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公開日 2020/04/24 11:00
Astell&Kern、新オーディオ回路で解像度に磨きをかけたコンパクトDAP「A&norma SR25」【レビュー有】
従来モデルから連続再生時間も倍増
アユートは、同社が取り扱うAstell&Kernブランドの新製品として、DAPのスタンダードライン“A&normaシリーズ”の第2弾モデル「A&norma SR25」を5月22日より発売する。価格はオープンだが、市場では税込94,980円前後での実売が想定される。
また、別売りの専用PUレザーケース3色(Majestic Black/Parigina Red/Flauto Tan)も同時発売する。想定実売価格は税込7,980円。なお、Flauto Tanのみ同社直販サイト「アキハバラe市場」限定販売となる。
2018年に発売されたシリーズの第1弾モデル「A&norma SR15」から、斜めに配置したディスプレイ、シーラスロジックのDACチップ「CS43198」2基によるデュアルDAC構成、といった基本的な特徴を引き継ぎつつ、新規開発のオーディオ回路設計「Ultra Low Noise Filter」、信号処理速度が向上した新型クアッドコアCPUなどを採用することで、音質向上を図ったモデル。
信号処理速度の向上により、PCMは384kHz/32bit、DSDは11.2MHzのネイティブ再生までサポート、MQA再生にも引き続き対応する。また、再生中の音源のデータサイズに応じてシステムを調整/最適化する新しいパフォーマンスモードを搭載し、超高解像度の音源も安定して完璧なサウンドクオリティーで再生するとしている。
新規開発のオーディオ回路「Ultra Low Noise Filter」は、CS43198の性能を引き出し、またPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzの大容量/超高解像度音源も遅延なく伝達することを目標として、PCB基板から設計。オーディオパスの長さの最適化、歪みやノイズ対策を考慮したオーディオパターンと電源回路の採用などにより、Astell&Kernならではの高解像度サウンドを「Zero Noise」で楽しめるという。
また、回路設計の最適化の影響により電力効率も改善。その結果、連続再生時間はSR15の約2倍以上、ブランド全体でも最長となる約21時間を実現している(44.1kHz/16bitのFLACをボリューム80、EQオフ、画面オフで再生時)。
その他従来モデルからのアップデートとして、BluetoothコーデックはaptX HD/aptX/SBCに加え、LDACとAACに対応。USB端子はUSB micro Bに代えてUSB Type-Cを採用した(高速転送/急速充電には非対応)。
それ以外にも、A&norma SR15から特徴の多くを引き継いでいる。OSはAndroid 9.0をベースにした独自開発のもので、一部音楽ストリーミングサービスのアプリをインストールできる「Open APP Service」に対応。Wi-Fiを通じて他のオーディオ機器に保存された音源を再生したり、スマートフォンアプリからのリモートコントロールができるネットワーク機能「AK Connect」、USBデジタルオーディオ出力機能も搭載している。
ヘッドホン端子は、出力2.0Vrmsの3.5mm ステレオミニジャック、出力4.0Vrmsの2.5mm 4極バランスジャックを搭載。内蔵ストレージ容量は64GBで、microSDXCカードスロットを1基搭載。外形寸法は約63.5W×108.3H×16.1Dmm、質量は約178g。
■編集部でのハンズオン
今回、短い時間だがA&norma SR25(以下、SR25)に触れることができたので、従来モデルとの比較を交えながらお届けしよう。
外観については、A&norma SR15(以下、SR15)から引き続き採用する斜め配置のディスプレイの存在感が大きく、SR15から何が変わったのか分かりにくいかもしれない。しかし並べてみれば一目瞭然、SR25はSR15よりもひと回り大きくなっている。
また、側面のボリュームノブもより長く、傾斜をつけてデザインされ、その反対側に配置された操作ボタンもAstell&Kernの上位モデルと同じような横長形状となっている。正面だけなく全体を見回した後では、SR15をベースにしつつ、また違ったDAPという印象を受ける。
音の傾向については、エネルギッシュさ、厚みといったSR15の特徴をベースに、1音1音の明瞭さに磨きがかかっているように感じられる。今回SR25では「Zero Noise」をテーマに新しいオーディオ回路を採用し、ノイズや歪みを抑えより高解像度なサウンドを追求したとのことだが、まさに試聴して感じた変化と一致していた。
