• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/06/24 11:00

iBasso Audio、DAP「DX300/320」用の真空管アンプカード「AMP13」

Nutubeを採用
編集部:伴 修二郎
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
MUSINは、同社取り扱いブランドiBasso Audioのオーディオプレーヤー「DX300/320」用オプションパーツとして、真空管アンプカード「AMP13」を6月29日より発売する。カラーバリエーションはブラック/ブルーの2色展開。価格はオープンだが、税込38,000円での実売が予想される。

「AMP13」(ブラック)

「AMP13」(ブルー)

「AMP13」は、同社のハイエンド・オーディオプレーヤー「DX300/320」用に開発された真空管アンプカード。真空管には、KORGとノリタケ伊勢電子が共同開発した次世代真空管「Nutube」を搭載し、従来の3極真空間と同様に動作することで、真空管特有の豊かな倍音を生み出すとしている。また、従来の真空管と比較して、大幅な省電力化や小型化、高耐久性を実現している。

なお、Nutubeは従来の3極真空管と同様の豊かな倍音成分を生み出すものの、出力される信号は強力とは言い難く、また発生するノイズをコントロールすることが難しいことが本機設計上の問題点だったとiBassoは説明。そのためAMP13では、通常のオーディオプレーヤーで用いられる「2チャンネルアンプ」ではなく、「3チャンネルアンプ」を採用。出力されるグランド信号を「OPA1622」オペアンプを用いて増幅することで、ノイズフロアを大幅に低下させるとともに、流れるエネルギーを向上させてパフォーマンスを引き出すとしている。

「3チャンネルアンプ」回路を採用

出力端子には、低ノイズを追求したという「ローノイズ出力端子」と、最大4.1Vrmsの高出力を備えた「マキシマム出力端子」の計2基の3.5mm端子を搭載する。

計2基の3.5mm出力端子を搭載

本モデルでは電圧の増幅にNutubeを使用し、その後デジタルボリュームの調整とさらなる電流/電圧の増幅が行われる。ローノイズ出力端子では、1段目の電流増幅後の信号を出力。出力レベルこそ低下する手法ではあるものの、真空管独特のサウンドシグネチャーが出音に色濃く反映され、ノイズコントロールにも優れているという。

マキシマム出力端子からは、Nutube、1段目の増幅を経て、2段階目の増幅が行われた信号を出力。これによってより高い電流/電圧の出力特性を実現し、接続するヘッドホンや IEM をより力強く駆動すると説明している。

電源面では、「DX300/320」のアンプ部専用電源に加え、Linear Technologyの「DC-DCコンバーターチップ」を2つ採用し、さらに別のチップ2つを組み合わせた計4つのDC-DCコンバーターを搭載。1つは低ノイズLDOを介してNutubeのカソードに1.8Vを提供し、2つめはNutubeのアノードに21Vに提供、残り2つはオペアンプを駆動させるために必要な16Vの電圧を、それぞれ正負で8Vずつ提供している。

回路面では、アンプモジュール「AMP9」から引き続き、出力信号のバッファとして東芝製の「2SK209-電界効果トランジスタ」を採用。信号とシールドのグランドをそれぞれ分離することで、ノイズの干渉を防止していることに加え、アンプ回路に適切な負帰還をかけることで、効果的に歪みの低減と周波数帯域の拡張するという。ほか、JRC(新日本無線)製の超低雑音オーディオボリュームを使用し、ノイズフロアの低減や音自体のクリアネスも向上したと説明する。

そのほか、製造される個体は全て、Audio Precision社の高精度オーディオ・アナライザーにて事前テストを実施。AMP13と同じ基盤上に3つのマルチターン・ポテンショメータが取り付けられた“特別な検査機”を用いて、性能を引き出すためのマッチングとチューニングが施されているとのこと。なお、「DX300/320」で本製品を使用する前には、製品のシステム・ファームウェアを最新バージョンに更新することが必須となる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX