公開日 2015/06/03 11:00
8K解像度の実力とは? シャープ “AQUOS 4K NEXT”「80XU30」を徹底チェック
4Kを超える4Kテレビ
4Kを超える4Kテレビ。それがアクオスの新フラグシップライン「AQUOS 4K NEXT」だ。その第1弾モデルが、80型の「LC-80XU30」である。
シャープでは以前から独自の液晶パネル技術を活かし、一般的なテレビが採用するRGBのサブピクセルにY(イエロー)を追加した「クアトロン」で色域の拡大や消費電力の削減を実現したり、さらに「クアトロン」を進化させた「クアトロン プロ」によって、フルHDパネルながら4Kに迫る高解像度表示を実現するなど、ユニークな取り組みを行ってきた。「AQUOS 4K NEXT」は、この「クアトロン プロ」の4K世代版と言えるもので、4Kパネルで8K相当の解像度の表示性能を得たのが新しい。
LC-80XU30では、パネルの解像度アップに伴い、既存のHDおよび4K映像ソースを8Kにアップコンバートする映像エンジンも搭載したほか、色表現においては、バックライトに用いるLED光源の改良を含め、クアトロン技術を活かして色域をより豊かに拡大する「高演色・リッチカラーテクノロジー」を採用。また、バックライトはローカルディミングが可能な直下型で、独自のアルゴリズムによるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能も注目だ。
「AQUOS 4K NEXT」というフラグシップラインの開発は、ハイエンドユーザーのためだけでなく、アクオス全体を新世代に牽引する原動力となっている。画質の底上げはもちろん、映像エンジンの刷新により、電子番組表およびブラウザが4K表示に対応するなど機能アップを実現。外付けだったHEVCエンコダーをメインチップに取り込むことで、4Kネット動画のレスポンスが画質向上も果たしているという。4月に発売された4Kの新モデル「US30」ラインや「U30」ラインにも、こうした最新機能やテクノロジーが注がれつつ、手に届きやすい価格を実現しているのは魅力だ。
■シャープがいま“4K NEXT”を投入する意味とは?
放送とテレビは、本物と見紛うほどのリアリティーと臨場を追い求めて進化を続ける。高精細化はその大きな柱の1つで、SD放送がHD放送に置き換わり、今年は遂に4K放送が始まった。来年2016年には8K試験放送も始まる予定だ。
放送の進化と共に歩んできたシャープは、試験用途に8K液晶パネルも開発済みで、高精細テレビにおいてリーダー的な役割を担っている。そのシャープが考えたのが、4Kパネルを利用した8K表示だ。8Kパネルは、当面のあいだ非常に高価であることが見込まれる。8Kパネルを使ったテレビが現実的な価格で発売されるまでの間、「AQUOS 4K NEXT」が現実解となる可能性は高そうだ。
現時点で映像ソースはHDと4Kに限られるが、「AQUOS 4K NEXT」による解像度の向上は、超大画面でも画素の粗が目立たず、8K超解像でこそ見えて来る新しい世界もある。「AQUOS 4K NEXT」は、4Kと8Kの狭間にいる今、シャープだからこそ提案できるオンリーワン技術なのだ。
シャープでは以前から独自の液晶パネル技術を活かし、一般的なテレビが採用するRGBのサブピクセルにY(イエロー)を追加した「クアトロン」で色域の拡大や消費電力の削減を実現したり、さらに「クアトロン」を進化させた「クアトロン プロ」によって、フルHDパネルながら4Kに迫る高解像度表示を実現するなど、ユニークな取り組みを行ってきた。「AQUOS 4K NEXT」は、この「クアトロン プロ」の4K世代版と言えるもので、4Kパネルで8K相当の解像度の表示性能を得たのが新しい。
LC-80XU30では、パネルの解像度アップに伴い、既存のHDおよび4K映像ソースを8Kにアップコンバートする映像エンジンも搭載したほか、色表現においては、バックライトに用いるLED光源の改良を含め、クアトロン技術を活かして色域をより豊かに拡大する「高演色・リッチカラーテクノロジー」を採用。また、バックライトはローカルディミングが可能な直下型で、独自のアルゴリズムによるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能も注目だ。
「AQUOS 4K NEXT」というフラグシップラインの開発は、ハイエンドユーザーのためだけでなく、アクオス全体を新世代に牽引する原動力となっている。画質の底上げはもちろん、映像エンジンの刷新により、電子番組表およびブラウザが4K表示に対応するなど機能アップを実現。外付けだったHEVCエンコダーをメインチップに取り込むことで、4Kネット動画のレスポンスが画質向上も果たしているという。4月に発売された4Kの新モデル「US30」ラインや「U30」ラインにも、こうした最新機能やテクノロジーが注がれつつ、手に届きやすい価格を実現しているのは魅力だ。
■シャープがいま“4K NEXT”を投入する意味とは?
放送とテレビは、本物と見紛うほどのリアリティーと臨場を追い求めて進化を続ける。高精細化はその大きな柱の1つで、SD放送がHD放送に置き換わり、今年は遂に4K放送が始まった。来年2016年には8K試験放送も始まる予定だ。
放送の進化と共に歩んできたシャープは、試験用途に8K液晶パネルも開発済みで、高精細テレビにおいてリーダー的な役割を担っている。そのシャープが考えたのが、4Kパネルを利用した8K表示だ。8Kパネルは、当面のあいだ非常に高価であることが見込まれる。8Kパネルを使ったテレビが現実的な価格で発売されるまでの間、「AQUOS 4K NEXT」が現実解となる可能性は高そうだ。
現時点で映像ソースはHDと4Kに限られるが、「AQUOS 4K NEXT」による解像度の向上は、超大画面でも画素の粗が目立たず、8K超解像でこそ見えて来る新しい世界もある。「AQUOS 4K NEXT」は、4Kと8Kの狭間にいる今、シャープだからこそ提案できるオンリーワン技術なのだ。