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公開日 2018/10/02 13:07
ソニー、レーザー光源/ARC-Fレンズ搭載のネイティブ4Kプロジェクター“パーフェクトモデル”「VW855」
「VW555」「VW255」との計3モデル
ソニーは、ネイティブ4K対応SXRDプロジェクターの新製品として、Z-Phosphorレーザーダイオード光源とARC-Fレンズを搭載した「VPL-VW855」など3モデルを10月20日から順次発売する。
・VPL-VW855:¥3,000,000(税抜)11月17日発売
・VPL-VW555:¥OPEN(予想実売価格 900,000円前後)10月20日発売
・VPL-VW255:¥OPEN(予想実売価格 495,000円前後)10月20日発売
今回発表された3モデルには、ソニー独自のネイティブ4K(4,096×2,169)パネルの4K”SXRD”を搭載している。VW-855は、レーザー光源とARC-Fレンズ搭載しており、ソニーでは“パーフェクトモデル”と表現。VW555は「1,800lmランプ光源搭載4K標準モデル」、VW255は「1,500lmランプ光源搭載4K入門モデル」と位置づけている。
CEDIA Expoに合わせて先行して海外発表されていたモデル(関連ニュース)の日本市場導入が発表された形。型番が海外と日本で異なっているがスペックはほぼ同一。なお海外発表時はDTSとIMAXによるホームエンターテイメント向けの新たな映像/音声規格・認定プログラム「IMAX Enhanced」(関連ニュース)への準拠もアナウンスされていたが日本では同プログラム準拠については発表されていない。
新しく変更された共通の特長として、HDMI 2.0に対応。4K/60fpsの信号伝送が可能で、18Gbps入力にも対応している。同社の「PS4 pro」など、ゲームユーザーにも配慮し「遅延低減モード」も搭載した。通常80msのところ、このモードをオンにすることにより27msまで遅延を抑えられる。これはネイティブ4Kパネル搭載機の中では最速の値とのこと。また、4K用のモーションフローを搭載。滑らかな映像を楽しむことができる。また、この設定の強度は強/弱/オフで切り替えが可能としている。
データベース型の超解像処理LSI(リアリティークリエーション)や「フルHD 3Dグラス イニシアチブ」準拠の無線方式3Dは、従来機種同様に全機種搭載。HDR10やHLGにも対応する。カラースペースのモードは、BT.2020とBT.709を選ぶことが可能。
■VW855
VW855は、VW745の高級レンズ版が欲しいというニーズに答えた製品。上位機種の「VW5000」と同じ、湾曲を抑えスクリーンの端までフォーカスの合うARC-Fレンズ(VPLL-Z7013)を搭載している。4Kデジタルシネマ、フローティングフォーカスシステム、大口径エクストラ低分散ガラスなどの技術を用いた15群/18枚のガラスレンズから構成されたものである。電動のレンズシフトとズームは、垂直±80%、水平±31%まで対応する。また、短焦点レンズ「VPLL-Z7008(約150万円/税抜)」に交換することも可能である。
VW745と大まかなハードウェア構成は同じであるが、レーザーダイオード光源は、輝度が200lm向上し、2,200lmとなった。なお、ダイナミックコントラストは∞:1。その他には明暗の表現向上のため、VW745に搭載の「ダイナミックレーザーコントロール」に加えて、アイリスコントロール(アドバンスドアイリス3)を搭載。この2つを独自のアルゴリズムで制御することにより、宇宙の星や夜の建物など、輝く部分を保ちながらも、暗い部分をより黒く表現することが可能としている。VW745以上の機種で採用されている全面吸気、背面排気方式は、本機にも採用。排気の熱された空気がスクリーン上に映る”陽炎(かげろう)現象”の影響による画質低下を抑えた。
今回、新機能として「デジタルフォーカスオプティマイザー」が搭載された。これは同社のホームシアタープロジェクターでは初搭載の機能となる。本機はARC-Fレンズを搭載しているために画面全域にわたり隅まで安定した画質を実現しているが、設置環境によりシフト等をさせた場合などのレンズの中心部以外を使用した場合、収差により解像感の低下が起きることは、光学上回避が難しい。それを改善するために、データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)に加え、デジタルフォーカスオプティマイザーを搭載した。この機能をオンにすると、画面上の座標と画質のパターンを最適化し、ソフトウェアによるデジタル処理で解像感(MTF)を向上させることにより、設置状況にかかわらず安定した画質を実現することができる。
