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公開日 2019/05/23 17:26
日本初上陸の人気VR施設「Survios Virtual Reality Arcade」体験レポ。日本の人気作VR化も狙う
ミッドタウン日比谷に期間限定オープン
ロサンゼルスで人気のVR体験施設「Survios Virtual Reality Arcade」が、ミッドタウン日比谷に5月23日から6月3日までの期間限定でテストオープンした(詳細)。記者はさっそく会場を訪れVRゲームをプレイ。電通ベンチャーズの渡辺大和氏に、日本の人気作のVR化も狙っているという今後の展望についてもうかがった。
■そもそもSurvios, Inc.って?
米Survios, Inc.は、VRコンテンツソフト開発、VR体験施設の運営、VRプラットフォームの開発などを行うベンチャー。2016年に発売したVRアクションゲーム「Raw Data」は、VRゲームとしては世界で初めて1ヶ月で100万ドルの売上げを達成。世界最大のゲームプラットフォーム「STEAM」でも総合1位を獲得したという人気作だ。この秋には、人気テレビドラマ「ウォーキング・デッド」をベースにした新作「The Walking Dead Onslaught」もリリース予定。
今回「Survios Virtual Reality Arcade」で体験できる「Creed: Rise to Glory」も、同社が開発したVRゲームだ。
■施設で体験できる内容は?
「Creed: Rise to Glory」は、映画「ロッキー」のスピンオフ作品「Creed」が題材で、実際のボクサーになったかのような対戦体験を楽しめるのが特長。難しい操作は必要なく、基本は普通のボクシングと同じようにパンチを繰り出していけばいいので、普段ゲームをやらない方でも楽しみやすそうだ。ヘッドマウントディスプレイにはHTCの「VIVE PRO」が使用されている。
実際、普段ゲームをほとんどやらない記者が体験してもめちゃくちゃ楽しめた。HMDを装着し手元を見ると、自分の手がグローブをはめたボクサーの腕になっている。周りを見渡すと観客やセコンドがいて、対戦相手が目の前に立つと、巨体を見上げる感覚がリアルで圧倒される。
いざ試合が始まると、迫り来る相手の攻撃がふつうに怖くて無我夢中でパンチを繰り出し続けた。すぐに負けてしまったのでたった3分ほどのプレイ時間だったが、じんわり汗をかき爽快感が心地よく「もう1回やりたい!」と思った。これはかなりストレス発散になる!いままで海に潜ったりする優しい − どちらかというと受け身なVRコンテンツしか体験したことがなかったのだが、勝ち負けやミッション成功可否が絡んだインタラクティブ性のあるコンテンツだと、途端に楽しさが爆上がりする。
ちなみにプレイ内容は外のスクリーンに映し出されているので、プレイヤーはもちろん、周りの人も観戦気分でわいわい盛り上がれる。渡辺氏によると「こういったVR体験施設は、ひとりでゲームをやりこみに来るというよりは2〜3人で連れ立って来る方が多い」とのこと。参加も無料だし、ミッドタウン日比谷で買い物をしたり映画を見た帰りにふらりと寄ってみると楽しいと思う。
■日本の人気作のVR化も狙いたい
今後電通とSurvios, Inc.は「日本のIPホルダーとの新VRコンテンツ開発」「VR体験施設のオープン」などを視野に入れているという。また現状のVR体験施設の入場料が高い点も課題と見ており、プレイ前にVR広告を入れて収益を得るといったビジネスモデルも検討中とのことだ。
また、今回のイベントはユーザーから「こんなタイトルが欲しい」といった意見を募る場としての狙いもあるという。確かに、VRの魅力を知ってもらうには、ユーザーがプレイしたいと思える人気のあるコンテンツを用意するのがいちばん。高いところの橋を渡ったりするのは単なる“体験”に過ぎないが、好きな世界に没入することは特別な“エンタテインメント”になる。
でも意見を集めても、実際にリリースされるまでには結構時間がかかってしまうのでは?という疑問がわく。しかし渡辺氏からは「来年のはじめくらいまでには」という意外な答えが。「Survios, Inc.はVR開発をアジャイル化するためのプラットフォームを構築しているため、今後リリース期間はどんどん短くできると思います」と語る。希望がある方は、足を運んで意見を出してみては?
最後に、渡辺氏にVRの魅力についてたずねた。
「VR(Virtual Reality)の和訳は『仮想現実』ですが、その言葉の間には微妙にギャップがある気がするんです。Virtual Realityって“もうひとりの自分自身”だし、それも“現実”なんですね。仮だったり想像ではない、自分自身。『レディ・プレイヤー1』という映画がありますけど、現実ではイケてない主人公が、VRの世界では大活躍します。VRはもうひとつの居場所 − それぞれの人間が輝ける場所を作ってくれるものだと思っています」
「仮想」というとどこか現実逃避的な、ネガティブなイメージがよぎる。しかし、よく言われるように、精神の幸福度を保つには複数の居場所が必要であり、VRゲームもその居場所になり得るのかも知れない。良質な“もうひとつの居場所”を作ってくれるコンテンツや体験施設がますます増えるよう、今後の展開に期待したい。
■そもそもSurvios, Inc.って?
