公開日 2010/07/20 12:23
3D撮影可能な新“Cyber-shot”の実力は? - ソニー「DSC-TX9」ハンドリングを動画でレポート
「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」を試す
第2世代「Exmor R」を搭載しAVCHDフルHD動画撮影などに対応したモデルなど、“Cyber-shot”新モデルが発表された(関連ニュース)。
なかでも、「DSC-WX5」と「DSC-TX9」は「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」という3D静止画の撮影機能を備えている点も注目を集めている。いったい同機能ではどのような写真が撮れるのだろうか。
■スイング撮影したデータを3D画像へ自動加工
テストに使用したのは、タッチパネル対応の「DSC-TX9」。1/2.3型の第2世代「Exmor R」を搭載し、有効画素数が1,220万というモデルだ。光学4倍のカールツァイスレンズを搭載し、92.1万ドットのTruBlack技術採用ワイドエクストラファイン液晶ディスプレイを備えている。また、“Party-shot”「IPT-DS1」の新機能「パノラマオーダー撮影」なども利用できる。
画像処理エンジンには「BIONZ」を採用。Exmor RとBIONZ、シーン認識機能を利用した画像重ね合わせ技術のモードを整理し、従来の「手持ち夜景モード」「逆光補正HDR」「人物ブレ軽減モード」の3モードを、新たに「プレミアムおまかせオート」として集約した。そのほか、「背景ぼかしモード」や「美肌モード」などの新機能も備えている。
また、AVCHDのフルHD動画撮影が可能になった点も特徴のひとつ。WX5にはワンタッチの動画撮影ボタンを備えるほか、HDMIミニ端子からの出力にも対応。TX9はマルチ端子からのHDMI出力が可能なほか、クレードルにHDMI端子を備えている。
3D画像の撮影には、「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」の2モードを用意。これまでのスイングパノラマと同じ撮影方法で3D画像が撮影できるほか、カメラ本体で疑似的な3D再生が可能になった。
3D撮影に関しては、1回のスイング中に高速連写撮影された最大100枚の画像から、左右の目の視差を計算して適合する部分を右目用、左目用として短冊状に摘出。右目用と左目用の短冊状の画像をつなぎ合わせ、右目用と左目用の2枚の画像を同時に自動生成する。
なお、生成された3D画像の方式はサイドバイサイドで、ファイル形式はMPO(Multi-Picture Format)。再生の際には3D対応テレビにHDMI経由で接続する。今回のテストには同社の“3D BRAVIA”「KDL-52LX900」を使用した。
■かなり“それっぽい”疑似3D再生
まずは「スイングマルチアングル」から試す。同機能では、スイング撮影中にマルチアングル用の16対9の画像を15枚自動生成。カメラ本体を左右に傾けるとカメラ内部のジャイロセンサーが動きを検知し、カメラの傾きに合わせて15枚を順次に表示させることで、疑似3D再生が行える。
撮影の際にはメニューから「3D撮影」を選び、さらに「スイングマルチアングル」を選択する。あとは従来のスイングパノラマ同様にシャッターを押してカメラをスイングさせればよい。まずはこうして撮影した画像の疑似3D再生がどのようなものなのか、動画でお届けしよう。なお、当然ながらモニターとして使用した“BRAVIA”は2Dモードになっている。
使ってみての第一印象は「かなりそれっぽくなっているな」といったもの。側面など、従来の静止画では見えない部分が見えるようになることで、物体が立体的に感じられる。また、上記の動画以外のシチュエーションでも色々と試してみたが背景との奥行き感も予想以上に向上する。例えるならば、パソコンで3DCGをぐりぐりと動かして様々な角度から眺めているような感覚だ。
そして次の動画はクマのぬいぐるみをメインの被写体にしたもの。こちらでもなかなか良好な奥行き感が出ており、従来の静止画では得られない独特の立体感を味わえる。擬似的なものではあるが3Dの魅力の一端を感じさせるには充分に“使える”機能だと言えるだろう。
ただし、弱点がないわけでもない。例えば上記動画で言えば画面左手前に写るテーブルの端や、奥側に置いてある模様が入ったボードの左端など、画像を合成する際のズレが出てしまう部分も見受けられた。ぬいぐるみの横に置いた植木でも、鉢の一辺の長さが変わってしまい、違和感を覚えることもあった。
また、見上げたり見下ろしたりといった具合に、角度をつけての3D撮影も苦手なようだ。例えばビルを見上げるような角度で3D撮影をすると、再生の際にカメラを左右へ傾けるたびにビルの形が歪んでしまう。撮影の際には、被写体選定の段階から水平にカメラを動かことを意識して行動したほうがよいだろう。
なお、撮影してから画像合成が完了するまでの時間はおよそ7〜10秒ほど。数字で見ると少々長いようにも見えるが、個人的にはそれほど待たされた感はしなかった。
また、「スイングマルチアングル」に関しては同機能で撮影したファイルだけでなく、グルーピングされた連写画像についても使用できる。連続して静止画を、動画のように再生できるというわけだ。この機能もなかなかユニークで面白い。
なかでも、「DSC-WX5」と「DSC-TX9」は「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」という3D静止画の撮影機能を備えている点も注目を集めている。いったい同機能ではどのような写真が撮れるのだろうか。
■スイング撮影したデータを3D画像へ自動加工
テストに使用したのは、タッチパネル対応の「DSC-TX9」。1/2.3型の第2世代「Exmor R」を搭載し、有効画素数が1,220万というモデルだ。光学4倍のカールツァイスレンズを搭載し、92.1万ドットのTruBlack技術採用ワイドエクストラファイン液晶ディスプレイを備えている。また、“Party-shot”「IPT-DS1」の新機能「パノラマオーダー撮影」なども利用できる。
画像処理エンジンには「BIONZ」を採用。Exmor RとBIONZ、シーン認識機能を利用した画像重ね合わせ技術のモードを整理し、従来の「手持ち夜景モード」「逆光補正HDR」「人物ブレ軽減モード」の3モードを、新たに「プレミアムおまかせオート」として集約した。そのほか、「背景ぼかしモード」や「美肌モード」などの新機能も備えている。
また、AVCHDのフルHD動画撮影が可能になった点も特徴のひとつ。WX5にはワンタッチの動画撮影ボタンを備えるほか、HDMIミニ端子からの出力にも対応。TX9はマルチ端子からのHDMI出力が可能なほか、クレードルにHDMI端子を備えている。
3D画像の撮影には、「3Dスイングパノラマ」と「スイングマルチアングル」の2モードを用意。これまでのスイングパノラマと同じ撮影方法で3D画像が撮影できるほか、カメラ本体で疑似的な3D再生が可能になった。
3D撮影に関しては、1回のスイング中に高速連写撮影された最大100枚の画像から、左右の目の視差を計算して適合する部分を右目用、左目用として短冊状に摘出。右目用と左目用の短冊状の画像をつなぎ合わせ、右目用と左目用の2枚の画像を同時に自動生成する。
なお、生成された3D画像の方式はサイドバイサイドで、ファイル形式はMPO(Multi-Picture Format)。再生の際には3D対応テレビにHDMI経由で接続する。今回のテストには同社の“3D BRAVIA”「KDL-52LX900」を使用した。
■かなり“それっぽい”疑似3D再生
まずは「スイングマルチアングル」から試す。同機能では、スイング撮影中にマルチアングル用の16対9の画像を15枚自動生成。カメラ本体を左右に傾けるとカメラ内部のジャイロセンサーが動きを検知し、カメラの傾きに合わせて15枚を順次に表示させることで、疑似3D再生が行える。
撮影の際にはメニューから「3D撮影」を選び、さらに「スイングマルチアングル」を選択する。あとは従来のスイングパノラマ同様にシャッターを押してカメラをスイングさせればよい。まずはこうして撮影した画像の疑似3D再生がどのようなものなのか、動画でお届けしよう。なお、当然ながらモニターとして使用した“BRAVIA”は2Dモードになっている。
使ってみての第一印象は「かなりそれっぽくなっているな」といったもの。側面など、従来の静止画では見えない部分が見えるようになることで、物体が立体的に感じられる。また、上記の動画以外のシチュエーションでも色々と試してみたが背景との奥行き感も予想以上に向上する。例えるならば、パソコンで3DCGをぐりぐりと動かして様々な角度から眺めているような感覚だ。
そして次の動画はクマのぬいぐるみをメインの被写体にしたもの。こちらでもなかなか良好な奥行き感が出ており、従来の静止画では得られない独特の立体感を味わえる。擬似的なものではあるが3Dの魅力の一端を感じさせるには充分に“使える”機能だと言えるだろう。
ただし、弱点がないわけでもない。例えば上記動画で言えば画面左手前に写るテーブルの端や、奥側に置いてある模様が入ったボードの左端など、画像を合成する際のズレが出てしまう部分も見受けられた。ぬいぐるみの横に置いた植木でも、鉢の一辺の長さが変わってしまい、違和感を覚えることもあった。
また、見上げたり見下ろしたりといった具合に、角度をつけての3D撮影も苦手なようだ。例えばビルを見上げるような角度で3D撮影をすると、再生の際にカメラを左右へ傾けるたびにビルの形が歪んでしまう。撮影の際には、被写体選定の段階から水平にカメラを動かことを意識して行動したほうがよいだろう。
なお、撮影してから画像合成が完了するまでの時間はおよそ7〜10秒ほど。数字で見ると少々長いようにも見えるが、個人的にはそれほど待たされた感はしなかった。
また、「スイングマルチアングル」に関しては同機能で撮影したファイルだけでなく、グルーピングされた連写画像についても使用できる。連続して静止画を、動画のように再生できるというわけだ。この機能もなかなかユニークで面白い。
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