また、製作時の設定に忠実な「HDRリファレンスモード」を搭載し、HDR10モードに比べて製作者の意図に近いHDRの再現が可能。これは、同社が現場で使用されるマスターモニター「BVM-X300」の製造メーカーであるため可能な機能。現在は400〜4,000nitが混在しているが、現場は今後BVM-X300に集約する見通しがあり、それに伴い1000nitを超える信号はあまり出力されないことが予想されるという。オートキャリブレーション機能を搭載し、色バランスを自動で補正する機能も備えた。また、アナモフィックレンズ対応4K信号処理のVストレッチ機能も装備している。
■VW555
VW555は、1,800mlのランプを搭載したスタンダードモデル。レンズはVW745と同様のプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚の構成。プラスチックレンズを使用しているのは重量を抑えるためとのことで、画質は構成差によるものと説明している。垂直+0.85V/-0.80V、水平±31%まで可能な広域レンズシフトにも対応した。
アドバンスドアイリス3を搭載し、35万:1のコントラストを実現。オートキャリブレーション機能を搭載し、色バランスを自動で補正する機能も備えた。その他、シネマスコープサイズなど、様々な画枠のレンズメモリーをするピクチャーポジション機能も搭載している。
■VW255
VW255は、1,500mlのランプを搭載したエントリーモデル。レンズはVW745やVW555と同様のプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚の構成。また同様に垂直+0.85V/-0.80V、水平±31%まで可能な広域レンズシフトにも対応している。
主な仕様は以下の通り。
■VPL-VW855
光源寿命:約20,000時間
駆動音:約24dB
消費電力(最大/待機):490W/0.4W
外形寸法:560.0W×223.0H×510.5Dmm
質量:約22kg
■VPL-VW555
光源寿命:約6,000時間
駆動音:約26dB
消費電力(最大/待機):460W/0.4W
外形寸法:496W×205H×464Dmm
質量:約14kg
■VPL-VW255
光源寿命:約6,000時間
駆動音:約26dB
消費電力(最大/待機):390W/0.4W
外形寸法:496W×205H×464Dmm
質量:約14kg
・VPL-VW855:¥3,000,000(税抜)11月17日発売
・VPL-VW555:¥OPEN(予想実売価格 900,000円前後)10月20日発売
・VPL-VW255:¥OPEN(予想実売価格 495,000円前後)10月20日発売
今回発表された3モデルには、ソニー独自のネイティブ4K(4,096×2,169)パネルの4K”SXRD”を搭載している。VW-855は、レーザー光源とARC-Fレンズ搭載しており、ソニーでは“パーフェクトモデル”と表現。VW555は「1,800lmランプ光源搭載4K標準モデル」、VW255は「1,500lmランプ光源搭載4K入門モデル」と位置づけている。
CEDIA Expoに合わせて先行して海外発表されていたモデル(関連ニュース)の日本市場導入が発表された形。型番が海外と日本で異なっているがスペックはほぼ同一。なお海外発表時はDTSとIMAXによるホームエンターテイメント向けの新たな映像/音声規格・認定プログラム「IMAX Enhanced」(関連ニュース)への準拠もアナウンスされていたが日本では同プログラム準拠については発表されていない。
新しく変更された共通の特長として、HDMI 2.0に対応。4K/60fpsの信号伝送が可能で、18Gbps入力にも対応している。同社の「PS4 pro」など、ゲームユーザーにも配慮し「遅延低減モード」も搭載した。通常80msのところ、このモードをオンにすることにより27msまで遅延を抑えられる。これはネイティブ4Kパネル搭載機の中では最速の値とのこと。また、4K用のモーションフローを搭載。滑らかな映像を楽しむことができる。また、この設定の強度は強/弱/オフで切り替えが可能としている。
データベース型の超解像処理LSI(リアリティークリエーション)や「フルHD 3Dグラス イニシアチブ」準拠の無線方式3Dは、従来機種同様に全機種搭載。HDR10やHLGにも対応する。カラースペースのモードは、BT.2020とBT.709を選ぶことが可能。
■VW855
VW855は、VW745の高級レンズ版が欲しいというニーズに答えた製品。上位機種の「VW5000」と同じ、湾曲を抑えスクリーンの端までフォーカスの合うARC-Fレンズ(VPLL-Z7013)を搭載している。4Kデジタルシネマ、フローティングフォーカスシステム、大口径エクストラ低分散ガラスなどの技術を用いた15群/18枚のガラスレンズから構成されたものである。電動のレンズシフトとズームは、垂直±80%、水平±31%まで対応する。また、短焦点レンズ「VPLL-Z7008(約150万円/税抜)」に交換することも可能である。
VW745と大まかなハードウェア構成は同じであるが、レーザーダイオード光源は、輝度が200lm向上し、2,200lmとなった。なお、ダイナミックコントラストは∞:1。その他には明暗の表現向上のため、VW745に搭載の「ダイナミックレーザーコントロール」に加えて、アイリスコントロール(アドバンスドアイリス3)を搭載。この2つを独自のアルゴリズムで制御することにより、宇宙の星や夜の建物など、輝く部分を保ちながらも、暗い部分をより黒く表現することが可能としている。VW745以上の機種で採用されている全面吸気、背面排気方式は、本機にも採用。排気の熱された空気がスクリーン上に映る”陽炎(かげろう)現象”の影響による画質低下を抑えた。
今回、新機能として「デジタルフォーカスオプティマイザー」が搭載された。これは同社のホームシアタープロジェクターでは初搭載の機能となる。本機はARC-Fレンズを搭載しているために画面全域にわたり隅まで安定した画質を実現しているが、設置環境によりシフト等をさせた場合などのレンズの中心部以外を使用した場合、収差により解像感の低下が起きることは、光学上回避が難しい。それを改善するために、データベース型超解像処理LSI(リアリティークリエーション)に加え、デジタルフォーカスオプティマイザーを搭載した。この機能をオンにすると、画面上の座標と画質のパターンを最適化し、ソフトウェアによるデジタル処理で解像感(MTF)を向上させることにより、設置状況にかかわらず安定した画質を実現することができる。
また、製作時の設定に忠実な「HDRリファレンスモード」を搭載し、HDR10モードに比べて製作者の意図に近いHDRの再現が可能。これは、同社が現場で使用されるマスターモニター「BVM-X300」の製造メーカーであるため可能な機能。現在は400〜4,000nitが混在しているが、現場は今後BVM-X300に集約する見通しがあり、それに伴い1000nitを超える信号はあまり出力されないことが予想されるという。オートキャリブレーション機能を搭載し、色バランスを自動で補正する機能も備えた。また、アナモフィックレンズ対応4K信号処理のVストレッチ機能も装備している。
■VW555
VW555は、1,800mlのランプを搭載したスタンダードモデル。レンズはVW745と同様のプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚の構成。プラスチックレンズを使用しているのは重量を抑えるためとのことで、画質は構成差によるものと説明している。垂直+0.85V/-0.80V、水平±31%まで可能な広域レンズシフトにも対応した。
アドバンスドアイリス3を搭載し、35万:1のコントラストを実現。オートキャリブレーション機能を搭載し、色バランスを自動で補正する機能も備えた。その他、シネマスコープサイズなど、様々な画枠のレンズメモリーをするピクチャーポジション機能も搭載している。
■VW255
VW255は、1,500mlのランプを搭載したエントリーモデル。レンズはVW745やVW555と同様のプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚の構成。また同様に垂直+0.85V/-0.80V、水平±31%まで可能な広域レンズシフトにも対応している。
主な仕様は以下の通り。
■VPL-VW855
光源寿命:約20,000時間
駆動音:約24dB
消費電力(最大/待機):490W/0.4W
外形寸法:560.0W×223.0H×510.5Dmm
質量:約22kg
■VPL-VW555
光源寿命:約6,000時間
駆動音:約26dB
消費電力(最大/待機):460W/0.4W
外形寸法:496W×205H×464Dmm
質量:約14kg
■VPL-VW255
光源寿命:約6,000時間
駆動音:約26dB
消費電力(最大/待機):390W/0.4W
外形寸法:496W×205H×464Dmm
質量:約14kg