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公開日 2022/05/10 13:46

埼玉県下パナソニックショップ16店舗の組織ショップ「S-LINK」が2022年経営方針発表会を開催

私たちならではのサービスと困りごと解決で地域を豊かに
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■お客様の心を満たし、幸福感で溢れた生活をサポート

埼玉県下のパナソニックショップ16店舗による組織ショップ「S-LINK(エスリンク)」は、「2022年経営方針発表会」を4月26日に開催した。コロナ禍で過去2年はZoomによる開催で、会場で執り行われたのは3年ぶり。グループの想いをひとつにする意味を込め、これまでは従業員一同が参集して行われていたが、今回は各加盟店の代表者のみが参加する形式とし、加盟店や関係会社に対してはリアル配信を行った。

昨年新規に加盟した3店にとっては初のリアル開催による方針発表会となり、加盟全16店の気持ちと決意も新たに、6年目へ向けてスタートを切った。

2017年4月に13店舗で発足した「S-LINK」は、昨年4月に新たに3店舗が加わり16店舗に拡大。6年目のスタートに向け、「2022年度、気持ちも新たに、本日からまた一年頑張っていきたい」と上原武氏(S-LINKファミリー)が力強く開会を宣言した。

経営理念、行動指針、お客様への4つの約束を参加者全員で唱和した後、同社代表取締役・星和彦氏(S-LINK スター本店)があいさつした。「過去2年の方針発表会はWEBでの開催となり、この日の開催を心待ちにされた人も多いかと思います。昨年4月に新規加入されたS-LINK クボデン、S-LINK クボデン カミシバ、S-LINK カミツマの3店は初めての方針発表会への参加となります。それぞれに長い歴史を有する地域の有力店で、昨年はグループの成長を大きくけん引していただく原動力となりました」と心強い仲間が加わった。

株式会社S-LINK代表取締役社長 兼 本部長 星和彦氏。

「パナソニックグループの研修施設でもある滋賀県草津市にある松下幸之助商学院のエントランスには、“志”という文字が刻まれた石碑があります。志とは、心がある目的に向かって動く、目的を立てる、といった意味があります。本日の方針発表会は、それぞれに歴史がある加盟店16店が志を表出し、それをひとつに束ねたものがS-LINKグループの方針となります。志を目指す過程でそれぞれの個性が化学反応を起こすことが、新しいものを生み出していくきっかけにもなります」と力を込めた。

思い描くグループの姿として星氏は「パナソニックブランドの製品と、私たちにしかできないサービスとお困りごと解決で地域を豊かにしていくグループ」と語り、高い理想を持ち、真に役立つ製品とサービスをより多くのお客様に届けていくと訴えた。「それは物質的な豊かさだけでなく、お客様の心を満たし、幸福感で溢れた生活をサポートする活動も含まれ、グループにかかわる人間も幸福になることを意味しています。グループの全従業者が志を達成することをしっかりと考え、実行することが、店の持続成長につながり、結果としてグループの成長にもつながっていきます」とさらなる飛躍、成長を誓った。

「地域のでんき専門店として、お客様のくらしに笑顔とまごころをお届けします」を経営理念に掲げて躍進するS-LINK。

販促ではキャンペーンや催事にあわせたチラシも用意して積極的な展開を図った。

また、昨今の商品供給不足についても触れ、私達では解決できない大きな課題となっていると指摘するが、そのようななかでも、「S-LINK本部では各店の顧客満足度の向上を目指し、LE社と連絡を密にとり、商品を戦略的に確保していくことに注力していきます」全力で対応していく姿勢を示した。

「今後のグループの発展には従業者の意識の改革と向上が不可欠」と語る星氏。「まずは各店の経営者が率先して行い、グループへの参画と貢献という意識のもと、自店とグループの発展を一緒に目指していきましょう。私達を取り巻く環境は急速に変化し、その速度は新型コロナウイルスの流行により加速しているように思います。しかし、商売の原理原則は不変です。今後も関係会社の皆様と新しい時代の共存共栄を目指して参ります」とあいさつを締めくくった。

■店の熱狂的なファンづくりを支援

続いて、来賓として登壇したパナソニックコンシューマーマーケティング(株)LE首都圏社社長・益守亮一氏が、同社の取り組みについて説明を行った。

パナソニック株式会社は4月1日にパナソニックホールディングス株式会社に社名を変更し、新体制がスタートした。「テレビ以外の国内家電商品に関しては、パナソニック株式会社の名称を引き継いだ新会社が、5つの事業会社を持つ集合体で商売をして参ります。そこで、皆様方と相対していくのはわれわれ首都圏社。今まで以上に皆様に寄り添って参ります」と変わらぬ体制を強調した。

パナソニックコンシューマーマーケティング株式会社 LE首都圏社社長 益守亮一氏。

続いて、2022年度からスタートする新中期計画について、「昨年まで“フォーカス増客”をテーマに取り組んできましたが、その想いはまったく変えていません。将来のお店のファンづくり、パナソニックのファンづくりに、皆様方と一緒になり注力していく3カ年にしていきたい」と語り、次の4つのポイントを説明した。

