公開日 2015/09/18 10:05
ソニー、4K全画素読み出し/14bit非圧縮RAW対応のミラーレス一眼「α7S II」
価格は42万円
ソニーは、4K動画の撮影に対応した35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼カメラ「α7S II」を10月16日に発売する。価格はオープンだが、42万円前後での実売が予想される。
昨年登場した「α7S」の後継機で、欧州で先行リリースされたモデルの日本投入が明らかとなった格好(関連ニュース)。
撮像素子には、引き続き有効画素数約1,220万画素の35mmフルサイズ“Exmor”CMOSセンサーを搭載している。入力される信号のレベルを入射光量にあわせてセンサー内部で最適化し、明るいシーンから暗いシーンまで、全ての感度域で広いダイナミックレンジをサポートする。
ISO感度は、静止画撮影時に100〜102400、拡張時に50〜409600まで対応し、広い感度域による高感度・低ノイズ撮影に対応する。
画像処理エンジンは、従来と同じ「BIONZ X」を採用。忠実な描写を行う「ディテールリプロダクション技術」や、絞りこんだ撮影でも解像感を損なわないようにする「回折低減処理」、画像を特徴あるエリアに分けて適応的にノイズを低減する「エリア分割ノイズリダクション」など、イメージセンサーに合わせて最適なチューニングを施すシステムとしている。
さらに、本機では新たに14bitの非圧縮RAWフォーマットでの記録に対応。広いダイナミックレンジを活かした、階調性に優れた画質の記録を行えるとアピールしている。通常のRAWフォーマットとあわせ、用途に応じて選択できる。
動画撮影機能も強化しており、4Kは30p/24pでの撮影が可能。XAVC Sフォーマットに対応し、最大100Mbpsの高ビットレート撮影が行える。4K 30p/24p記録時に最大100Mbps、フルHDでは60p/30p/24p記録時に最大50Mbps、120p記録時に最大100Mbpsでの記録に対応する。いずれもファイル形式はMP4で、動画圧縮方式はMPEG-4 H.264/AVC、音声圧縮方式はリニアPCM。
また、フルサイズ領域で画素加算のない、全画素読み出しによる4K(QFHD:3,840×2,160)動画の本体内記録にも対応する。フルサイズならではの表現力をそのままに、全画素情報を間引きや加算なく読み出して使用するため、モアレやジャギーを抑えた、より解像感の高い4K動画画質を実現するとしている。
加えて、フルHD/24p/30p撮影時にも画素加算のない全画素読み出しに対応。フルHD(1,920×1,080)に必要な画素数の約5倍の情報量を凝縮して映像を出力し、オーバーサンプリング効果により高画質なフルHD動画画質を実現するという。全画素読み出しによるフルHD映像で120fpsハイフレームレート記録にも対応。さらに本体内で24p/30p記録を選択することで、4倍/5倍のスローモーション動画記録も行える。
色域・設定は、従来のS-Log2に加えて、Cineonガンマの特性により近いS-Log3を搭載。色域にはS-Gamutから色再現性に改善を加えたS-Gamut3、フィルム撮影のネガフィルムをスキャンしたものに近づけて設計されたS-Gamut3.Cineにも新たに対応している。
デジタルシネマの色域であるDCI-P3より若干広く設定されたS-Gamut3.CineとS-Log3の組みあわせにより、DCI-P3や709ビデオカラースペースをターゲットにしたカラーグレーディングでの色調整を扱いやすいようにした。使用用途に合わせてS-Log2/S-Gamutも選択できる。またS-Log3設定時は14ストップという再現域を確保した。
加えて、S-Log収録時にコントラストのある自然な映像でモニタリングできるよう、新たにガンマ表示アシスト機能も搭載。S-Log2、S-Log3それぞれからITU709(800%)ガンマに変換し液晶モニターまたはファインダー上でモニタリングできる。
また、S-Log収録時でも露出合わせがしやすいように、ゼブラ機能が進化。従来設定に加えて、ゼブラ表示の輝度レベル基準値はIRE0〜109%まで、幅は±10%を1%刻みでユーザーが自由に設定できるようになった。また輝度レベルの下限値設定も行える。
さらに、α7R II、α7 IIで好評の5軸ボディ内手ブレ補正機構も備えており、低照度環境でより良く撮影できるように配慮した。動画撮影時でも、静止画撮影時と同様に5軸で手ブレを補正する。なお、手ブレ補正非搭載のEマウントレンズのほか、マウントアダプターを介してAマウントレンズを使用する際にも、ボディ内手ブレ補正を適用できる。また、Eマウントレンズ装着時にはレンズ側の角度ブレ補正(Pitch/Yaw)はレンズ側で行い、残りの3軸はボディ側で補正する。
AF機能を進化させていることも特徴で、従来の25点AF枠を中央の9点だけ更に細分化し、TTLで169のAF枠配置を実現した。これにより、従来機種と比較して約2倍の高速化を実現したという。AF枠表示を細分化しており、被写体のどこにフォーカスが合っているかを確認しながら撮影できるようにしている。拡張フレキシブルスポット搭載、瞳AFのAF-C対応、AF-Aを搭載。動画撮影時のAF追従対応のファストインテリジェントAFも搭載する。
シャッター部は低振動/高耐久仕様としており、静粛性を高めている。メカ先幕/後幕どちらも走行時の振動を約50%低減しており、シャッター音の静音化を実現しながら、ソニーの試験条件において約50万回というレリーズ耐久性も実現した。また、サイレントシャッター機能により、消音での撮影も行える。サイレント撮影時の5コマ/秒連写にも対応している。
ボディは、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リアカバーがフルマグネシウム合金製。モードダイアルロック機能を搭載するほか、グリップ形状とシャッターボタン位置を変更することにより、握りやすさの向上も図っている。ファインダーには、世界最大倍率0.78倍 ZEISS T*コーティング採用XGA OLED Tru-Finderを搭載。液晶モニターには、3.0型・1229Kドットの高精細背面液晶パネルを装備する。
製品には、NP-FW50(2個)、ストラップ、ケーブルプロテクター、AC-UUD11、BC-VW1、マイクロUSBケーブルが付属する。
昨年登場した「α7S」の後継機で、欧州で先行リリースされたモデルの日本投入が明らかとなった格好(関連ニュース)。
撮像素子には、引き続き有効画素数約1,220万画素の35mmフルサイズ“Exmor”CMOSセンサーを搭載している。入力される信号のレベルを入射光量にあわせてセンサー内部で最適化し、明るいシーンから暗いシーンまで、全ての感度域で広いダイナミックレンジをサポートする。
ISO感度は、静止画撮影時に100〜102400、拡張時に50〜409600まで対応し、広い感度域による高感度・低ノイズ撮影に対応する。
画像処理エンジンは、従来と同じ「BIONZ X」を採用。忠実な描写を行う「ディテールリプロダクション技術」や、絞りこんだ撮影でも解像感を損なわないようにする「回折低減処理」、画像を特徴あるエリアに分けて適応的にノイズを低減する「エリア分割ノイズリダクション」など、イメージセンサーに合わせて最適なチューニングを施すシステムとしている。
さらに、本機では新たに14bitの非圧縮RAWフォーマットでの記録に対応。広いダイナミックレンジを活かした、階調性に優れた画質の記録を行えるとアピールしている。通常のRAWフォーマットとあわせ、用途に応じて選択できる。
動画撮影機能も強化しており、4Kは30p/24pでの撮影が可能。XAVC Sフォーマットに対応し、最大100Mbpsの高ビットレート撮影が行える。4K 30p/24p記録時に最大100Mbps、フルHDでは60p/30p/24p記録時に最大50Mbps、120p記録時に最大100Mbpsでの記録に対応する。いずれもファイル形式はMP4で、動画圧縮方式はMPEG-4 H.264/AVC、音声圧縮方式はリニアPCM。
また、フルサイズ領域で画素加算のない、全画素読み出しによる4K(QFHD:3,840×2,160)動画の本体内記録にも対応する。フルサイズならではの表現力をそのままに、全画素情報を間引きや加算なく読み出して使用するため、モアレやジャギーを抑えた、より解像感の高い4K動画画質を実現するとしている。
加えて、フルHD/24p/30p撮影時にも画素加算のない全画素読み出しに対応。フルHD(1,920×1,080)に必要な画素数の約5倍の情報量を凝縮して映像を出力し、オーバーサンプリング効果により高画質なフルHD動画画質を実現するという。全画素読み出しによるフルHD映像で120fpsハイフレームレート記録にも対応。さらに本体内で24p/30p記録を選択することで、4倍/5倍のスローモーション動画記録も行える。
色域・設定は、従来のS-Log2に加えて、Cineonガンマの特性により近いS-Log3を搭載。色域にはS-Gamutから色再現性に改善を加えたS-Gamut3、フィルム撮影のネガフィルムをスキャンしたものに近づけて設計されたS-Gamut3.Cineにも新たに対応している。
デジタルシネマの色域であるDCI-P3より若干広く設定されたS-Gamut3.CineとS-Log3の組みあわせにより、DCI-P3や709ビデオカラースペースをターゲットにしたカラーグレーディングでの色調整を扱いやすいようにした。使用用途に合わせてS-Log2/S-Gamutも選択できる。またS-Log3設定時は14ストップという再現域を確保した。
加えて、S-Log収録時にコントラストのある自然な映像でモニタリングできるよう、新たにガンマ表示アシスト機能も搭載。S-Log2、S-Log3それぞれからITU709(800%)ガンマに変換し液晶モニターまたはファインダー上でモニタリングできる。
また、S-Log収録時でも露出合わせがしやすいように、ゼブラ機能が進化。従来設定に加えて、ゼブラ表示の輝度レベル基準値はIRE0〜109%まで、幅は±10%を1%刻みでユーザーが自由に設定できるようになった。また輝度レベルの下限値設定も行える。
さらに、α7R II、α7 IIで好評の5軸ボディ内手ブレ補正機構も備えており、低照度環境でより良く撮影できるように配慮した。動画撮影時でも、静止画撮影時と同様に5軸で手ブレを補正する。なお、手ブレ補正非搭載のEマウントレンズのほか、マウントアダプターを介してAマウントレンズを使用する際にも、ボディ内手ブレ補正を適用できる。また、Eマウントレンズ装着時にはレンズ側の角度ブレ補正(Pitch/Yaw)はレンズ側で行い、残りの3軸はボディ側で補正する。
AF機能を進化させていることも特徴で、従来の25点AF枠を中央の9点だけ更に細分化し、TTLで169のAF枠配置を実現した。これにより、従来機種と比較して約2倍の高速化を実現したという。AF枠表示を細分化しており、被写体のどこにフォーカスが合っているかを確認しながら撮影できるようにしている。拡張フレキシブルスポット搭載、瞳AFのAF-C対応、AF-Aを搭載。動画撮影時のAF追従対応のファストインテリジェントAFも搭載する。
シャッター部は低振動/高耐久仕様としており、静粛性を高めている。メカ先幕/後幕どちらも走行時の振動を約50%低減しており、シャッター音の静音化を実現しながら、ソニーの試験条件において約50万回というレリーズ耐久性も実現した。また、サイレントシャッター機能により、消音での撮影も行える。サイレント撮影時の5コマ/秒連写にも対応している。
ボディは、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リアカバーがフルマグネシウム合金製。モードダイアルロック機能を搭載するほか、グリップ形状とシャッターボタン位置を変更することにより、握りやすさの向上も図っている。ファインダーには、世界最大倍率0.78倍 ZEISS T*コーティング採用XGA OLED Tru-Finderを搭載。液晶モニターには、3.0型・1229Kドットの高精細背面液晶パネルを装備する。
製品には、NP-FW50(2個)、ストラップ、ケーブルプロテクター、AC-UUD11、BC-VW1、マイクロUSBケーブルが付属する。
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドSONY
- 型番α7S II
- 発売日2015年10月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格420,000円前後)
【SPEC】●撮像素子:35mmフルサイズ(35.6×23.8mm)、ExmorCMOSセンサー、約1,240万画素 ●有効画素数:約1,220万画素 ●記録媒体:メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/micro、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード ●液晶モニター:3.0型TFT駆動、約122万ドット ●ズーム:静止画…最大8倍、動画…約4倍 ●外形寸法:約126.9W×95.7H×60.3Dmm ●質量:約627g(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む)