• ブランド
    特設サイト
公開日 2009/04/07 10:30

【詳報】東芝、LEDバックライト搭載機など薄型テレビ“REGZA Zシリーズ”を発売

フラグシップ「Z8000系」は3ライン展開
Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)東芝は、同社の薄型液晶テレビ“REGZA”シリーズの09年春夏新製品を発表した。REGZAで初めてとなるLEDバックライトを搭載した“ZX8000シリーズ”など、最上位の“Zシリーズ“は計3ラインで展開される。

ZX8000シリーズ


新しい“ZX/ZH/Z8000”シリーズは、高精細な「フルHDクリアパネル」をはじめ、なめらかな動画再現を可能にする「Wスキャン倍速」、進化した超解像技術「レゾリューションプラス2」などの高画質技術を共通して搭載する。それぞれのラインナップと概要は下記の通りとなる。

ZX8000シリーズ
・「55ZX8000」(55V型)/¥OPEN(予想実売価格60万円前後)/7月上旬発売
・「46ZX8000」(46V型)/¥OPEN(予想実売価格50万円前後)/6月下旬発売


55ZX8000

46ZX8000
最上位のZX8000シリーズは55V型/46V型の2モデルで展開する。08年秋冬モデルのフラグシップ“ZH7000シリーズ”で最大サイズだった52V型がさらに大きくなり、55V型の画面サイズになる。いずれもVA方式の「フルHDクリアパネル」が搭載された。本シリーズのみ、後述するLEDバックライトコントロールが搭載されている。ダイナミックコントラストは200万対1、スタティックコントラストにおいても5,000対1を実現している。

内蔵HDDは持たず、USB/LAN HDDへの録画機能を搭載する。チューナー構成は地上・BS・110度CSデジタルを2基のほか、地上アナログチューナーを1基備える。なお、ワンセグ録画機能は新しいZX/ZH/Zシリーズの全ラインナップに搭載された。

EPGは「レグザ番組表・ファイン」。Ver.1.3a対応の端子を4系統備え、レグザリンクによる機器連動操作も可能だ。

ZH8000シリーズ
・「55ZH8000」(55V型)/¥OPEN(予想実売価格50万円前後)/5月中旬発売
・「47ZH8000」(47V型)/¥OPEN(予想実売価格40万円前後)/5月上旬発売


55ZH8000

47ZH8000
ZH8000シリーズは55V型/47V型の2モデル展開となる。いずれもIPS方式の「フルHDクリアパネル」を搭載し、300GBの交換式HDDを本体に内蔵する。USB/LAN HDDへの録画も可能だ。

ダイナミックコントラストは20,000万対1。チューナー構成は地上・BS・110度CSデジタルを2基のほか、地上アナログチューナーを1基搭載。EPGは「レグザ番組表・ファイン」。Ver.1.3a対応の端子を4系統備え、レグザリンクによる機器連動操作にも対応する。

Z8000シリーズ
・「47Z8000」(47V型)/¥OPEN(予想実売価格37万円前後)/5月上旬発売
・「42Z8000」(42V型)/¥OPEN(予想実売価格32万円前後)/4月25日発売
・「37Z8000」(37V型)/¥OPEN(予想実売価格27万円前後)/5月中旬発売

47Z8000


42Z8000

37Z8000
Z8000シリーズは47V型/42V型/37V型の計3モデル。IPS方式の「フルHDクリアパネル」を搭載し、USB/LAN HDDへの録画機能を装備する。ダイナミックコントラストは20,000万対1。チューナー構成やレグザリンク対応HDMI端子の構成はZH8000シリーズに同じ。「レグザ番組表・ファイン」のEPGを搭載する。


以下に新8000系“Zシリーズ”それぞれの特徴を紹介する。なお、ZX8000シリーズが採用する「LEDバックライトコントロール」以外は新Zシリーズが共有する機能となる。

