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公開日 2013/07/16 15:33
「ポタ研 2013 夏」レポート(1) − ULTRASONEから新イヤホン「pyco」登場
ゼンハイザー「MOMENTUM On-Ear」も世界初出展
15日、フジヤエービックが主催するイベント「ポータブルオーディオ研究会 2013 夏」が開催された。会場の模様を2つの記事に分けて紹介しよう。
■イヤホンはULTRASONE「pyco」に注目
イヤホン関連の展示では、タイムロードが取り扱う独ULTRASONEの新イヤホン「pyco」が参考出展されたことに注目だ。詳細は後日正式発表されるとのことだが、ダイナミック型を採用していることが特徴。想定売価は2万円前後だという。
これまでULTORASONEは、ダイナミック+BAハイブリッドの「IQ」、BA型の「Tio」を展開してきた。pycoは初めてのダイナミック1発という構成となる。またIQやTioと同様、5種類のシリコンイヤーチップと、M/L 2種類のComplyイヤーチップが付属している。
そのほかタイムロードでは、豪AUDIOFLYのイヤホン「AF33/45/56/78」も出展。実際の音を確かめることができた。さらに、仏Aedle(エイデル)社のヘッドホン「VK-1」(関連ニュース)試作機の展示も行っていた。参考出展だが、秋頃には発売したいという。
■人気ブランドの新モデルが続々登場
今回のポタ研で初出展となる新製品も数多く展示されていた。
ゼンハイザーは、先日発表したばかりの「MOMENTUM On-Ear」(関連ニュース)を出展。人気シリーズの新モデルということもあり、大きな注目を集めていた。なお、一般向けに本機が披露されたのは、世界でこのポタ研が初めてだったという。
またゼンハイザーでは、同じく最近発表された「HD 25 ALUMINIUM」(関連ニュース)、ネックバンド型カナルイヤホン「PCX 95」、ポータブルタイプの開放型ヘッドホン「PX 95」、ネックバンド型ヘッドホン「PMX 95」の3機種(関連ニュース)も実機が置かれていた。
マクセルは、ツインドライバーを搭載したカナル型イヤホン「MXH-DBA600」と、デュアルチャンバー設計を採用したカナル型イヤホン「MXH-RF500S」をメインに出展していた。
KEFは、6月に発売したばかりのオンイヤーヘッドホン「M500」とカナル型イヤホン「M200」(関連ニュース)を出展した。両機ともに人気が高く、一時期は在庫が足りなくなったが、最近になってまた入荷し、現在はかなり手に入りやすくなっているとのこと。
オンキヨーは、すでに発売していたヘッドホン「ES-HF300」「ES-FC300」を出展。さらに、発売を数回延期していたが、先週ようやく販売を開始した「IE-HF300」「IE-FC300」も展示した。製造上のトラブルがあり延期していたが、「金型から作り直したので完全に問題解決した」とのこと。ケーブル単体の販売も行われ、6N銅を使用した「HCMX-HF120」は6,000円前後、エラストマーケーブルの「HCMX-FC120」(カラー:レッド/ヴァイオレット/ホワイト)は実売3,000円前後で販売される見込みだ。
■カスタムIEMにも注目モデル多数
イベントの性質から、カスタムインイヤーモニターの出展が多かったことも特徴。ミックスウェーブは、Unique Melodyの「3DD」を出展。モデル名の通り、ダイナミック型ドライバーを3基搭載しているのが特徴だ。またベースのゲインを調整できるアダプターを内蔵し、付け替えることで音の違いを楽しむことができる。カスタムモデルだけでなくユニバーサルモデルの展開尾予定しているという。
MUSICA ACOUSTICSは、米Aurisonics社「ASGシリーズ」のインイヤーモニターを出展。中でも15mmダイナミックドライバーと2基のBAドライバーを搭載した「AG-2」をプッシュしていた。また想定売価が35,000円程度と安価な「ASG-1」「ASG-1S」の実機も出展していた。
そのほかj-phonicは、これまでSensaphonicのカスタムインイヤーモニター製作で培った経験と、1,500種類以上を採取した耳型データをもとに、日本のデータと技術を投入した新製品「J-Phonic」を出展した。「耳型を採らなくても使えるプロ用イヤーモニター」を謳っており、8色のカラバリを用意する。価格は39,900円。
8月1日から本格的な活動を開始するという自作カスタムIEMブランド、くみたてLabもブースを出展。様々な試作機を展示し、来場者の人気投票や感想のヒアリングなどを行っていた。今後具体的な商品を発表するというので、今後に期待したい。
