• ブランド
    特設サイト
公開日 2016/11/10 14:44

Spotify本格始動。100以上のオーディオ機器がSpotify Connectに対応、Twitterなどとの連携も

PS Musicもきょうから一般公開
編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
スポティファイジャパン(株)は本日、音楽ストリーミングサービス「Spotify」に関する記者会見を開催した。すでにお伝えしているように、本日から招待制を終了し、登録した方はすぐにサービスの利用開始ができるようになったのが最大のトピックだ。

同社社長の玉木一郎氏は、それ以外にも本日初公開となった新情報を次々に発表していった。

スポティファイジャパン(株)代表取締役 玉木一郎氏

当サイトの読者にとって最も大きな話題は、オーディオメーカー各社の機器がSpotifyに対応した、あるいは今後の対応をアナウンスしたことだろう。

発表会で玉木氏は、「ヤマハ、テクニクス、オンキヨー、パナソニック、マランツ、デノン、パイオニア、ソニーの100製品以上が、今日からSpotifyに対応する」と紹介した。各ブランドのファームウェアアップデートの時期は、本項の最下部に記載する。

各社のオーディオ機器がSpotify Connectに対応する

Spotify Connectを使えば、オーディオ機器をWi-Fiでインターネットに接続し、Spotifyから直接オーディオをストリーミングできる。玉木社長は「スマートフォンなどのモバイル機器をリモコンのように使える」とその使い勝手の良さをアピールする。

なおSpotify Connectを使用するには、有料のPremiumプランに登録することが必要。無料のFreeプランではSpotify Connectは使用できないが、Bluetoothで接続することで、Spotifyの音楽を再生すること自体は可能だ。

Spotifyと緊密なパートナーシップを築き、製品開発の一部を共同で行っているのがボーズ。中でもSoundTouchシリーズはSpotify Connectに対応しているだけでなく、アプリにSpotify機能を統合していることなどが特徴で、詳細は先日の発表会レポートレビュー記事で紹介したとおりだ。

本日の発表会には、ボーズ(株)代表取締役社長のピエール・ペルラン氏が登壇。ペルラン氏は「Spotify社とまったく新しい音楽体験を作り上げたことを誇りに思う」と挨拶。「ボーズはシンプリシティをキーワードにやってきた」と述べ、そのシンプルさと使いやすさがSoundTouchに結実していると紹介した。

ボーズ(株)代表取締役社長のピエール・ペルラン氏

SoundTouchでは、本体に6つのプリセットボタンを用意。それぞれのボタンに対して、アプリで好みのプレイリストを設定でき、ボタン一押しで再生が可能になる。「開発段階からSpotifyと一緒にやってきた。日本のミュージックファンのみなさまに新しい体験を届けられて嬉しい」とペルラン氏は述べた。

SoundTouchとSpotifyの相性の良さをアピールした

またゲームについては、SIEと共同展開している「PlayStation Music」を紹介。プレゼンターとして(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント Japan Asia Vice President 兼 ネットワークビジネス部 部長 兼 戦略企画部 部長の塚嵜英史氏が登壇した。

(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメントの塚嵜英史氏

PlayStation MusicはSpotifyをベースとしているため、PlayStation Musicも本日からサービスを一般公開したことになる。

SIEではこれを記念し、人気アーティスト「EGOIST」とのコラボムービー「PlayStation Music meets EGOIST」をPS Musicに公開した。

同ムービーは東京ゲームショウ2016で「PSN meets Secret Artist」と題したステージイベントにサプライズ出演した EGOIST のパフォーマンス映像をモチーフに、PS Musicで実現される音楽体験を表現したもの。

PS Musicでは、PS3やPS4でSpotifyの提供楽曲をストリーミング再生できる。ゲームプレイ中も楽曲再生が可能なため、好きな曲を聴きながらドライビングゲームを楽しんだり、といったことも可能になる。

玉木社長は「ゲームプレイ中に音楽を聴ける、フレンドにシェアすることもできる。ゲームと音楽の融合ってどんな感じだろうとお考えの方も多いのでは。口で伝えても伝わらないことも、ムービーをご覧頂けたらお分かり頂ける」と述べた。

