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公開日 2014/01/08 11:56
【CES】ソニー平井CEOがキーノートスピーチ、好奇心と想像力で「感動」する製品を
失敗を恐れずチャレンジする姿勢を称揚
ソニーの平井一夫CEOは、2014 Internet CESの開催初日となる現時時間7日朝、キーノートスピーチを行った。
キーノートスピーチでは、具体的な話を細かくするわけではなく、平井氏が考えるソニーの進むべき道について、たっぷりと時間をかけ、大事な事は何度も繰り返しながら、真摯に話をした。
平井CEOは冒頭から、子供の頃のような好奇心、そして想像力を持つことの重要性を強調。本当に心が動かされたときに思わず口をついて出る「WOW」についても詳しく語り、「WOW」と言ってもらえるような製品を作る必要性を説いた。
また平井氏は、これまでに同氏が「WOW」と言える製品を出してきた歴史を振り返った。「1979年にウォークマン、1982年にCDを世に出した。これらによって音楽の楽しみ方が変わり、また音質も飛躍的に向上した。これらは間違いなく『WOW』と言ってもらえる製品だった」。
PlayStationも「WOW」と言われる製品群だったと平井氏は説明を続ける。初代PSから始まり、PS2、PS3、PSPなどが続き、そしてPS4が北米ではすでに発売された。「PS4の性能にも『WOW』という声をいただいている」。
平井氏はまた、こういった「WOW」と言われる製品を生み出すために、「WHAT IF?」という考え方が必要だと強調。日本語に置き換えたら失敗を恐れないということだろうか。
その最たる例に挙げたのがβデッキ。平井氏は「1975年前という、ほとんど40年前に『WATCH WHATEVER WHENEVER』(いつでも、何でも見ることができる)というコピーで売り出した画期的な製品だ」とし、「残念ながらβは売れず、VHSデッキに道を譲ったが、βで培った技術はその後我々が販売した業務用ビデオデッキに活かされ、放送業界でのデファクトスタンダード技術の基盤となった」と語った。
さらに同氏は、ほかにも様々な失敗作をスライドで紹介。ロボット型のミュージックプレーヤー「Rolly」やCHUMBY、VAIO UXなど、様々な製品を並べながら、こういった失敗商品での経験が次につなげることが重要なのだと語った。
平井氏はここで、WOWを日本語で置き換えた言葉として「KANDO(感動)」を紹介。「SEE」「HEAR」「FEEL」「DAZZLED」「AMEZED」の5つこそがソニーだと述べ、これらに関わるすべてのソニー社員が「WOW」や「感動」を提供して欲しいと訴えた。
昨年は、こういった「感動」を提供する製品を数多く世に出した。平井氏は「ハイレゾオーディオで聴く音楽、RX1で撮影した完璧な写真。PS4はゲーム機の新たなスタンダードになった。そして映像や音楽など、様々なソニーの技術が融合したXPERIA Z、Z1なども登場した」と、最近のソニーが、平井氏の思いのとおりに「感動」をベースにした製品作りを行えているとアピールした。
キーノートスピーチの中で、平井氏が時間を割いてくわしく紹介した今後の方向性が、センシング技術と、そこで取得したデータの解析技術だ。
これは同社製カメラに搭載されている映像解析技術などにとどまらない。平井氏は車の速度を分析する技術、CO2の排出量や天気などをセンシングする技術、肌の状態をモニター・解析する技術、血糖値や血中濃度まで調べる先進的な医療用の画像解析技術などを次々に例示。同社が今後力を入れる分野を示唆した。
そして発表会の終盤には、別項でお伝えしたとおり、SCE社長のアンドリュー・ハウス氏が登壇。Sony Entertainment Networkの基盤を活かし、クラウドベースのテレビサービスを今年後半に米国で展開することを紹介した。
テレビサービスはSony Entertainment Networkのサービスとして提供される予定で、テレビコンテンツとデジタルメデイアを統合したものになる予定。パーソナライズされたメニューが用意され、番組の検索やVODなどが利用できるという。
また、放送中のテレビ番組やオンデマンドコンテンツをレジュームしたり、複数の端末で楽しんだりすることも可能だ。ソニーのインターネット接続デバイスは7,000万台に達しており、これらの機器で利用できることをサービスの強みとしている。なお、iPadなど他社機器でも利用できるとのことだ。
ハウス氏から再びバトンを戻された平井氏は、これもすでに別項で紹介済みの4K超短焦点プロジェクター「Life space UX」(関連ニュース)を紹介した。平井氏は「我々は高性能なゲーム機、テレビなどを持っているが、一つ一つでの体験には限界がある。もっとユーザーによい体験を届けたいという想いから開発した」と述べ、本機をプレゼンテーションした。
「Life space UX」は最大147インチの4K映像を壁に投写できる超短焦点プロジェクターで、筐体はテレビラックやローボードのようなスタイルとなっている。
