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公開日 2013/10/10 22:34
「ブランドの新しい歴史をつくる製品群」 − オーディオテクニカ新製品発表会
主力製品開発者のトークセッションも
(株)オーディオテクニカは、グローバルモデル「SONIC FUEL」シリーズやハイエンドモデル「IM」シリーズなど、ヘッドホン・イヤホン新製品発表会を開催。松下社長が今後の事業戦略などを語った。
各製品の詳細は別項でお伝えしている通りだが、オーディオテクニカはブランドの2013年秋冬のヘッドホン・イヤホン、ヘッドホンアンプなど新製品を一斉に発表した。発表会の冒頭に、同社代表取締役社長の松下和雄氏が登壇し、今後のビジネス戦略を説明した。
オーディオテクニカは2012年にブランド創立50周年を迎え、「BEYOND 50 YEARS」(50年を超えて…)をブランドスローガンとした新たな挑戦を掲げた(関連ニュース)。松下社長はその取り組みが順調なスタートを切ったことを紹介するとともに、「伝統のアナログカートリッジ」「時代の潮流にあわせたハイレゾ商品」「世界戦略のグローバルモデル」が、今後ブランドにとって3つの大きな商品カテゴリー軸になると説明。「アナログの音楽を絶やさず、急速に変化するサウンド技術を取り込みながら、ユーザー志向を考えて次々と新製品を開発している。日本人だけでなく、世界の方々に感動してもらうことが目標」と述べながら、今回発表した新製品について「50周年を超えたオーディオテクニカにとって、これからの50年を挑戦していくための主力モデル」と位置づけた。
本日の新商品発表会は東京の新名所である「JPタワー」で開催された。旧・東京中央郵便局の建屋を再開発して、今年の3月にオープンした超高層ビルであるJPタワーの歴史に、オーディオテクニカのブランドの歩みをなぞらえながら、松下氏は「私たちも創業者である松下秀雄氏の志を大切にしながら、これからも魅力ある商品を提案し続ける。そして新たな歴史をつくっていきたい」と抱負を語った。
ヘッドホン市場については、現在商品の多様化が進むとともに、ユーザーが使うシーンや聴く音楽ソースも複雑化しているとコメント。特に国内市場では、内外100ブランド以上のヘッドホンが店頭で激しい競争を繰り広げているが、松下氏はオーディオテクニカとして過酷な競争を勝ち抜いていくための強力な商品を投入していくとし、本日発表の新商品発表する「SONIC FUEL」を紹介(関連ニュース)。「本機は当社の販売部門、技術者が知恵を絞って世界各地での競争を勝ち抜くために開発した商品。ぜひ注目していただきたい」とアピールした。
松下氏は続いてオーディオテクニカがコンシューマー用のヘッドホン・イヤホン以外に展開するビジネスについても言及。アナログカートリッジについては、「現在デジタル時代となり生産量は大幅に減少し、製造環境も厳しい中ではあるが、世界のアナログレコードの文化遺産が今後も楽しめるよう、カートリッジの開発は続けていく」と意欲を示した。ここ数年でアナログカートリッジの生産量は30%ほどアップしているという。
プロ用音響機器のビジネスについては、米国で毎年開催される「グラミー授賞式」へ16年連続で同社のマイクロフォンが提供されていることや、日本国内で毎夏に開催されるロックフェス「サマーソニック」にも、2002年から11年間協賛を続けていることを紹介した。また1996年のアトランタ開催以来続く、オリンピック競技会場へのマイク機材の提供についても触れ、2020年の東京オリンピック開催にも意欲を見せた。
またマイク関連の製品では、同社の「AT4050」が今年ドイツで開催されたミュージックメッセで「ベスト・スタジオ・マイクロフォン」の賞を受賞したことや、東京フィルやバッハコレギウムへのイベントサポートなどが紹介された。
続いて同社 広報宣伝課 マネージャーの松永貴之氏が登壇し、ヘッドホン・イヤホン製品の販売動向と、世界戦略について説明を続けた。
はじめにオーディオテクニカ製品の売上高と売上構成比について述べた松永氏は「iPodなどDAPやスマートフォンによって市場が拡大したため、ヘッドホン・イヤホン製品も売り上げが大きく伸びている。オーディオテクニカの商品構成比率も43.2%がヘッドホンとなっている。ヘッドホン市場を勝ち抜くことが、当社にとっても重要なミッション」とした。
数量ベースでの国内シェアについては、オーディオテクニカが4年連続でトップシェアを獲得したことを説明しながら、一方では海外のヘッドホンメーカーの参入が著しく、全体のシェア率も高めつつあることについて触れた。松永氏は「今までになかったスタイルとデザイン、高付加価値モデルなど、これまで日本市場の製品では見られなかった個性的な製品が人気を博している。ATはこのような国内外のヘッドホンメーカーと切磋琢磨しながら、日本国内市場で勝ち抜いていかなければならない。簡単なことではないが、半世紀にわたってオーディオの道を開拓してきたノウハウを活かしながら、他社に負けない製品をつくり、さらなる成長を目指したい」と述べた。
続いて本日発表の新製品「SONIC FUEL」シリーズをグローバル展開の中核モデルとして紹介。コンセプトは「聴く喜びを革新するワンランク上のストリートヘッドホン」であるという。背景にはリスナーの熱い情熱を、ヘッドホンを通じてサポートしたいという思いがあると、松永氏は説明を加えながら、「本シリーズは世界共通ブランドであると同時に、ひと味違った付加価値モデルとして多くのユーザーに満足いただけるだろう」と自信をみせた。