そのほか本日の発表会では、新たにアプリ「Shazam」との連携も発表された。Shazamはマイクから入力された音を解析し、アーティスト名や曲名などの楽曲情報を表示するもので、世界中で10億ダウンロード以上されている人気アプリ。楽曲を調べた際、Spotify上にあるものはすぐに再生することが可能になった。

Shazamとの連携を発表。町中を流れる音楽の情報を調べ、そのまま再生することが可能に

また、Twitterとの連携も発表した。Twitterで楽曲をシェアすると「オーディオカード」が表示され、Twitterアプリ上でそのまま試聴できるというもの。そこからSpotifyアプリに飛んでフル再生を行うことも可能だ。

Twitterとの連携も可能になった

さらに車載オーディオ機器のSpotify対応も発表された。玉木社長は「本日から、BMWの80以上のモデルで車内からSpotifyを使えるようになった。同じグループのMINIも同様だ」と述べ、今後はVOLVOのXC90などでも順次利用が可能になるという。

BMWの80以上のモデルで車内からSpotifyを使えるようになる

その他の機器では、ソニーのテレビでも一部モデルがSpotifyを正式にサポートするほか、GoogleのChromecastやChromecast Audioでも利用可能になる。

GoogleのChromecastやChromecast AudioでもSpotifyが利用可能になる

最後に玉木社長は「Music for everyone.」というスローガンを掲げ、本格ローンチしたSpotifyによって、より多くのユーザーに最上の音楽体験を届けていく、とアピールした。

【各社オーディオ機器のSpotify対応モデルと対応時期】

オンキヨー
・「R-N855」 11月10日
・「CR-N765」 11月30日
・「TX-RZ810」 11月10日
・「TX-NR656」 11月10日
・「TX-L50」 11月10日
・「DRX-3」 11月10日
・「DRX-R1」 11月10日
・「DRC-R1」 11月10日
・「NS-6170」 11月10日
・「NS-6130」 11月10日

ソニー  ※すべて11月10日から対応
・「SRS-ZR7」
・「SRS-HG1」
・「SRS-X99」
・「SRS-X88」
・「SRS-X77」
・「SRS-X9」
・「SRS-X7」
・「CMT-SX7」
・「MAP-S1
・「CMT-X7CD」
・「HT-NT5」
・「HT-CT790」
・「HT-XT2」
・「HT-ZR5P」
・「HT-ST9」
・「HT-NT3」
・「HT-XT3」
・「HT-RT5」
・「STR-DN1070」
・「STR-DN1060」
・「STR-DN1050」
・「BDP-S6700」
・「HAP-Z1ES」
・「HAP-S1」

テクニクス ※すべて11月10日から対応
・「OTTAVA SC-C500」
・「SU-G30」

デノン
・「RCD-N9」 12月中旬予定
・「DRA-100」 2017年1月中旬予定
・「DNP-730RE」 2017年1月中旬予定

パイオニア
・「XC-HM86」 11月10日
・「NC-50」 11月10日
・「X-HM76」 11月10日
・「FS-EB70」 11月10日
・「SC-LX901」 11月10日
・「SC-LX801」 11月10日
・「SC-LX701」 11月10日
・「SC-LX501」 11月10日
・「VSX-831」 11月10日
・「VSX-S520」 11月10日
・「SX-S30」 11月10日
・「N-70A」2017年2月下旬
・「N-50A」2017年2月下旬
・「N-30AE」 11月10日

パナソニック ※すべて11月10日から対応
・「SC-RS75」
・「SC-ALL05」
・「SC-ALL2」
・「SC-ALL5CD」
・「SC-PMX100」

マランツ
・「M-CR611」 12月中旬予定
・「NA6005」 2017年1月中旬予定

ヤマハ ※すべて11月10日から対応
・「CX-A5100」
・「RX-A3060」
・「RX-A2060」
・「RX-A1060」
・「RX-A860」
・「RX-V781」
・「RX-V581」
・「RX-V481」
・「RX-S601」
・「YSP-5600」
・「YSP-2700」
・「YSP-1600」
・「SRT-1500」
・「YHT-903JP」
・「YHT-503JP」
・「MUSICCAST-P306」
・「R-N602」
・「CD-NT670」
・「CRX-N470」
・「WXA-50」
・「WXC-50」
・「NX-N500」
・「ISX-80」
・「ISX-18」
・「WX-030」
・「WX-010」

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX