HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2015/07/30 17:01
東芝REGZAの「みるコレ」対応機が計13モデルに拡充。片岡氏が語る開発の狙い、アニメパック制作秘話
月刊ニュータイプとコラボしたパックも
東芝ライフスタイル(株)は、液晶テレビ“REGZA”シリーズのクラウドサービス「TimeOn」の新サービス「みるコレ」について、対象モデルを既存の合計13機種に拡充すると発表した。
「みるコレ」は、6月発売の4K REGZA「G20X」のリリースと同時に発表された新サービス。これまで「TimeOn」で提供されてきた「おまかせ録画コミュニティ」や「みどころシーン再生」などの各種機能を統廃合し、機能軸ではなく“コンテンツ軸”でリニューアルしたものと位置づけられる。録画番組・今後の放送予定番組・YouTubeなどのコンテンツを横断し、ユーザーが見たい番組を「タレント別」「番組別」「人気別」などで検索して視聴することができる。
G20Xのほかに既存モデル「Z10X」「J10X」も、今後アップデートで本サービスに対応することがアナウンスされていた。さらに今回の発表によって、2012年以降に発売された「TimeOn」対応レグザが、全て「みるコレ」に対応することがわかった。対象機種と対応時期は以下の通り。
■「みるコレ」サービス開始時期と対象機種
2015年7月13日:G20Xシリーズ(※開始済み)
2015年8月12日:J20Xシリーズ
2015年9月末:Z10X/J10X/J10/Z9X/J9X/G9/Z8X/Z8/J8/Z7/J7シリーズ
上記の対応機種でアップデート後に「TimeOn」を開くと、自動的に最新のサービス画面に更新されるようになる。
さらに東芝では、コンテンツ事業者向けのBtoBサービス「みるコレ パートナーパック」を、上記機種を対象に2015年秋から開始する。これは、コンテンツ事業者が運営するコンテンツを「アニメ」「スポーツ」「音楽」「ドラマ」「アイドル」など特定のテーマごとにまとめたパックで提供できるようにするサービス。コンテンツ事業者は「みるコレ パートナーパック」を活用することで、自社コンテンツの内容に興味があるユーザーに効果的にリーチして、コンテンツを提供できるようになる。
東芝ではこの「みるコレ パートナーパック」の第一弾として、(株)KADOKAWAとのコラボを実施。同社のアニメ情報誌『月刊ニュータイプ』での特集番組を集めた特集コーナーや、秋の新着アニメのプロモーションビデオ、オープニング映像・エンディング映像などの再生、アニメ関連イベント情報や関連グッズを確認できる「Newtype パック」の提供を今秋から予定している。
■開発者 片岡氏が語る「みるコレ」の狙い、アニメパックの制作秘話
東芝は本日、「みるコレ」の対応機種拡充と「みるコレ パートナーパック」サービス開始についての説明会を開催した。「みるコレ」の開発者である、東芝ライフスタイル ビジュアルソリューション事業本部 VSクラウド&サービス推進室 室長 片岡秀夫氏が、改めて「みるコレ」の開発意図と狙いについて語った。
これまでのテレビ機能は「テレビ側が備えている機能である、録画番組一覧やYouTubeなどを選んでからコンテンツに辿り着く」という方向性だったが、「みるコレ」ではこれを「見たいコンテンツ、番組カテゴリーや出演者情報を選んでから機能を選ぶ」アプローチにしていることが特徴。片岡氏はこれを「道具主義ではなく、コンテンツ主義」と表現した。東芝が取得した視聴情報や視聴履歴を元に、ユーザーをセグメントして、ユーザーが興味のあるコンテンツを関連番組として効果的にレコメンドできるように工夫している。
また、人名やジャンル名、カテゴリー名などで分類されている「パック」単位で視聴番組を選べることも特徴。例えば「武井咲」のパックを開くと、武井さんが出演する「リアルタイム放送番組と録画済み番組」「今後放送予定の番組」「武井さんが映っているYouTube動画」のリストが表示される。その下にある「シーン」は、武井さんが出演している箇所だけを抜き出しているリストで、放送番組のほかにCMも含まれている。なお、こういったシーンのメタデータについては、(株)エム・データが提供するテレビ番組のメタデータが活用されている。
