• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/10/26 12:06

ソニー、1.0型センサー搭載の「Xperia PRO-I」。像面位相差AF、新開発レンズ「ZEISS Tessar」搭載

税込198,000円前後
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、5G対応のSIMフリースマートフォン「Xperia PRO-I」を12月15日に発売する。価格はオープンだが、税込198,000円前後の実売が予想される。

「Xperia PRO-I」

像面位相差AFを備えた1.0型イメージセンサーを、世界で初めて搭載するスマートフォン。型番にある “I” は “Imaging” を意味しており、すでに同社カメラ「αシリーズ」「RXシリーズ」を所有しているような「イメージングコミュニティの好きを極めたい人々」に向けた商品だとしている。

1.0型イメージセンサー「Exmor RS」搭載

この1.0型イメージセンサーには、「RX100 VII」のセンサーを最適化した「Exmor RS」を採用。ピクセルピッチは2.4μmとなり、「Xperia 1 III」のメインカメラに搭載する1/1.7型センサーの1.8μmよりも大幅に大きいものとなる。解像度は12MP。

ピクセルピッチは2.4μm

像面位相差AFは撮像エリアの約90%のAFをカバーする。またアンチディストーションシャッターにより、動体歪みも低減。リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングにも対応。最大60回/秒のAF/AE演算処理による、AF/AE追従20コマ/秒の高速連写が行える。

AF/AE追従20コマ/秒の高速連写

画像処理エンジンには「BIONZ X for mobile」を搭載するほか、αシリーズと同じFront-end LSIを搭載。12bit RAW撮影にも対応する。大型センサーによる広いダイナミックレンジと鮮やかで自然な色再現性に、スマートフォンの高い処理能力を組み合わせることにより、さらなるダイナミックレンジの拡張も行うという。

1.0型イメージセンサーによる描写力

焦点距離は24mmで、レンズには新開発のZEISS Tessarを採用する。ガラスモールド非球面レンズを使用することで、隅々までの高解像度やコントラストに加えて、カメラ部分の薄型化にも配慮。また、F2.0/F4.0を切り替えできる可変絞り、OIS(光学手ブレ補正)を備える。

絞りはF2.0/F4.0を切り替え可能

背面カメラはメインとなる広角に加えて、16mmの超広角、50mmの望遠、3D iTOF Sensorも搭載。全てにZEISSのT*コーティングを施している。超広角はXperia 1 IIIと同じもので、センサーサイズは1/2.5型、解像度は12MP。また望遠のセンサーサイズは1/2.9型で、解像度は12MP、OISに対応する。

カメラはトリプル構成

専用アプリケーションとして、従来から提供されていた静止画用の「Photography Pro」、映画用の「Cinematography Pro」に加えて、新たに「Videography Pro」をインストールする。Videography Proは “即時撮影” を想定したアプリで、「素早くかつ正確な撮影」が行えるという。

「Videography Pro」を新搭載

同アプリのUIには、動画のプレビュー、音量のレベルメーター、フォーカススライダー、ズームスライダー、録音ボタンを搭載。シャッター速度やISO感度などパラメーターの確認や設定ができるほか、自動調整に切り替えるAutoスイッチを備える。また、画面内には水準器も表示されるが、これは出荷時にキャリブレーションを行っているとのこと。

動画は最大4K120fpsのハイフレームレート撮影に対応。スローではなく、4K120fpsで滑らかに再生するコンテンツとして撮影できる。また、Xperia初となる動画撮影時の瞳AF/オブジェクトトラッキングが可能。120fps高速読み出し可能なセンサーと独自のアルゴリズムを組み合わせた、暗所にも強いFlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正にも対応する。

FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正

本体上下のステレオマイクに加えて、メインカメラ側に新たなモノラルマイクを搭載。メインカメラ側の人の声などをよりクリアに録音できる。また、側面にはショートカットキーを搭載し、する利用したいアプリケーションを呼び出すことが可能。デフォルトではVideography Proが登録されているため、押すだけですぐ動画撮影が行える。なお、Googleアシスタントキーは非搭載。

メインカメラ側に新たなモノラルマイクを搭載

カメラ以外のスペックはXperia 1 IIIと共通の部分が多く、本体のディスプレイには、6.5インチの4K HDR 有機ELディスプレイを搭載する。また、オーディオではDolby Atmos、360 Reality Audio、360 Spatial Audio、ハイレゾ再生、LDAC、DSEE Ultimateなどをサポート。3.5mmオーディオジャックも備える。ゲーム専用機能として、ゲームエンハンサーや240Hzのタッチスキャンレートに対応する。

6.5インチの4K HDR 有機ELディスプレイを搭載

Dolby Atmos、360 Reality Audioなどをサポート

プロセッサーはQualcomm「Snapdragon 888」となり、メモリーは12GB、ストレージは512GB。バッテリー容量は4,500mAhで、3年使っても劣化しにくいとアピールする。また、最短30分で約50%の急速充電が可能。ワイヤレス充電には対応しない。USB Type-CポートはUSB 3.2 Gen 2に対応し、PCとUSB接続時に従来の2倍の速度でデータ転送できる。

Qualcomm「Snapdragon 888」を搭載

本体は「本格撮影体験を生み出す精巧で頑丈なデザイン」を追求し、側面にはホールド感のある金属フレームを採用する。ガラスにはGorilla Glass Victusを採用し、IP65/68の防水防塵を備える。また、シャッターボタンはローレット加工を施した大きめのサイズで、RX100シリーズの内部で使われている部品スイッチを使うなど、シャッターフィーリングにもこだわった。

シャッターボタンはローレット加工を施した

ほか、ネットワーク面では5G Sub 6に対応する。おサイフケータイによる電子決済も可能。本体底面にはストラップホールを備える。外形寸法は166×72×8.9mmで、質量は211g。個装パッケージにはXperiaとして初となる、プラスチック使用量ゼロを実現している。

プラスチック使用量ゼロのパッケージを採用

Vlog用の専用アクセサリー「Vlog Monitor」

Vlogger向けのアクセサリーとして、背面のメインカメラによる自撮り撮影を可能にする「Vlog Monitor」(¥OPEN/予想実売価格:税込25,000円前後)を用意。Xperia PRO-Iを固定する金属製ホルダーと3.5インチのディスプレイ、接続ケーブルがセットになったもので、ホルダーには磁石でディスプレイが付けられる。

「Vlog Monitor」

ディスプレイのアスペクト比は動画に適した16:9で、対応アプリ(Videography ProとPhotography Proのみ)使用時に、撮影のプレビューが表示される格好。側面には3.5mmのアナログマイク入力を備えているため、ホルダー上部のコールドシューにマイクを固定して外部マイクも利用できる。

また、ホルダーの下にある三脚用のネジ穴でグリップなどを装着できる。同社では既発売の「GP-VPT2BT」との組み合わせを推奨。Bluetooth接続により、撮影の開始や停止、ズームなどの操作が行える。

「GP-VPT2BT」との組み合わせた状態

使用イメージ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX