• ブランド
    特設サイト
公開日 2012/09/01 02:24

<IFA>エプソン、WirelessHDトランスミッターを強化した3Dプロジェクター/699ユーロの3D入門機も

3DメガネもRF通信方式に
Phile-web編集部:山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
IFA2012会場にブースを構えるエプソンは、3D対応の液晶プロジェクター新製品を展示した。ワイヤレスモデルはトランスミッターの強化が図られ、5系統のHDMI入力を設け、HDMIスイッチャーの機能を持たせた。


EH-TW9100W

EH-TW9100
新製品は上位のEH-TW9100W/9100と、本機からISFキャリブレーション機能を省略したEH-TW8100。なおヨーロッパではTW8100にワイヤレスモデルが用意されていない。価格はTW9100Wが3,199ユーロ、TW9100が2,899ユーロ。TW8100が2,499ユーロ。TW9100W/TW9100にはホワイトとブラックの2色がある。筐体デザインはTW8000シリーズからほぼ変更されていない。TW9100シリーズはヨーロッパで11月の発売を予定している。


EH-TW8100
3機種共通で明るさは2,400ルーメン、コントラストは32万対1を実現。フルHDでの3D映像再生の他、2D/3Dリアルタイム変換再生も対応する。TW8000シリーズにも採用された超解像技術も搭載している。

レンズは光学2.1倍ズーム対応とし、上下96%/左右47%の範囲をカバーするレンズシフトや、±30度のタテ台形補正機能も備える。レンズカバーは電源に連動したオートシャッターを搭載。

型番に「W」の付くモデルがワイヤレス対応機。60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」規格を採用する。本体のほかに専用のWirelessHDトランスミッターが同梱されており、HDMI信号をワイヤレスで送受信することができる。WirelessHD信号の最長伝送距離は直線約10m。もちろんプロジェクター本体にHDMI端子も搭載されており、HDMIケーブルで接続して使うことも可能だ。


EH-TW9100Wの背面端子部
ワイヤレスで使用する際は、専用トランスミッターと、BDレコーダー/プレーヤーなどソース機器をHDMIケーブルで接続。プロジェクター本体にWirelessHDレシーバーが内蔵されており、ワイヤレス機能の設定をONにしておくことで、ワイヤレス視聴が楽しめるようになる。

機器どうしの接続をワイヤレス化できることでシアタールームの床、壁面や天井などに長尺のHDMIケーブルを這わせることなく、見た目にも美しく視聴環境を構築することができる。同じ機能は国内でも発売されているEH-TW8000W、EH-TW6000Wにも採用され人気を獲得している(関連ニュース)。


WirelessHDトランスミッターは仕様もデザインも変更されている
今回展示されているモデルはWirelessHDトランスミッターの仕様が変更されている。トランスミッターは背面に4系統、側面に1系統、合計5系統のHDMI入力を搭載しており、HDMIスイッチャーの機能も持っている。5つのソース機器を接続して、ワイヤレスでプロジェクターに送り出すことができる。本体天面の「Input」スイッチで入力ソースの切換えが行え、現在視聴中の画面を表示しながら他の入力ソースの映像を小窓にピクチャー・イン・ピクチャー表示して、選択できるようになっている。


トランスミッターの端子部
またHDMI出力の隣には光デジタル出力も搭載。HDMI端子を搭載しないホームシアター機器などと組み合わせる際に活用できる。

これらの機能追加に伴って、これまで円筒形状だったトランスミッターのデザインがフラットな形状に変更され、サイズもHDMI端子等を乗せたことで少し大きくなっている。

ミドルクラスのモデルにはEH-TW6100/EH-TW6100が新機種として展示されている。本機も筐体デザインはTW6000シリーズからほぼ変更されていないが、ヨーロッパのモデルにはホワイトのほかにブラックモデルがある。価格はTW6100Wが1,799ユーロ、TW6100が1,499ユーロ。型番に「W」が付くモデルには、先に紹介したTW9100Wと同じ、強化されたWirelessHDトランスミッターが付属する。TW6100シリーズはヨーロッパで10月発売予定。

EH-TW6100W

明るさがTW6000の2,200ルーメンから、2,300ルーメンに向上。コントラストは4万対1。上位機が採用する2D/3D変換機能、超解像技術が本シリーズにも採用された。

TW6100Wの背面。端子カバーが装着できるようになっている

カバーを外したところ

本体には10W×2のスピーカーを内蔵。レンズシフトは非搭載だが、本体天面に配置されたボタンからも操作が可能なタテ±30度の台形補正機能と、斜めヨコからの投写位置を、本体のレバーで簡単にマニュアルで調整できる±30度のヨコ台形補正も搭載した。光学ズーム倍率は1.6倍。フォーカスはマニュアル操作。

今回の新製品全モデルにはアクティブシャッター方式の専用3Dメガネが同梱されるが、同期信号の伝送方式が赤外線(IR)からBluetooth(RF)方式に変更されている。同期信号のレシーバーはプロジェクター本体に内蔵されている。

電源も充電式の電池に変更されており、トランスミッターに搭載されているUSB端子にケーブルでつないでUSB充電ができる。なお専用3Dメガネは「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」標準規格に対応しているため、同じ規格をサポートする他社製品との組み合わせにも使うことができるという。

メガネ本体のデザインも変更が加えられており、可動式のノーズパッドを設けて装着感を改善している。

3Dメガネも新しくなった

これら上位モデルの他に、3D対応のエントリープロジェクター「EH-TW550」も新製品として展示されている。価格は699ユーロと手頃だ。本体カラーはブラック。

EH-TW550

本機が搭載する液晶パネルはハイビジョン対応のWXGAパネル。3D映像再生時のパネル駆動速度は240Hz。ワイヤレス機能、レンズシフトは非対応。タテヨコ台形補正は搭載する。ズーム倍率は1.6倍。

TW550の背面端子部

明るさは3,000ルーメン、コントラストは5,000対1。本体には出力2Wのスピーカーも内蔵している。

Moverio BT-100も展示。注目を集めていた

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 月額3万円の最強ChatGPTに「電源で音質が変わるか」と聞いたら意外な展開に
2 その男を怒らせてはいけない! “絶対に死なない”伝説の老兵がツルハシ1本で敵を討つ
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 QobuzもAmazonもこれ一台!コスパ抜群、機能も満点。ストリーマーの決定版「WiiM Ultra」を徹底ハンドリング
5 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
6 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
7 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
8 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
9 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
10 トップウイング、ネットワークオーディオの光絶縁を手軽に試せる「OPT ISO BOX」
12/23 10:35 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX