公開日 2016/06/28 11:00
一条真人のロボホン日記(3)ロボホンで子供と仲良くなれるか? 声かけ事案でガチ検証!の巻
一条真人の体当たり実験室
ロボホン(20万円以上)を自腹で購入し、当サイトでロングランレビューを書く予定を立てていたところ、予想外に他のサイトでレビューが大量に出てしまい、自腹購入したにも関わらずその機会を逸してしまったITライター、一条真人氏。前回、落ち込む一条氏を何とかなだめすかした当編集部は、ロボホンを使った本格的な企画を実行しようとロケ地に向かった。
さっそくですが今回は、ロボホンを使って子供たちと触れあおうという企画です。そういう記事、どこかで見たことあるなと思うかもしれませんが…。
自分の子供に体験させてみたとか、そういうぬるいレビューじゃないですよ! 知らない子供に声をかけるガチ企画です!
本当に不安しかないです。…で今回、子供たちがたくさんいそうなスカイツリーにやってきたんですが、やっぱり平日だと子供がほとんどいないですね。
少子化の影響ですかね? 日本の未来がちょっと心配になってきました。…で、俺ちょっと思ったんですけど、学習塾の前で張るのはどうですか?
……えっ?
学習塾ですよ。塾には子供たちがたくさん集まってますよね? その前で張って、出てくるのを待ち伏せればいいんじゃないかと。実は下調べも済んでます。スカイツリーが入ってるビルに、大手の塾が入ってます。
……アイデアは攻めてて好きですけど、本格的に捕まりますよそれ。
マジすか。ダメですか、塾。
ここはおとなしく、公園あたりで手を打ちませんか?
……そうしますか。なんかうまく流れに乗せられているような気がするけど。
公園のベンチにたたずむ一条氏。少し距離が離れたあたりの砂場で、子供たちが遊んでいる。
一条氏は「とりあえずロボホンを置いて様子を見てみましょう」とベンチに座り、あたりを伺う。子供たちと適度な距離を取り、傍らにロボホンを置いてみる。当たり前だが、子供たちは近づいてこない。
子供たち、全然寄ってきませんね…。
気づいてないのか、気づいてないふりをしてるのか…。俺、完全に無いものとして扱われてますね。…まぁそりゃそうか! ハハハハハハハハ!
ちょっと危険だと思われてますね。まずはお母さんたちから攻略しますか。
お母さんかぁ。難しそうだな…。なんて言いましょうか。良いアイデアないですか?
たとえばですが…。「ITライターの一条真人と言います。ロボット型ケータイを20万円で買ったんですが、それを使って、小さな子供と仲良くしたいと思いまして。お子さんをお借りできませんか」とかですかね?
…いや、実際にそうなんだけどさ!それ言葉にしたら完全にヤバい人だろ! ハッハハハ…、ッハ、ゲホッ!!
とりあえず、ロボホンをもっと目立せてみましょうか! ロボホンは小さいから子供に気づかれてないですよ。手に持ったりして、もうちょっと子供たちに見せてアピールしないと。
やってみましょう。
………。目も合わせてもらえませんでしたね。
何やってるんでしょうね、俺。公園で子供にロボット型スマホを見せて、無視されて。ちょっと久しぶりに、自分が嫌になってきましたよ…。
かんたんにあきらめないでください!一条さんならできますから。もうちょっとがんばりましょう!
…と、一条氏の方を向くと、なにやら様子がおかしい。ロボホンの後ろ頭をじっと見つめている。
どうしました? 一条さん。
風間さん、ちょっとこれ見てください…。
「子供に使わせない」
これは………。
…そもそも今回の企画自体、ムリって話ですよね?
…いや、そんなはずは。
だって、そもそも子供に使わせられないんですよ。ムリじゃないですか!
これはたぶん、プロジェクターの話ですね。ロボホンのプロジェクターはレーザー光ですから。うっかり覗き込んだら目を痛めます。それに対して注意してるんだと思います。
そうなの? そう言われたらそんな気もするなー。(スマホで調べて)……あ、ホントだ。なんだ大丈夫じゃん! 子供に無視されて心折れたんで、企画流れていいと思ったんですけど、ムリでしたね! ハハハハ!!
一条さんのことがますますよくわかりました。…とりあえず、もうちょっと粘りましょうか。
そして数十分以上、公園で張り続けた取材班。だが、まったく子供たちが寄ってくる気配がない。
さすがに今回の企画は流れたかな…と編集部も諦めかけた、その瞬間。幼稚園くらいの少年が、果敢にも一条氏に近寄ってきた。
命知らずに懐へ飛び込んできた少年に、絶対に逃がさないという気迫を内に隠し、甘々な声で語りかける一条氏。
あのね〜、これロボホンっていうんだよ〜。ねぇ知ってる〜? ロボットみたいなんだけど、携帯電話なんだよ〜? かわいいよね〜?
声のトーンがぐっと上がり、それに比例して怪しさが増している。
だが、少年のロボホンに対する興味は、一条氏の怪しさに打ち勝った。それどころか友達まで呼んできてしまった。ロボホンを子供たちが取り囲み、ロボホンの一挙手一投足に興奮し、いろんな質問を一条氏に投げかける。
………やれやれ。しばらく一条さんと子供たちの触れあいに付き合うか、しょうがないなあ…と長期戦を想定し、ジュースを買いに行って戻ったら、さっきまでの喧噪とは打って変わって、ひとりでベンチにぽつんと座る一条氏。
……あれ? 子供たちはどうしました?
