行えない。なお、PSPなどへのダビング時には、専用のファイル作成が必要となり、このときの作成速度はコンテンツの時間と等速。ビットレートはこれまでのおでかけ転送と同様、768/384kbpsから選択できる。作成した専用ファイルの転送速度は、USB接続/1時間番組の場合で約2分。
※お詫びと訂正
記事の初出時、「NTTドコモの一部FOMA端末にダビングが可能」との記載がありましたが、FOMAはコピー制御信号を含まない映像のみ転送可能で、アクトビラ ビデオ・ダウンロードで購入したコンテンツのダビングは行えません。お詫びして訂正いたします。
なお、セルスルーで購入したコンテンツのダビング回数は、コンテンツによって異なるが、ほとんどのコンテンツが2回までとなっている。たとえばBDとPSPにそれぞれダビングを行った場合でも、HDDにはコンテンツが残る。
もちろん、従来の放送波や外部入力映像などが対象の「おでかけ転送」にも対応している。パナソニックのDIGA新機種は「ワンセグ持ち出し」機能を搭載しているが、同社では「ソニーのレコーダーでは地上デジタル放送だけでなくBS/CSデジタル、地上アナログ、外部入力、x-PictStory、そしてアクトビラなど、様々な映像を持ち出せる」と、その違いを強調。画質についても、15フレーム/412kbpsのワンセグに対し、おでかけ転送では30フレーム/768kbpsまで対応でき、映像品質においても有利であると自信を見せた。さらに、Aシリーズでは本体前面に転送の専用ボタンを設けており、事前に電源立ち上げをせずとも転送を開始できるなど、メニュー画面から転送するDIGAに比べ、かんたんにコンテンツの転送が行える。ただし、ワンセグ持ち出しは複数のキャリアのワンセグ携帯電話での再生に対応しており、再生対応機器はワンセグ持ち出しの方が圧倒的に多い。
本機はUSB端子を前面と背面に1端子ずつ、計2系統を搭載。たとえば背面にはビデオカメラのステーションを常時接続しておき、前面はおでかけ転送に使用するなどの使い方ができ、利便性を向上させている。また、ビデオカメラとの連携では、ほかにi.Link端子も1系統搭載し、HDVビデオカメラの映像の取り込みもできる。
そのほかネットワーク機能では、DLNAに対応。同社担当者は「現行のBRAVIA全機種、そして現行のWチューナータイプのBDレコーダーの全機種がDLNAに対応している」とし、同社がDLNAに積極的に取り組んでいることを強調。また、「BRAVIAのF5/W5シリーズがAVCのデコードに対応したことで、これらの機種と組み合わせれば、録画モードに関係なくホームサーバー連携が可能になる」とも説明する。
ただしDLNAによるホームネットワークを実現するためには、LANケーブルの引き回しや無線LAN環境の構築が必要になる。この障壁を取り除くため、ソニーはバッファローのワイヤレスセットと組み合わせた無線ホームサーバーソリューションを提案。バッファローのIEEE802.11n 無線LAN親機・子機セット「WZR2-G300N/EV」(21,000円/税込)をレコーダーとBRAVIAに接続するだけで設定が完了する。なお、インターネット環境がなくても、ホームサーバー機能は利用できる。
画質面では、Xシリーズなどに搭載された14ビットのHD高画質化LSI「CREAS」を搭載。「HD Reality Enhancer」や「SBM(Super Bit Mapping)」などの技術により、映像の精細感を増している。なお両機種とも、x.v.Color、DeepColor、1080/24p出力、BD-LIVEにすべて対応している。
さらに、音質面でもXシリーズの技術の一部を投入。ジッターノイズを低減するために大容量コンデンサーや専用ローカルレギュレーターを搭載したほか、アナログ回路の高音質化対策として、ESシリーズやXシリーズで採用した、高音質無線はんだを使用している。
録画モードやビットレート、解像度は昨秋モデルと同じ。MPEG-4 AVC/H.264の録画モードはHigh Profileに対応する。XR/XSR/SRでは1,920×1,080での録画に対応し、それ以外のモードは1,440×1,080、あるいはSD画質での記録となる。
録画の機能面では、「気になる検索」や「x-みどころマガジン」、「おまかせ・まる録」、「連続ドラマ一括ダビング」など充実。さらにフォルダー整理機能の「オートグルーピング」機能、片側チューナーのみになるがオートチャプター機能なども備えている。なお本機では、プレイリスト映像をまとめてダビングしたり、おでかけ転送したりすることができるようになったほか、「おかえり転送」でダビング10の回数表示をカウントアップすることも可能になった。