それでいて、連続再生時間はSR15からほぼ倍増。USB端子がUSB Type-Cとなってスマートフォンなど他の機器とケーブルの互換性も上がっており、コンパクトなDAPとして細かい使い勝手が向上しているのも嬉しいところだ。
また、別売りの専用PUレザーケース3色(Majestic Black/Parigina Red/Flauto Tan)も同時発売する。想定実売価格は税込7,980円。なお、Flauto Tanのみ同社直販サイト「アキハバラe市場」限定販売となる。
2018年に発売されたシリーズの第1弾モデル「A&norma SR15」から、斜めに配置したディスプレイ、シーラスロジックのDACチップ「CS43198」2基によるデュアルDAC構成、といった基本的な特徴を引き継ぎつつ、新規開発のオーディオ回路設計「Ultra Low Noise Filter」、信号処理速度が向上した新型クアッドコアCPUなどを採用することで、音質向上を図ったモデル。
信号処理速度の向上により、PCMは384kHz/32bit、DSDは11.2MHzのネイティブ再生までサポート、MQA再生にも引き続き対応する。また、再生中の音源のデータサイズに応じてシステムを調整/最適化する新しいパフォーマンスモードを搭載し、超高解像度の音源も安定して完璧なサウンドクオリティーで再生するとしている。
新規開発のオーディオ回路「Ultra Low Noise Filter」は、CS43198の性能を引き出し、またPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzの大容量/超高解像度音源も遅延なく伝達することを目標として、PCB基板から設計。オーディオパスの長さの最適化、歪みやノイズ対策を考慮したオーディオパターンと電源回路の採用などにより、Astell&Kernならではの高解像度サウンドを「Zero Noise」で楽しめるという。
また、回路設計の最適化の影響により電力効率も改善。その結果、連続再生時間はSR15の約2倍以上、ブランド全体でも最長となる約21時間を実現している(44.1kHz/16bitのFLACをボリューム80、EQオフ、画面オフで再生時)。
その他従来モデルからのアップデートとして、BluetoothコーデックはaptX HD/aptX/SBCに加え、LDACとAACに対応。USB端子はUSB micro Bに代えてUSB Type-Cを採用した(高速転送/急速充電には非対応)。
それ以外にも、A&norma SR15から特徴の多くを引き継いでいる。OSはAndroid 9.0をベースにした独自開発のもので、一部音楽ストリーミングサービスのアプリをインストールできる「Open APP Service」に対応。Wi-Fiを通じて他のオーディオ機器に保存された音源を再生したり、スマートフォンアプリからのリモートコントロールができるネットワーク機能「AK Connect」、USBデジタルオーディオ出力機能も搭載している。
ヘッドホン端子は、出力2.0Vrmsの3.5mm ステレオミニジャック、出力4.0Vrmsの2.5mm 4極バランスジャックを搭載。内蔵ストレージ容量は64GBで、microSDXCカードスロットを1基搭載。外形寸法は約63.5W×108.3H×16.1Dmm、質量は約178g。
■編集部でのハンズオン
今回、短い時間だがA&norma SR25(以下、SR25)に触れることができたので、従来モデルとの比較を交えながらお届けしよう。
外観については、A&norma SR15(以下、SR15)から引き続き採用する斜め配置のディスプレイの存在感が大きく、SR15から何が変わったのか分かりにくいかもしれない。しかし並べてみれば一目瞭然、SR25はSR15よりもひと回り大きくなっている。
また、側面のボリュームノブもより長く、傾斜をつけてデザインされ、その反対側に配置された操作ボタンもAstell&Kernの上位モデルと同じような横長形状となっている。正面だけなく全体を見回した後では、SR15をベースにしつつ、また違ったDAPという印象を受ける。
音の傾向については、エネルギッシュさ、厚みといったSR15の特徴をベースに、1音1音の明瞭さに磨きがかかっているように感じられる。今回SR25では「Zero Noise」をテーマに新しいオーディオ回路を採用し、ノイズや歪みを抑えより高解像度なサウンドを追求したとのことだが、まさに試聴して感じた変化と一致していた。
それでいて、連続再生時間はSR15からほぼ倍増。USB端子がUSB Type-Cとなってスマートフォンなど他の機器とケーブルの互換性も上がっており、コンパクトなDAPとして細かい使い勝手が向上しているのも嬉しいところだ。