現在は「放送中/録画済み番組」「今後の放送予定番組」「YouTube」までが検索の対象だが、今後はここに「VOD」も含めていく予定だという。現在、パックの種類は56,000ほどにのぼっているが、片岡氏は「まだ足りないですね。20万くらいは欲しいですよね」と語っていた。
なお「どの番組をどのパックに入れるか」という分類は、東芝内で担当者が人力で行っているという。片岡氏は「“人力”と“クラウドシステム”という、対極の2つを融合させて成り立っているサービスが『みるコレ』です」とコメント。なお、片岡氏自身もパック制作を担当しており、その中には「アニメ」のカテゴリーもある。このアニメパックの制作について、同氏は次のように語った。
「アニメパックのために、今は週に30本ほどアニメ作品を見ています。1つの作品を、ちゃんと該当するカテゴリーのパックに入れるためには、作品の中身をちゃんと見ないとわからないので。1話だけでは中身がわからないことや、放送前に確認できる本編が無い場合もありますが、アニメの公式サイトやプロモーション動画、原作はもちろん、Amazonの評価コメントまでチェックすることによって、パック制作に活かしています」。
「また、1つの作品に対して、これは学園モノに入れべきるか? 恋愛モノに入れるべきか? と悩ましいこともよくありますね。これは萌えなのか? エロなのか? とか。そういった部分は、監督さんのクレジットや制作会社などの情報も確認して分類しています」。
なお、今回の「みるコレ」提供開始にあわせ、既存の「TimeOn」サービスのいくつかが9月末をもって終了される。「カレンダー」「TVスタイル」や「タグリスト」「メッセージ」の一部機能が終了するほか、スマホ用アプリ「RZクラウド」「RZタグラー」の配布も終了する。「おまかせ録画コミュニティ」は、「みるコレ」に統合される形になっている。
今回終了する機能は、カレンダーやメッセージ、SNS連携などといった個人のアカウント同士でやり取りを行うものがメイン。片岡氏は「アカウントを作るという考え方は、テレビには馴染みませんでした。1台のテレビに複数アカウントを設定できる機能があっても、実際にアカウントを登録してわざわざ切り替えて使っているユーザーは少ないと思います。なので今回、そこはばっさり切りました」と述べた。
【問い合わせ先】
東芝生活家電ご相談センター
TEL/0120-1048-76
「みるコレ」は、6月発売の4K REGZA「G20X」のリリースと同時に発表された新サービス。これまで「TimeOn」で提供されてきた「おまかせ録画コミュニティ」や「みどころシーン再生」などの各種機能を統廃合し、機能軸ではなく“コンテンツ軸”でリニューアルしたものと位置づけられる。録画番組・今後の放送予定番組・YouTubeなどのコンテンツを横断し、ユーザーが見たい番組を「タレント別」「番組別」「人気別」などで検索して視聴することができる。
G20Xのほかに既存モデル「Z10X」「J10X」も、今後アップデートで本サービスに対応することがアナウンスされていた。さらに今回の発表によって、2012年以降に発売された「TimeOn」対応レグザが、全て「みるコレ」に対応することがわかった。対象機種と対応時期は以下の通り。
■「みるコレ」サービス開始時期と対象機種
2015年7月13日:G20Xシリーズ(※開始済み)
2015年8月12日:J20Xシリーズ
2015年9月末:Z10X/J10X/J10/Z9X/J9X/G9/Z8X/Z8/J8/Z7/J7シリーズ
上記の対応機種でアップデート後に「TimeOn」を開くと、自動的に最新のサービス画面に更新されるようになる。
さらに東芝では、コンテンツ事業者向けのBtoBサービス「みるコレ パートナーパック」を、上記機種を対象に2015年秋から開始する。これは、コンテンツ事業者が運営するコンテンツを「アニメ」「スポーツ」「音楽」「ドラマ」「アイドル」など特定のテーマごとにまとめたパックで提供できるようにするサービス。コンテンツ事業者は「みるコレ パートナーパック」を活用することで、自社コンテンツの内容に興味があるユーザーに効果的にリーチして、コンテンツを提供できるようになる。
東芝ではこの「みるコレ パートナーパック」の第一弾として、(株)KADOKAWAとのコラボを実施。同社のアニメ情報誌『月刊ニュータイプ』での特集番組を集めた特集コーナーや、秋の新着アニメのプロモーションビデオ、オープニング映像・エンディング映像などの再生、アニメ関連イベント情報や関連グッズを確認できる「Newtype パック」の提供を今秋から予定している。
■開発者 片岡氏が語る「みるコレ」の狙い、アニメパックの制作秘話
東芝は本日、「みるコレ」の対応機種拡充と「みるコレ パートナーパック」サービス開始についての説明会を開催した。「みるコレ」の開発者である、東芝ライフスタイル ビジュアルソリューション事業本部 VSクラウド&サービス推進室 室長 片岡秀夫氏が、改めて「みるコレ」の開発意図と狙いについて語った。
これまでのテレビ機能は「テレビ側が備えている機能である、録画番組一覧やYouTubeなどを選んでからコンテンツに辿り着く」という方向性だったが、「みるコレ」ではこれを「見たいコンテンツ、番組カテゴリーや出演者情報を選んでから機能を選ぶ」アプローチにしていることが特徴。片岡氏はこれを「道具主義ではなく、コンテンツ主義」と表現した。東芝が取得した視聴情報や視聴履歴を元に、ユーザーをセグメントして、ユーザーが興味のあるコンテンツを関連番組として効果的にレコメンドできるように工夫している。
また、人名やジャンル名、カテゴリー名などで分類されている「パック」単位で視聴番組を選べることも特徴。例えば「武井咲」のパックを開くと、武井さんが出演する「リアルタイム放送番組と録画済み番組」「今後放送予定の番組」「武井さんが映っているYouTube動画」のリストが表示される。その下にある「シーン」は、武井さんが出演している箇所だけを抜き出しているリストで、放送番組のほかにCMも含まれている。なお、こういったシーンのメタデータについては、(株)エム・データが提供するテレビ番組のメタデータが活用されている。
現在は「放送中/録画済み番組」「今後の放送予定番組」「YouTube」までが検索の対象だが、今後はここに「VOD」も含めていく予定だという。現在、パックの種類は56,000ほどにのぼっているが、片岡氏は「まだ足りないですね。20万くらいは欲しいですよね」と語っていた。
なお「どの番組をどのパックに入れるか」という分類は、東芝内で担当者が人力で行っているという。片岡氏は「“人力”と“クラウドシステム”という、対極の2つを融合させて成り立っているサービスが『みるコレ』です」とコメント。なお、片岡氏自身もパック制作を担当しており、その中には「アニメ」のカテゴリーもある。このアニメパックの制作について、同氏は次のように語った。
「アニメパックのために、今は週に30本ほどアニメ作品を見ています。1つの作品を、ちゃんと該当するカテゴリーのパックに入れるためには、作品の中身をちゃんと見ないとわからないので。1話だけでは中身がわからないことや、放送前に確認できる本編が無い場合もありますが、アニメの公式サイトやプロモーション動画、原作はもちろん、Amazonの評価コメントまでチェックすることによって、パック制作に活かしています」。
「また、1つの作品に対して、これは学園モノに入れべきるか? 恋愛モノに入れるべきか? と悩ましいこともよくありますね。これは萌えなのか? エロなのか? とか。そういった部分は、監督さんのクレジットや制作会社などの情報も確認して分類しています」。
なお、今回の「みるコレ」提供開始にあわせ、既存の「TimeOn」サービスのいくつかが9月末をもって終了される。「カレンダー」「TVスタイル」や「タグリスト」「メッセージ」の一部機能が終了するほか、スマホ用アプリ「RZクラウド」「RZタグラー」の配布も終了する。「おまかせ録画コミュニティ」は、「みるコレ」に統合される形になっている。
今回終了する機能は、カレンダーやメッセージ、SNS連携などといった個人のアカウント同士でやり取りを行うものがメイン。片岡氏は「アカウントを作るという考え方は、テレビには馴染みませんでした。1台のテレビに複数アカウントを設定できる機能があっても、実際にアカウントを登録してわざわざ切り替えて使っているユーザーは少ないと思います。なので今回、そこはばっさり切りました」と述べた。
【問い合わせ先】
東芝生活家電ご相談センター
TEL/0120-1048-76