■ヘッドホンアンプなどの出展も多数
ヘッドホンアンプの出展も目立った。
JAVENはバランス型のポータブルヘッドホンアンプを搭載。光入力、USB入力、バランス入力の3系統の入力端子を装備し、バランス出力とシングルエンド出力を備える。価格は未定とのことだが、「5万円程度にできれば」という。発売時期は「秋のヘッドホン祭までには出したい」とのことだ。
サウンドポーションは、トラペジウムの後継機となるポタアン「Monolith」を出展した。すでに発売済みのモデルで、価格は33,000円程度。アンプ部は電流帰還回路方式を採用し、フルディスクリートで回路を構成したことも特徴。小型ながら駆動時間が約60時間と長時間使用が可能な点もポイントだ。
ALO Audioからは、同ブランドのポータブルヘッドホンアンプ最上位機「Rx MK3-B」(関連ニュース)のマイナーチェンジモデル、「Rx MK3-B+」が登場した。8月上旬頃の発売を予定する。価格はベースモデルと同等程度になるという。
「Rx MK3-B+」の主な変更点は3点で、まずバッテリー容量を4,400mAhから5,800mAhに向上させた。これにより、これまで12時間だった連続駆動時間が、マイチェンモデルでは19〜24時間と、最大で約2倍に伸びる。またイヤホン出力のゲインを低くし、カスタムIEM等でも音を取りやすくした。さらに本体上部の印字を剥げにくく工夫した。
完実電気が取り扱うラトックシステムは、同社のポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB01」をベースに、コンデンサーを取り替えた試作機を3機種用意。コンデンサーはルビコン「Black Gate」、ニチコンのKZシリーズ、三洋のOSCONの3種類。どのコンデンサーを使ったモデルの音が好みか、人気投票も行っていた。
また同じく完実電気扱いのフルテック ADLブランドは、Lightningに対応し、単体USB-DACとしても利用できる多機能ポータブルヘッドホンアンプ「X1」を展示していた。さらに光城精工は、真鍮削り出し筐体でおなじみのポタアン「KM01-BRASS」や完全受注生産の「KM01-TSUGARU」などを出展していた。
そのほかリケーブルでは、ALO Audioの新モデルや、ADLの「iHP-35B」などが目立った。iHP-35Bは7.770円/1.3mで、カラーリングやデザインはbeatsのヘッドホンにマッチするよう作られている。beatsヘッドホンの音をクオリティアップしたいと考えている方は要注目だ。
■イヤホンはULTRASONE「pyco」に注目
イヤホン関連の展示では、タイムロードが取り扱う独ULTRASONEの新イヤホン「pyco」が参考出展されたことに注目だ。詳細は後日正式発表されるとのことだが、ダイナミック型を採用していることが特徴。想定売価は2万円前後だという。
これまでULTORASONEは、ダイナミック+BAハイブリッドの「IQ」、BA型の「Tio」を展開してきた。pycoは初めてのダイナミック1発という構成となる。またIQやTioと同様、5種類のシリコンイヤーチップと、M/L 2種類のComplyイヤーチップが付属している。
そのほかタイムロードでは、豪AUDIOFLYのイヤホン「AF33/45/56/78」も出展。実際の音を確かめることができた。さらに、仏Aedle(エイデル)社のヘッドホン「VK-1」(関連ニュース)試作機の展示も行っていた。参考出展だが、秋頃には発売したいという。
■人気ブランドの新モデルが続々登場
今回のポタ研で初出展となる新製品も数多く展示されていた。
ゼンハイザーは、先日発表したばかりの「MOMENTUM On-Ear」(関連ニュース)を出展。人気シリーズの新モデルということもあり、大きな注目を集めていた。なお、一般向けに本機が披露されたのは、世界でこのポタ研が初めてだったという。
またゼンハイザーでは、同じく最近発表された「HD 25 ALUMINIUM」(関連ニュース)、ネックバンド型カナルイヤホン「PCX 95」、ポータブルタイプの開放型ヘッドホン「PX 95」、ネックバンド型ヘッドホン「PMX 95」の3機種(関連ニュース)も実機が置かれていた。
マクセルは、ツインドライバーを搭載したカナル型イヤホン「MXH-DBA600」と、デュアルチャンバー設計を採用したカナル型イヤホン「MXH-RF500S」をメインに出展していた。
KEFは、6月に発売したばかりのオンイヤーヘッドホン「M500」とカナル型イヤホン「M200」(関連ニュース)を出展した。両機ともに人気が高く、一時期は在庫が足りなくなったが、最近になってまた入荷し、現在はかなり手に入りやすくなっているとのこと。