1つ目は、販売店の熱狂的なファンづくりへの支援。「1店1店のお客様にわれわれも注目します。しっかりとアプローチを行える営業体制を構築し、パナソニックショップの熱烈なファンづくりに注力します」と訴えた。「まだまだ商圏は攻められると認識しています」との見方を示し、従来からの活動をさらにブラッシュアップするとともに、利用者を“増やす”活動、“守る”活動に対し、多彩なツールを用いてアプローチしていく。

2つ目は、販売網の維持と事業支援の強化。「われわれ首都圏社の一丁目一番地は、皆様方1店1店を拡大、維持していくこと」と語り、スケールメリットを生かせる組織ショップには、商圏内の事業承継の引き受けなどにも引き続き大きな期待を寄せる。「首都圏社としても、いまある42の組織ショップを中心にいろいろなことを試して参ります」と店づくり・人づくりの強化を図る。

3つ目は商品について。昨今の商品供給にまつわる問題から、当初のロードマップ通りに導入が進まない例も珍しくなくなるなか、「状況が変化したときに、皆さんによりスピーディーに情報を伝達し、計画をお互いに焼き直していく一年になるのではないかなと思います」と変化への対応の重要さを指摘。さらに、「皆様方の商売に寄り添う催事も、年間8回の提案に対し、最低でも年4回は開催できる環境をつくっていきたい」と催事の応援体制強化にも注力していく。

最後に4つ目として挙げたのが経営基盤の強化。そのなかでも一番手としたクレジット施策では、複雑さが指摘される申し込み方法の改善を行うなど、さらなる加入促進を目指す。「皆様方のお力になれるように精一杯現場で汗をかきたい」と将来を見据えて、顧客創造を根強く、力強く進めていく構えだ。

■進化し続けるグループを目指す

続いて、S-LINKグループの2022年度の活動計画について山下喜晴副本部長(S-LINK やまき)が説明を行った。お店づくり、人づくりなど各テーマの指針を示すとともに、本部・加盟店の運営に対して言及。「代表者会議の運営を見直していきたい。この2年間はZoom会議が中心で、情報共有や意見交換に課題を残しました。YouTubeやWEBも活用し、時間を有効に活用した実りある会議を行っていきたい。コロナの影響で皆様との密な話がなかなかできませんが、ひざを突き合わせるようなものを少しずつでも実現していきたい」とwithコロナを生き抜く新たな課題を提起した。

コロナ禍で3年ぶりとなったリアル開催には各加盟店代表者のみが参加し、加盟店や関係会社にリアル配信を行った。

「グループの中にいるとなかなか気づきませんが、外から見ている人から『S-LINKさんって凄いね』とよく言われます。皆様から期待されるグループとして、また、業界のトップランナーとして走っていけるよう、ひとりひとりが自覚を持ち、地域の社会や各店の発展に寄与していきたい。目まぐるしく変化する環境にも敏感に反応し、進化し続けるグループ、皆で成長できるグループ、楽しくやりがいのあるグループを目指しましょう」と鼓舞した。

最後に閉会の辞を述べた田崎聡副本部長(S-LINK たざき)は、コロナ禍で家電業界が厳しい環境下におかれるなか、「行く先の不透明感は否定できません。しかし、今、何をするべきなのか。それが少しずつではありますがわかりつつあります」と訴えた。接点活動や提案を一つ一つ丁寧に行っていくことが大切だと指摘し、「基本活動をしっかりと行えば、まだまだ成果を出すことができると確信しています」と力を込めた。

そのために必要なこととして、「S-LINKグループの一員として相応しい活動を行い、組織ショップのスケールメリットを最大限に活用すること。加盟店との交流の場を積極的に活用し、切磋琢磨を目指すこと。情報の共有化で自分の知識・技術の向上を図ること。そして、笑顔で楽しい日々を過ごせるよう努力すること。これら一つ一つを着実に行うことが、自店の経営とS-LINKの成果につながっていきます」と6年目を迎えたS-LINKグループのさらなる成長への決意を示し、会を締めくくった。

記念写真に納まる方針発表会参加者一同。

<S-LINK加盟店全16店>
S-LINK スター本店(さいたま市岩槻区/代表者・星和彦)
S-LINK スター岩槻東町店(さいたま市岩槻区/代表者・星大輔)
S-LINK かわしょう(川越市/代表者・川名和章)
S-LINK ハニー(鶴ヶ島市/代表者・近藤基)
S-LINK やまき(日高市/代表者・山下喜晴)
S-LINK モロオカ(川越市/代表者・師岡孝夫)
S-LINK トリイ(川越市/代表者・鳥居洋之)
S-LINK ヌマノ(さいたま市北区/代表者・高橋堅二郎)
S-LINK ハヤシ(さいたま市北区/代表者・林雄一)
S-LINK クロス(上尾市/代表者・黒須賢二)
S-LINK たざき(上尾市/代表者・田崎聡)
S-LINK ファミリー(秩父市/代表者・上原武)
S-LINK 寄居ぎんせん堂(大里郡寄居町/代表者・富田孝)
S-LINK クボデン(深谷市/代表者・久保貴司)
S-LINK クボデン カミシバ(深谷市/代表者・久保義雄)
S-LINK カミツマ(上尾市/代表者・上妻光治)

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