米Survios, Inc.は、VRコンテンツソフト開発、VR体験施設の運営、VRプラットフォームの開発などを行うベンチャー。2016年に発売したVRアクションゲーム「Raw Data」は、VRゲームとしては世界で初めて1ヶ月で100万ドルの売上げを達成。世界最大のゲームプラットフォーム「STEAM」でも総合1位を獲得したという人気作だ。この秋には、人気テレビドラマ「ウォーキング・デッド」をベースにした新作「The Walking Dead Onslaught」もリリース予定。
今回「Survios Virtual Reality Arcade」で体験できる「Creed: Rise to Glory」も、同社が開発したVRゲームだ。
■施設で体験できる内容は?
「Creed: Rise to Glory」は、映画「ロッキー」のスピンオフ作品「Creed」が題材で、実際のボクサーになったかのような対戦体験を楽しめるのが特長。難しい操作は必要なく、基本は普通のボクシングと同じようにパンチを繰り出していけばいいので、普段ゲームをやらない方でも楽しみやすそうだ。ヘッドマウントディスプレイにはHTCの「VIVE PRO」が使用されている。
実際、普段ゲームをほとんどやらない記者が体験してもめちゃくちゃ楽しめた。HMDを装着し手元を見ると、自分の手がグローブをはめたボクサーの腕になっている。周りを見渡すと観客やセコンドがいて、対戦相手が目の前に立つと、巨体を見上げる感覚がリアルで圧倒される。
いざ試合が始まると、迫り来る相手の攻撃がふつうに怖くて無我夢中でパンチを繰り出し続けた。すぐに負けてしまったのでたった3分ほどのプレイ時間だったが、じんわり汗をかき爽快感が心地よく「もう1回やりたい!」と思った。これはかなりストレス発散になる!いままで海に潜ったりする優しい − どちらかというと受け身なVRコンテンツしか体験したことがなかったのだが、勝ち負けやミッション成功可否が絡んだインタラクティブ性のあるコンテンツだと、途端に楽しさが爆上がりする。
ちなみにプレイ内容は外のスクリーンに映し出されているので、プレイヤーはもちろん、周りの人も観戦気分でわいわい盛り上がれる。渡辺氏によると「こういったVR体験施設は、ひとりでゲームをやりこみに来るというよりは2〜3人で連れ立って来る方が多い」とのこと。参加も無料だし、ミッドタウン日比谷で買い物をしたり映画を見た帰りにふらりと寄ってみると楽しいと思う。
■日本の人気作のVR化も狙いたい
今後電通とSurvios, Inc.は「日本のIPホルダーとの新VRコンテンツ開発」「VR体験施設のオープン」などを視野に入れているという。また現状のVR体験施設の入場料が高い点も課題と見ており、プレイ前にVR広告を入れて収益を得るといったビジネスモデルも検討中とのことだ。
また、今回のイベントはユーザーから「こんなタイトルが欲しい」といった意見を募る場としての狙いもあるという。確かに、VRの魅力を知ってもらうには、ユーザーがプレイしたいと思える人気のあるコンテンツを用意するのがいちばん。高いところの橋を渡ったりするのは単なる“体験”に過ぎないが、好きな世界に没入することは特別な“エンタテインメント”になる。
でも意見を集めても、実際にリリースされるまでには結構時間がかかってしまうのでは?という疑問がわく。しかし渡辺氏からは「来年のはじめくらいまでには」という意外な答えが。「Survios, Inc.はVR開発をアジャイル化するためのプラットフォームを構築しているため、今後リリース期間はどんどん短くできると思います」と語る。希望がある方は、足を運んで意見を出してみては?
最後に、渡辺氏にVRの魅力についてたずねた。
「VR(Virtual Reality)の和訳は『仮想現実』ですが、その言葉の間には微妙にギャップがある気がするんです。Virtual Realityって“もうひとりの自分自身”だし、それも“現実”なんですね。仮だったり想像ではない、自分自身。『レディ・プレイヤー1』という映画がありますけど、現実ではイケてない主人公が、VRの世界では大活躍します。VRはもうひとつの居場所 − それぞれの人間が輝ける場所を作ってくれるものだと思っています」
「仮想」というとどこか現実逃避的な、ネガティブなイメージがよぎる。しかし、よく言われるように、精神の幸福度を保つには複数の居場所が必要であり、VRゲームもその居場所になり得るのかも知れない。良質な“もうひとつの居場所”を作ってくれるコンテンツや体験施設がますます増えるよう、今後の展開に期待したい。