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公開日 2011/10/13 15:01

「iOS 5」+「iCloud」が実現したAV機能の進化を総チェック!

クラウド連携にカメラ機能も大きく向上
海上 忍
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WWDC 2011での発表から4ヶ月、公約どおりiOSの最新版「iOS 5」がリリースされた。モバイルプラットフォームの最先端を行くこのOSは、先日逝去したスティーブ・ジョブズ前アップルCEOから我々ユーザーへの贈り物でもある。本稿では、オーディオ&ビジュアル面を中心に、iOS 5およびiCloudの新機能を紹介する。

■オーディオにまでおよぶ「iCloud」の衝撃

iOS 5最大の新機能は、なんといっても「iCloudとの連携」だろう。自分がiTunes Storeから購入した楽曲であれば、最大10台の機器で自由に聴ける「iTunes in the Cloud」は、iOS 5から正式な機能として採用された。残念ながら日本でのサービス提供開始時期は未定だが、世界中の音楽愛好家に歓迎されるに違いない。


iCloudは、データの蓄積から処理までをインターネット上のサーバで処理し、ユーザは端末を通じそこに接続するだけという、文字どおり「クラウド」で展開されるサービスだ。iCloudの場合、iTunes StoreやApp Storeで多くのユーザーに利用されている「Apple ID」を目印として通信するため、サービス提供前からユーザー側の準備は完了していたようなものだ。

iTunes in the Cloudを例に説明してみよう。まず、iTunes Storeで楽曲やムービー、アプリなどのコンテンツを購入すると、その履歴がiCloud上に記録される。購入場所はiTunesでもiOS機器でも同じこと、履歴が残るという点で違いはない。次にiCloudはその履歴をもとに、同じApple IDを設定したiTunes/iOS機器へ自動的にコンテンツをプッシュする。iOS機器で購入した楽曲がPCに、反対にPCで購入した楽曲がiOS機器に、自動的に反映されるというわけだ。

日本で「iTunes in the Cloud」のサービスを利用しようとしても、日本ではiTunesの環境設定パネルに「ミュージック」の項目が表示されない

「iTunes in the cloud」は日本向けに提供されていないが、米国在住と確認(あるいは看做された)Apple IDを持っていれば、このように利用できる

似て非なるiCloudベースの機能として「iTunes Match」もある。iTunes in the Cloudは、iTunes Storeで購入したコンテンツが対象だが、こちらは「ユーザー自身がiTunesに取り込んだ楽曲」が対象になる。

同機能が有効になると、iTunesライブラリがスキャンされ、iTunes Storeが擁する18万を超える楽曲と照合、エンコード条件に関係なく一律にDRMフリーのAAC/256kbpsへと置換される。同じ曲と判断されれば、MP3/128kbpsといった低品質なオーディオファイルが、それなりに聴けるクオリティに引き上げられるのだ。

iTunes Matchのサービス提供エリアは北米のみ、利用料金は24.99ドル/年だが、「音楽を所有する」という概念に一石を投じるという意味でもインパクトの大きい機能といえる。

次ページ「iTunes Wi-Fi同期」でケーブル要らず!

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