オンキヨーは、すでに発売していたヘッドホン「ES-HF300」「ES-FC300」を出展。さらに、発売を数回延期していたが、先週ようやく販売を開始した「IE-HF300」「IE-FC300」も展示した。製造上のトラブルがあり延期していたが、「金型から作り直したので完全に問題解決した」とのこと。ケーブル単体の販売も行われ、6N銅を使用した「HCMX-HF120」は6,000円前後、エラストマーケーブルの「HCMX-FC120」(カラー:レッド/ヴァイオレット/ホワイト)は実売3,000円前後で販売される見込みだ。
■カスタムIEMにも注目モデル多数
イベントの性質から、カスタムインイヤーモニターの出展が多かったことも特徴。ミックスウェーブは、Unique Melodyの「3DD」を出展。モデル名の通り、ダイナミック型ドライバーを3基搭載しているのが特徴だ。またベースのゲインを調整できるアダプターを内蔵し、付け替えることで音の違いを楽しむことができる。カスタムモデルだけでなくユニバーサルモデルの展開尾予定しているという。
MUSICA ACOUSTICSは、米Aurisonics社「ASGシリーズ」のインイヤーモニターを出展。中でも15mmダイナミックドライバーと2基のBAドライバーを搭載した「AG-2」をプッシュしていた。また想定売価が35,000円程度と安価な「ASG-1」「ASG-1S」の実機も出展していた。
そのほかj-phonicは、これまでSensaphonicのカスタムインイヤーモニター製作で培った経験と、1,500種類以上を採取した耳型データをもとに、日本のデータと技術を投入した新製品「J-Phonic」を出展した。「耳型を採らなくても使えるプロ用イヤーモニター」を謳っており、8色のカラバリを用意する。価格は39,900円。
8月1日から本格的な活動を開始するという自作カスタムIEMブランド、くみたてLabもブースを出展。様々な試作機を展示し、来場者の人気投票や感想のヒアリングなどを行っていた。今後具体的な商品を発表するというので、今後に期待したい。
■ヘッドホンアンプなどの出展も多数
ヘッドホンアンプの出展も目立った。
JAVENはバランス型のポータブルヘッドホンアンプを搭載。光入力、USB入力、バランス入力の3系統の入力端子を装備し、バランス出力とシングルエンド出力を備える。価格は未定とのことだが、「5万円程度にできれば」という。発売時期は「秋のヘッドホン祭までには出したい」とのことだ。
サウンドポーションは、トラペジウムの後継機となるポタアン「Monolith」を出展した。すでに発売済みのモデルで、価格は33,000円程度。アンプ部は電流帰還回路方式を採用し、フルディスクリートで回路を構成したことも特徴。小型ながら駆動時間が約60時間と長時間使用が可能な点もポイントだ。
ALO Audioからは、同ブランドのポータブルヘッドホンアンプ最上位機「Rx MK3-B」(関連ニュース)のマイナーチェンジモデル、「Rx MK3-B+」が登場した。8月上旬頃の発売を予定する。価格はベースモデルと同等程度になるという。
「Rx MK3-B+」の主な変更点は3点で、まずバッテリー容量を4,400mAhから5,800mAhに向上させた。これにより、これまで12時間だった連続駆動時間が、マイチェンモデルでは19〜24時間と、最大で約2倍に伸びる。またイヤホン出力のゲインを低くし、カスタムIEM等でも音を取りやすくした。さらに本体上部の印字を剥げにくく工夫した。
完実電気が取り扱うラトックシステムは、同社のポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB01」をベースに、コンデンサーを取り替えた試作機を3機種用意。コンデンサーはルビコン「Black Gate」、ニチコンのKZシリーズ、三洋のOSCONの3種類。どのコンデンサーを使ったモデルの音が好みか、人気投票も行っていた。
また同じく完実電気扱いのフルテック ADLブランドは、Lightningに対応し、単体USB-DACとしても利用できる多機能ポータブルヘッドホンアンプ「X1」を展示していた。さらに光城精工は、真鍮削り出し筐体でおなじみのポタアン「KM01-BRASS」や完全受注生産の「KM01-TSUGARU」などを出展していた。
そのほかリケーブルでは、ALO Audioの新モデルや、ADLの「iHP-35B」などが目立った。iHP-35Bは7.770円/1.3mで、カラーリングやデザインはbeatsのヘッドホンにマッチするよう作られている。beatsヘッドホンの音をクオリティアップしたいと考えている方は要注目だ。