撮像素子には0.74型の4K SXRDパネルを仕様。投写レンズは電動ズームで、約1.6倍のズームが可能。フォーカスも電動となる。画面サイズは66インチ〜147インチで、光源はレーザーダイオード。2,000ルーメンという高輝度も実現し、薄明るい部屋でもクッキリとした映像が楽しめる。
キーノートスピーチでは、具体的な話を細かくするわけではなく、平井氏が考えるソニーの進むべき道について、たっぷりと時間をかけ、大事な事は何度も繰り返しながら、真摯に話をした。
平井CEOは冒頭から、子供の頃のような好奇心、そして想像力を持つことの重要性を強調。本当に心が動かされたときに思わず口をついて出る「WOW」についても詳しく語り、「WOW」と言ってもらえるような製品を作る必要性を説いた。
また平井氏は、これまでに同氏が「WOW」と言える製品を出してきた歴史を振り返った。「1979年にウォークマン、1982年にCDを世に出した。これらによって音楽の楽しみ方が変わり、また音質も飛躍的に向上した。これらは間違いなく『WOW』と言ってもらえる製品だった」。
PlayStationも「WOW」と言われる製品群だったと平井氏は説明を続ける。初代PSから始まり、PS2、PS3、PSPなどが続き、そしてPS4が北米ではすでに発売された。「PS4の性能にも『WOW』という声をいただいている」。
平井氏はまた、こういった「WOW」と言われる製品を生み出すために、「WHAT IF?」という考え方が必要だと強調。日本語に置き換えたら失敗を恐れないということだろうか。
その最たる例に挙げたのがβデッキ。平井氏は「1975年前という、ほとんど40年前に『WATCH WHATEVER WHENEVER』(いつでも、何でも見ることができる)というコピーで売り出した画期的な製品だ」とし、「残念ながらβは売れず、VHSデッキに道を譲ったが、βで培った技術はその後我々が販売した業務用ビデオデッキに活かされ、放送業界でのデファクトスタンダード技術の基盤となった」と語った。
さらに同氏は、ほかにも様々な失敗作をスライドで紹介。ロボット型のミュージックプレーヤー「Rolly」やCHUMBY、VAIO UXなど、様々な製品を並べながら、こういった失敗商品での経験が次につなげることが重要なのだと語った。
平井氏はここで、WOWを日本語で置き換えた言葉として「KANDO(感動)」を紹介。「SEE」「HEAR」「FEEL」「DAZZLED」「AMEZED」の5つこそがソニーだと述べ、これらに関わるすべてのソニー社員が「WOW」や「感動」を提供して欲しいと訴えた。
昨年は、こういった「感動」を提供する製品を数多く世に出した。平井氏は「ハイレゾオーディオで聴く音楽、RX1で撮影した完璧な写真。PS4はゲーム機の新たなスタンダードになった。そして映像や音楽など、様々なソニーの技術が融合したXPERIA Z、Z1なども登場した」と、最近のソニーが、平井氏の思いのとおりに「感動」をベースにした製品作りを行えているとアピールした。
キーノートスピーチの中で、平井氏が時間を割いてくわしく紹介した今後の方向性が、センシング技術と、そこで取得したデータの解析技術だ。
これは同社製カメラに搭載されている映像解析技術などにとどまらない。平井氏は車の速度を分析する技術、CO2の排出量や天気などをセンシングする技術、肌の状態をモニター・解析する技術、血糖値や血中濃度まで調べる先進的な医療用の画像解析技術などを次々に例示。同社が今後力を入れる分野を示唆した。
そして発表会の終盤には、別項でお伝えしたとおり、SCE社長のアンドリュー・ハウス氏が登壇。Sony Entertainment Networkの基盤を活かし、クラウドベースのテレビサービスを今年後半に米国で展開することを紹介した。
テレビサービスはSony Entertainment Networkのサービスとして提供される予定で、テレビコンテンツとデジタルメデイアを統合したものになる予定。パーソナライズされたメニューが用意され、番組の検索やVODなどが利用できるという。
また、放送中のテレビ番組やオンデマンドコンテンツをレジュームしたり、複数の端末で楽しんだりすることも可能だ。ソニーのインターネット接続デバイスは7,000万台に達しており、これらの機器で利用できることをサービスの強みとしている。なお、iPadなど他社機器でも利用できるとのことだ。
ハウス氏から再びバトンを戻された平井氏は、これもすでに別項で紹介済みの4K超短焦点プロジェクター「Life space UX」(関連ニュース)を紹介した。平井氏は「我々は高性能なゲーム機、テレビなどを持っているが、一つ一つでの体験には限界がある。もっとユーザーによい体験を届けたいという想いから開発した」と述べ、本機をプレゼンテーションした。
「Life space UX」は最大147インチの4K映像を壁に投写できる超短焦点プロジェクターで、筐体はテレビラックやローボードのようなスタイルとなっている。
撮像素子には0.74型の4K SXRDパネルを仕様。投写レンズは電動ズームで、約1.6倍のズームが可能。フォーカスも電動となる。画面サイズは66インチ〜147インチで、光源はレーザーダイオード。2,000ルーメンという高輝度も実現し、薄明るい部屋でもクッキリとした映像が楽しめる。