HDMI出力は1系統。HDMI-CEC機能「BRAVIA Link」にも対応し、BRAVIAのW5/F5シリーズとの組み合わせでは、録画した番組のジャンルにあわせてBRAVIAの画質・音質を最適なモードに自動で切り替える「シーンセレクト」が利用できる。また、同社のホームシアターシステム「RHT-G900/G500/G550/G950/G1550」、「HT-CT100/IS100/CT500」との組み合わせでは、録画番組のジャンルに応じてサラウンドモードを切り替える「オートジャンルセレクター」に対応している。
そのほかデザイン面では、BDZ-A70から高さを15mm程度抑えたほか、「極限まで線や溝をそぎ落としたシンプルなデザイン」(同社担当者)を目指したという。LシリーズやTシリーズでは、前面パネルと上部のアルミパーツの間に隙間があったが、これを極力無くしたほか、アルミパーツそのものの光沢感も高め、高級感を演出している。また、前面パネル右側のワンタッチボタンは、A70ほど目立ちすぎないよう調整し、全体のデザインイメージに調和させている。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
- ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
- ブランドSONY
- 型番BDZ-A950
- 発売日2009年4月24日
- 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE ver.2.1(2層対応)、BD-R ver.1.1/1.2/1.3(2層対応)、DVD-RW(6xまで、ver.1.1/1.2)CPRM対応、DVD-R(16xまで、ver.2.0 /2.1)CPRM対応、DVD+RW(8xまで)、DVD+R(16xまで)、DVD+R DL(8xまで) ●内蔵HDD:500GB ●映像記録方式:MPEG2、MPEG1、MPEG4-AVC(HDD/BD) ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上/BS/110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×2、地上アナログ(CATVチューナー一体型) ●入出力端子:HDMI出力×1(1080/24p対応)、D1/2/3/4出力×1、コンポジット映像入 /出力×1/1、S映像入/出力×1/1、ステレオ音声入/出力×1/2(内D端子用×1)、光デジタル音声出力×1、HDV1080i/DV入力1、USB×2 ●消費電力:64W ●外形寸法:430W×79.8H×333Dmm ●質量:約5.8kg
- ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
- ブランドSONY
- 型番BDZ-A750
- 発売日2009年4月24日
- 価格¥OPEN(予想実売価格140,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE ver.2.1(2層対応)、BD-R ver.1.1/1.2/1.3(2層対応)、DVD-RW(6xまで、ver.1.1/1.2)CPRM対応、DVD-R(16xまで、ver.2.0 /2.1)CPRM対応、DVD+RW(8xまで)、DVD+R(16xまで)、DVD+R DL(8xまで) ●内蔵HDD:320GB ●映像記録方式:MPEG2、MPEG1、MPEG4-AVC(HDD/BD) ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上/BS/110度CSデジタル(CATVパススルー対応)×2、地上アナログ(CATVチューナー一体型) ●入出力端子:HDMI出力×1(1080/24p対応)、D1/2/3/4出力×1、コンポジット映像入 /出力×1/1、S映像入/出力×1/1、ステレオ音声入/出力×1/2(内D端子用×1)、光デジタル音声出力×1、HDV1080i/DV入力1、USB×2 ●消費電力:64W ●外形寸法:430W×79.8H×333Dmm ●質量:約5.6kg