各製品の詳細は別項でお伝えしている通りだが、オーディオテクニカはブランドの2013年秋冬のヘッドホン・イヤホン、ヘッドホンアンプなど新製品を一斉に発表した。発表会の冒頭に、同社代表取締役社長の松下和雄氏が登壇し、今後のビジネス戦略を説明した。
オーディオテクニカは2012年にブランド創立50周年を迎え、「BEYOND 50 YEARS」(50年を超えて…)をブランドスローガンとした新たな挑戦を掲げた(関連ニュース)。松下社長はその取り組みが順調なスタートを切ったことを紹介するとともに、「伝統のアナログカートリッジ」「時代の潮流にあわせたハイレゾ商品」「世界戦略のグローバルモデル」が、今後ブランドにとって3つの大きな商品カテゴリー軸になると説明。「アナログの音楽を絶やさず、急速に変化するサウンド技術を取り込みながら、ユーザー志向を考えて次々と新製品を開発している。日本人だけでなく、世界の方々に感動してもらうことが目標」と述べながら、今回発表した新製品について「50周年を超えたオーディオテクニカにとって、これからの50年を挑戦していくための主力モデル」と位置づけた。
本日の新商品発表会は東京の新名所である「JPタワー」で開催された。旧・東京中央郵便局の建屋を再開発して、今年の3月にオープンした超高層ビルであるJPタワーの歴史に、オーディオテクニカのブランドの歩みをなぞらえながら、松下氏は「私たちも創業者である松下秀雄氏の志を大切にしながら、これからも魅力ある商品を提案し続ける。そして新たな歴史をつくっていきたい」と抱負を語った。
ヘッドホン市場については、現在商品の多様化が進むとともに、ユーザーが使うシーンや聴く音楽ソースも複雑化しているとコメント。特に国内市場では、内外100ブランド以上のヘッドホンが店頭で激しい競争を繰り広げているが、松下氏はオーディオテクニカとして過酷な競争を勝ち抜いていくための強力な商品を投入していくとし、本日発表の新商品発表する「SONIC FUEL」を紹介(関連ニュース)。「本機は当社の販売部門、技術者が知恵を絞って世界各地での競争を勝ち抜くために開発した商品。ぜひ注目していただきたい」とアピールした。
松下氏は続いてオーディオテクニカがコンシューマー用のヘッドホン・イヤホン以外に展開するビジネスについても言及。アナログカートリッジについては、「現在デジタル時代となり生産量は大幅に減少し、製造環境も厳しい中ではあるが、世界のアナログレコードの文化遺産が今後も楽しめるよう、カートリッジの開発は続けていく」と意欲を示した。ここ数年でアナログカートリッジの生産量は30%ほどアップしているという。
プロ用音響機器のビジネスについては、米国で毎年開催される「グラミー授賞式」へ16年連続で同社のマイクロフォンが提供されていることや、日本国内で毎夏に開催されるロックフェス「サマーソニック」にも、2002年から11年間協賛を続けていることを紹介した。また1996年のアトランタ開催以来続く、オリンピック競技会場へのマイク機材の提供についても触れ、2020年の東京オリンピック開催にも意欲を見せた。
またマイク関連の製品では、同社の「AT4050」が今年ドイツで開催されたミュージックメッセで「ベスト・スタジオ・マイクロフォン」の賞を受賞したことや、東京フィルやバッハコレギウムへのイベントサポートなどが紹介された。
続いて同社 広報宣伝課 マネージャーの松永貴之氏が登壇し、ヘッドホン・イヤホン製品の販売動向と、世界戦略について説明を続けた。
はじめにオーディオテクニカ製品の売上高と売上構成比について述べた松永氏は「iPodなどDAPやスマートフォンによって市場が拡大したため、ヘッドホン・イヤホン製品も売り上げが大きく伸びている。オーディオテクニカの商品構成比率も43.2%がヘッドホンとなっている。ヘッドホン市場を勝ち抜くことが、当社にとっても重要なミッション」とした。
数量ベースでの国内シェアについては、オーディオテクニカが4年連続でトップシェアを獲得したことを説明しながら、一方では海外のヘッドホンメーカーの参入が著しく、全体のシェア率も高めつつあることについて触れた。松永氏は「今までになかったスタイルとデザイン、高付加価値モデルなど、これまで日本市場の製品では見られなかった個性的な製品が人気を博している。ATはこのような国内外のヘッドホンメーカーと切磋琢磨しながら、日本国内市場で勝ち抜いていかなければならない。簡単なことではないが、半世紀にわたってオーディオの道を開拓してきたノウハウを活かしながら、他社に負けない製品をつくり、さらなる成長を目指したい」と述べた。
続いて本日発表の新製品「SONIC FUEL」シリーズをグローバル展開の中核モデルとして紹介。コンセプトは「聴く喜びを革新するワンランク上のストリートヘッドホン」であるという。背景にはリスナーの熱い情熱を、ヘッドホンを通じてサポートしたいという思いがあると、松永氏は説明を加えながら、「本シリーズは世界共通ブランドであると同時に、ひと味違った付加価値モデルとして多くのユーザーに満足いただけるだろう」と自信をみせた。
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