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公開日 2022/06/03 18:48
アップルの「ARウォーキング」を試す。東京の街中に矢印が浮かび上がった
アップルTIPS
アップル純正の「マップ」アプリに、AR(拡張現実)で経路ナビゲーションを表示する「ARウォーキング」の機能が加わった。秋葉原など都内数カ所でその使い勝手を試してみた。
ARウォーキングは、現実の風景にiPhoneのカメラをかざすことで、AR表示で通りの名前や方向指示などのナビゲーションを重ねて歩行経路をガイドする機能。昨年にiOS 15がリリースされて以来、北米の大きな都市と英国のロンドンなどに展開されてきた機能が、今年の5月末から日本国内で東京・大阪・京都・名古屋・福岡・広島・横浜の一部地域に広がった。
筆者は東京に住んでいる。いくつかの場所で試したところ、都内は秋葉原の駅周辺でARウォーキングを試すことができた。ちなみに吉祥寺の駅前では使えなかった。
ARウォーキングに対応する端末は、iOS 15を導入するiPhone XS/XR以後からiPhone 13シリーズまでのフラグシップシリーズ、または第2世代以降のiPhone SE。
なお、マップアプリにはユーザーが現在その場所にいなくても出発地から目的地までの経路が調べられる機能もある。ARウォーキングを利用するためには、本機能に対応するエリアにユーザーが今いることが前提になる。これから出かける場所の周辺の様子について、自宅など離れた所から「予習」をしたいのであれば、マップの3D地図表示機能「Look Around」の方が役に立つ。マップを立ち上げて、画面に双眼鏡のアイコンが表示されればLook Aroundが使えるエリアだ。
ARウォーキングはマップを立ち上げて目的地を選択、移動手段を「徒歩」に設定してから、マップの画面に表示される雪の結晶のようなアイコンをタップすると拡張現実による経路案内に切り替わる。
iPhoneのカメラを現実の風景にかざして「建物のスキャン」を行うと、AR表示の画面に通りの名前や方向指示が出てくる。画面には矢印とともに「こちらの方を見てください」という指示も表示されている。何となく違和感を感じたが和訳の問題だろう。英語の表記は「Look this way」だ。機能を踏まえたうえで日本語にするならば「こちらの方向に進んでください」とした方が自然な気がする。
アプリ画面の雪印アイコンをタップするとARウォーキング、「×」をタップすると地図によるナビに切り替わる。「設定」から「マップ」を選び、「徒歩」経路の詳細にある「持ち上げて表示」をオンにすると、ARウォーキングを起動したあとはiPhoneを持ち上げたり、降ろす動作で表示を切り換えられる。
iPhoneの画面に終始ARガイドを表示したまま歩いていると危険だ。マップアプリのチェックは迷いそうになった時にだけ使いたい。iPhoneをスタンバイ状態にして画面をオフにしても、再度マップアプリを立ち上げればARウォーキングによるナビゲーションは続けて利用できる。ただ、時おり現実の風景にカメラを向けて「建物のスキャン」をやり直す必要はある。
ナビゲーションの表示はもたつかずスムーズなので、これから筆者も活用したいと思う。特に出口が複数ある駅から、目的地に向かう方向を確認する時に役立ちそうだ。
まだ海外の街で試していないが、iPhoneの使用言語をEnglishに変えてみたところ、東京の街のARナビゲーションも英語で表示された。恐らく逆もできるだろう。これから日本に訪れる外国人のゲストにも紹介したい。
ARウォーキングは便利だが、ナビゲーションを確認する際には毎度立ち止まってiPhoneの画面を確認する使い勝手が若干もどかしい。アップルからAR系ソリューションをより快適に使うための純正スマートグラスがほしくなった。果たして今年のWWDCでAR関連のあっと驚くような発表があるのだろうか。期待しながらイベントの日を迎えたい。
ARウォーキングは、現実の風景にiPhoneのカメラをかざすことで、AR表示で通りの名前や方向指示などのナビゲーションを重ねて歩行経路をガイドする機能。昨年にiOS 15がリリースされて以来、北米の大きな都市と英国のロンドンなどに展開されてきた機能が、今年の5月末から日本国内で東京・大阪・京都・名古屋・福岡・広島・横浜の一部地域に広がった。
筆者は東京に住んでいる。いくつかの場所で試したところ、都内は秋葉原の駅周辺でARウォーキングを試すことができた。ちなみに吉祥寺の駅前では使えなかった。
ARウォーキングに対応する端末は、iOS 15を導入するiPhone XS/XR以後からiPhone 13シリーズまでのフラグシップシリーズ、または第2世代以降のiPhone SE。
なお、マップアプリにはユーザーが現在その場所にいなくても出発地から目的地までの経路が調べられる機能もある。ARウォーキングを利用するためには、本機能に対応するエリアにユーザーが今いることが前提になる。これから出かける場所の周辺の様子について、自宅など離れた所から「予習」をしたいのであれば、マップの3D地図表示機能「Look Around」の方が役に立つ。マップを立ち上げて、画面に双眼鏡のアイコンが表示されればLook Aroundが使えるエリアだ。
ARウォーキングはマップを立ち上げて目的地を選択、移動手段を「徒歩」に設定してから、マップの画面に表示される雪の結晶のようなアイコンをタップすると拡張現実による経路案内に切り替わる。
iPhoneのカメラを現実の風景にかざして「建物のスキャン」を行うと、AR表示の画面に通りの名前や方向指示が出てくる。画面には矢印とともに「こちらの方を見てください」という指示も表示されている。何となく違和感を感じたが和訳の問題だろう。英語の表記は「Look this way」だ。機能を踏まえたうえで日本語にするならば「こちらの方向に進んでください」とした方が自然な気がする。
アプリ画面の雪印アイコンをタップするとARウォーキング、「×」をタップすると地図によるナビに切り替わる。「設定」から「マップ」を選び、「徒歩」経路の詳細にある「持ち上げて表示」をオンにすると、ARウォーキングを起動したあとはiPhoneを持ち上げたり、降ろす動作で表示を切り換えられる。
iPhoneの画面に終始ARガイドを表示したまま歩いていると危険だ。マップアプリのチェックは迷いそうになった時にだけ使いたい。iPhoneをスタンバイ状態にして画面をオフにしても、再度マップアプリを立ち上げればARウォーキングによるナビゲーションは続けて利用できる。ただ、時おり現実の風景にカメラを向けて「建物のスキャン」をやり直す必要はある。
ナビゲーションの表示はもたつかずスムーズなので、これから筆者も活用したいと思う。特に出口が複数ある駅から、目的地に向かう方向を確認する時に役立ちそうだ。
まだ海外の街で試していないが、iPhoneの使用言語をEnglishに変えてみたところ、東京の街のARナビゲーションも英語で表示された。恐らく逆もできるだろう。これから日本に訪れる外国人のゲストにも紹介したい。
ARウォーキングは便利だが、ナビゲーションを確認する際には毎度立ち止まってiPhoneの画面を確認する使い勝手が若干もどかしい。アップルからAR系ソリューションをより快適に使うための純正スマートグラスがほしくなった。果たして今年のWWDCでAR関連のあっと驚くような発表があるのだろうか。期待しながらイベントの日を迎えたい。