ZX8000が搭載する「LEDバックライトコントロール」

ZX8000シリーズが今回の他の“Zシリーズ”と異なる最大のポイントが「LEDバックライトコントロール」の搭載にある。

今回のモデルに搭載されている映像処理回路「メタブレイン・プレミアム」には、東芝が独自に新たに開発したLEDバックライトコントロール用のLSIが追加されている。本機が搭載しているLEDバックライトは、先行して発表されたソニーの“BRAVIA XR1シリーズ”(関連ニュース)やシャープの“AQUOS Xシリーズ”(関連ニュース)が搭載するRGB LEDバックライトとは異なる「白色LED」となり、独自のアルゴリズムによるエリアコントロールで、ブロックごとにLEDの発光を制御する方式が採られている。これにより、ダイナミックコントラストの数値では200万対1という高コントラスト性能が実現されている。暗部階調性能についてもよりきめ細かな補正を行うことで、ノイズが制御された艶のある黒色を再現できるようになるという。

映像処理回路「メタブレイン・プレミアム」のシステムボード


システムボード中央に2基のLEDバックライトコントロール用LSIを搭載

システムボード中央が超解像処理LSI

「フルHDクリアパネル」「Wスキャン倍速」の効果 − 超解像技術も進化

歴代のREGZAシリーズで透明なクリアコートのパネルが採用されるのは、今回発表されたZX/ZH/Z8000シリーズが初めて。従来の半光沢処理のパネルに比べて、パネルに射し込む外光の乱反射を防ぎ、より引き締まった黒色の表現が可能になるというメリットが得られる。またパネル表面での映像拡散もなく、さらに緻密でくっきりとフォーカスの締まった映像が再現可能になる。明所コントラストにおいては半光沢のパネルよりも約30%の向上が実現されている。

動画再現は「Wスキャン倍速」技術の搭載による性能向上を実現した。今回のモデルで採用された技術は、ソニーの“BRAVIA W1シリーズ”が採用する、60Hz映像の1コマ1コマの間に3枚の補間映像を挿入する240Hz表示とは異なり、コマ数を通常の2倍となる120枚にした後、さらにエリアを分割してバックライトの点滅により、240枚/秒の映像を映し出す方式となる。パネルのバックライトを映像に合わせてON/OFFすることで黒挿入を行い、通常の240Hz表示よりも優れた動画応答性能を実現するという技術だ。バックライト制御は垂直方向に三分割し、映像信号と同期してコントロールを行うことでホールド表示によるボヤケも改善している。なお、黒挿入を行うことによる画面輝度の低下については、バックライトの輝度とパネル表面のシートを調整することによりカバーしている。

前機種のZH7000/Z7000シリーズ、およびFH7000シリーズから搭載された超解像技術は「レゾリューションプラス2」に進化した。入力された映像を「再構成」して高精細化する超解像処理の基本部分はそのままに、これまで超解像処理を行っていなかった、1920×1080画素のフルHDにアプコンされた解像度の低い地上デジタルやDVDの映像も、周波数ヒストグラムを解析することにより、映像の精細度に合わせて最適化を行い、高画質に復元することが可能になった。またBDのパッケージソフトに収録された映像についても、撮影時のカメラ側で生じた動画ボケなども自動判断し、解像感を高める処理が行われるようになる。なお、超解像処理はOFFのほか「強」から「弱」までの全6段階でメニューより調整できる。

超解像LSIにはデジタル圧縮によるSN悪化を改善するための「新3D-NR(ノイズリダクション)回路」も搭載された。またデジタル放送においてCMなど一部アナログビデオ信号で処理された映像を表示する際、発生しがちなドット妨害やクロスカラーのノイズを抑えるための「オート・ドット妨害クロスカラー除去回路」も採用されている。


“おまかせドンピシャ高画質・プロ”の進化 − その他“Zシリーズ”ならではの高画質機能

“おまかせドンピシャ高画質・プロ”もさらに進化した。今回のシステムでは「明るい環境から暗い環境」「暗い環境から明るい環境」へ、それぞれ視聴環境が変化した際に起きる人間の“目の順応速度の違い”にも着目し、それぞれのケースで順応時間に最適化な補正を行うことによって、照明の点滅直後でも最適な画質が楽しめるよう機能を向上している。


Zシリーズのリモコン
その他、画質面で注目すべき機能については、まず「1080p処理モード設定機能」の追加が挙げられる。これはHDMI接続からのアプコン済み映像信号に対する処理内容をユーザーが任意に選べる機能で、「おまかせ」選択時は“レゾリューションプラス2”で高域周波数特性が可能な限りフラットに処理された映像を表示する。「DVDファイン」選択時には、“レゾリューションプラス2”が動作して、DVDの映像も最適化して表示を行う。「ピュアダイレクトモード」では“レゾリューションプラス2”がOFFになり、一部のデジタル機器が対応する「クロマフォーマット4:4:4」出力の映像が、ストレートに表示できるようになる。

新設の「色帯域切替」機能では、HDMI経由での伝送時に4:2:0信号を4:2:2にアップサンプリングする際、発生しやすい色ヌケやジャギーなど“クロマバグ”を低減するための「スタンダード」モード、色解像度を最大限に活かす「ワイド」モードが搭載されている。またクロマフォーマットごとに最適な信号処理やCTI(カラートランジェントインプルーバー)を採用し、色滲みの少ない映像を実現している。

その他、映像周りの細かな機能としては、HDMI経由で入力されている映像信号の内容をディスプレイできる「HDMIフォーマット詳細表示」を追加。例えば外部機器の設定やコンテンツの伝送品位などが、画面上で即座に確認できる機能だ。他にはHDMI経由でのRGB信号入力のダイナミックレンジ設定を手動で切り替えられる機能も設けられている。

HDMIフォーマット詳細表示


次ページデジタル放送の“W録”に対応/「テレビ版Yahoo! JAPAN」が楽しめる

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番55ZX8000
  • 発売日2009年7月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格600,000円前後)
●サイズ:55V型 ●パネル:広色域VA方式フルHDクリアパネル 白色直下型LEDバックライト ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●外形寸法:1362W×901H×412Dmm
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番46ZX8000
  • 発売日2009年6月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格500,000円前後)
●サイズ:46V型 ●パネル:広色域VA方式フルHDクリアパネル 白色直下型LEDバックライト ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1 ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●外形寸法:1158W×783H×345Dmm
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番55ZH8000
  • 発売日2009年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格500,000円前後)
●サイズ:55V型 ●パネル:IPS方式フルHDクリアパネル ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1、CATV×1 ●内蔵ハードディスク:300GB ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:306W ●外形寸法:1362W×895H×353Dmm ●質量:37.0kg
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番47ZH8000
  • 発売日2009年5月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格400,000円前後)
●サイズ:47V型 ●パネル:IPS方式フルHDクリアパネル ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1、CATV×1 ●内蔵ハードディスク:300GB ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:236W ●外形寸法:1176W×785H×316Dmm ●質量:27.0kg

  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番47Z8000
  • 発売日2009年5月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格370,000円前後)
●サイズ:47V型 ●パネル:IPS方式フルHDクリアパネル ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1、CATV×1 ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:234W ●外形寸法:1176W×785H×316Dmm ●質量:26.0kg
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番42Z8000
  • 発売日2009年4月25日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格320,000円前後)
●サイズ:42V型 ●パネル:IPS方式フルHDクリアパネル ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1、CATV×1 ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:205W ●外形寸法:1009W×701H×316Dmm ●質量:22.5kg
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番37Z8000
  • 発売日2009年5月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格270,000円前後)
●サイズ:37V型 ●パネル:IPS方式フルHDクリアパネル ●解像度:1920×1080 ●画像処理システム:メタブレイン・プレミアム ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×2、地上アナログ×1、CATV×1 ●番組表:レグザ番組表・ファイン ●入力端子:HDMI×4、D4映像×2、S映像×2、コンポジット×4 ●出力端子:光デジタル音声 ●その他端子:USB×2、LAN×3、i.Link×2 ●消費電力:178W ●外形寸法:902W×640H×266Dmm ●質量:17.5kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX