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公開日 2022/06/13 10:57
アップルがオランダ政府に譲歩、アプリ外決済を許可。これまで支払った罰金は約70億円【Gadget Gate】
アプリ内と代替手段を選べるように
オランダの独禁当局であるACM(消費者・市場庁)は11日、現地の出会い系アプリにおけるアプリ内以外の決済手段(代替決済方法)をアップルが許可したと発表した。これはアップルが先週末、オランダ政府の要件に準拠するよう、App Storeのガイドラインを再び更新するとの発表を受けたものだ。
今回の声明でACMは、アップルが「不公正な条件を変更」したことで、命令の要件を満たしたと述べている。同社は自らの支払い方法(App内課金)を強制し、これまで「支配的地位を乱用」してきたものの、出会い系アプリ開発者は今後、顧客にさまざまな支払い手段を提供できるとのことだ。
ここでいう命令とは、昨年初めにACMがアップルに対して、現地の出会い系アプリ開発者がApp内課金以外の決済方法を認めるよう命じたことを指す。アップルはApp Storeのルールを変更したものの、ACMはそれでは不十分とみなし、同社に毎週500万ユーロの罰金を課した。
それ以降、アップルは命令に従うまで最大5000万ユーロ(約70億円)の罰金を支払うこととされたが、結局のところ10週連続で支払い、最大額に達していた。
具体的に、アップルがApp Storeのルールがどう変えたのか。1つはオランダの出会い系アプリ開発者は、App内課金と代替決済方法のどちらか、あるいは両方とも提供するかどうかを選べるようになったことだ。以前は、代替決済方法かApp内課金のどちらかを選ぶ必要があった。
もう1つは、開発者とユーザーの両方にとって選択肢がより分かりやすいよう、ユーザーインターフェースが調整されたことだ。また、開発者がどちらか1つの権利(決済手段)の使用を希望する場合、支払い処理プロバイダの基準を調整したとのこと。
また、アプリ内課金の3%割引(代替決済についても、通常より3%低い27%、あるいは12%の手数料を要求する)は、App Store Small Business Programまたは、1年以上のサブスクリプションにも適用されるようになった。
とはいえ、アップルは外部決済についても最大27%もの手数料を取る方針は変えていない。アプリ開発者からは「決済代行業者に3%の手数料を支払えば、代替決済を使うメリットがない」と批判の声が上がっていたが、今後の展開を見守りたいところだ。
Source: ACM
via: 9to5Mac
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。
今回の声明でACMは、アップルが「不公正な条件を変更」したことで、命令の要件を満たしたと述べている。同社は自らの支払い方法(App内課金)を強制し、これまで「支配的地位を乱用」してきたものの、出会い系アプリ開発者は今後、顧客にさまざまな支払い手段を提供できるとのことだ。
ここでいう命令とは、昨年初めにACMがアップルに対して、現地の出会い系アプリ開発者がApp内課金以外の決済方法を認めるよう命じたことを指す。アップルはApp Storeのルールを変更したものの、ACMはそれでは不十分とみなし、同社に毎週500万ユーロの罰金を課した。
それ以降、アップルは命令に従うまで最大5000万ユーロ(約70億円)の罰金を支払うこととされたが、結局のところ10週連続で支払い、最大額に達していた。
具体的に、アップルがApp Storeのルールがどう変えたのか。1つはオランダの出会い系アプリ開発者は、App内課金と代替決済方法のどちらか、あるいは両方とも提供するかどうかを選べるようになったことだ。以前は、代替決済方法かApp内課金のどちらかを選ぶ必要があった。
もう1つは、開発者とユーザーの両方にとって選択肢がより分かりやすいよう、ユーザーインターフェースが調整されたことだ。また、開発者がどちらか1つの権利(決済手段)の使用を希望する場合、支払い処理プロバイダの基準を調整したとのこと。
また、アプリ内課金の3%割引(代替決済についても、通常より3%低い27%、あるいは12%の手数料を要求する)は、App Store Small Business Programまたは、1年以上のサブスクリプションにも適用されるようになった。
とはいえ、アップルは外部決済についても最大27%もの手数料を取る方針は変えていない。アプリ開発者からは「決済代行業者に3%の手数料を支払えば、代替決済を使うメリットがない」と批判の声が上がっていたが、今後の展開を見守りたいところだ。
Source: ACM
via: 9to5Mac
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。