なんか、ほかの遊具のところに行っちゃいました…。
………。
時間にして、ほんの数分。一条氏が“プライスレス”と夢見た、子供たちとのかけがいのない触れあいは、あっという間に終了した。
ロボホンが飽きられたわけじゃないんです…。俺、がんばってロボホンのこと説明したんですよ!
……いいんです、一条さん。子供って、すぐほかのものに興味が移りますから…。
でも、たった数分でも、子供たちと触れあえましたから。俺忘れませんよ、今日のことを!
◇
毎度の茶番劇かと思いきや、いつになくしんみりとしてしまった今回の企画。結局成功したんだかしてないんだか、生煮えな感じで申し訳ない。次はいよいよ「ロボホンで合コン」企画を進めようかと思っていたら、一条氏がある大手サイトとひそかに連絡を取り合っていることが判明! いったい一条氏、何を企てているのか? 風雲急を告げる次回もお楽しみに!
さっそくですが今回は、ロボホンを使って子供たちと触れあおうという企画です。そういう記事、どこかで見たことあるなと思うかもしれませんが…。
自分の子供に体験させてみたとか、そういうぬるいレビューじゃないですよ! 知らない子供に声をかけるガチ企画です!
本当に不安しかないです。…で今回、子供たちがたくさんいそうなスカイツリーにやってきたんですが、やっぱり平日だと子供がほとんどいないですね。
少子化の影響ですかね? 日本の未来がちょっと心配になってきました。…で、俺ちょっと思ったんですけど、学習塾の前で張るのはどうですか?
……えっ?
学習塾ですよ。塾には子供たちがたくさん集まってますよね? その前で張って、出てくるのを待ち伏せればいいんじゃないかと。実は下調べも済んでます。スカイツリーが入ってるビルに、大手の塾が入ってます。
……アイデアは攻めてて好きですけど、本格的に捕まりますよそれ。
マジすか。ダメですか、塾。
ここはおとなしく、公園あたりで手を打ちませんか?
……そうしますか。なんかうまく流れに乗せられているような気がするけど。
公園のベンチにたたずむ一条氏。少し距離が離れたあたりの砂場で、子供たちが遊んでいる。
一条氏は「とりあえずロボホンを置いて様子を見てみましょう」とベンチに座り、あたりを伺う。子供たちと適度な距離を取り、傍らにロボホンを置いてみる。当たり前だが、子供たちは近づいてこない。
子供たち、全然寄ってきませんね…。
気づいてないのか、気づいてないふりをしてるのか…。俺、完全に無いものとして扱われてますね。…まぁそりゃそうか! ハハハハハハハハ!
ちょっと危険だと思われてますね。まずはお母さんたちから攻略しますか。
お母さんかぁ。難しそうだな…。なんて言いましょうか。良いアイデアないですか?
たとえばですが…。「ITライターの一条真人と言います。ロボット型ケータイを20万円で買ったんですが、それを使って、小さな子供と仲良くしたいと思いまして。お子さんをお借りできませんか」とかですかね?
…いや、実際にそうなんだけどさ!それ言葉にしたら完全にヤバい人だろ! ハッハハハ…、ッハ、ゲホッ!!
とりあえず、ロボホンをもっと目立せてみましょうか! ロボホンは小さいから子供に気づかれてないですよ。手に持ったりして、もうちょっと子供たちに見せてアピールしないと。
やってみましょう。
………。目も合わせてもらえませんでしたね。
何やってるんでしょうね、俺。公園で子供にロボット型スマホを見せて、無視されて。ちょっと久しぶりに、自分が嫌になってきましたよ…。
かんたんにあきらめないでください!一条さんならできますから。もうちょっとがんばりましょう!
…と、一条氏の方を向くと、なにやら様子がおかしい。ロボホンの後ろ頭をじっと見つめている。
どうしました? 一条さん。
風間さん、ちょっとこれ見てください…。
「子供に使わせない」
これは………。
…そもそも今回の企画自体、ムリって話ですよね?
…いや、そんなはずは。
だって、そもそも子供に使わせられないんですよ。ムリじゃないですか!
これはたぶん、プロジェクターの話ですね。ロボホンのプロジェクターはレーザー光ですから。うっかり覗き込んだら目を痛めます。それに対して注意してるんだと思います。
そうなの? そう言われたらそんな気もするなー。(スマホで調べて)……あ、ホントだ。なんだ大丈夫じゃん! 子供に無視されて心折れたんで、企画流れていいと思ったんですけど、ムリでしたね! ハハハハ!!
一条さんのことがますますよくわかりました。…とりあえず、もうちょっと粘りましょうか。
そして数十分以上、公園で張り続けた取材班。だが、まったく子供たちが寄ってくる気配がない。
さすがに今回の企画は流れたかな…と編集部も諦めかけた、その瞬間。幼稚園くらいの少年が、果敢にも一条氏に近寄ってきた。
命知らずに懐へ飛び込んできた少年に、絶対に逃がさないという気迫を内に隠し、甘々な声で語りかける一条氏。
あのね〜、これロボホンっていうんだよ〜。ねぇ知ってる〜? ロボットみたいなんだけど、携帯電話なんだよ〜? かわいいよね〜?
声のトーンがぐっと上がり、それに比例して怪しさが増している。
だが、少年のロボホンに対する興味は、一条氏の怪しさに打ち勝った。それどころか友達まで呼んできてしまった。ロボホンを子供たちが取り囲み、ロボホンの一挙手一投足に興奮し、いろんな質問を一条氏に投げかける。
………やれやれ。しばらく一条さんと子供たちの触れあいに付き合うか、しょうがないなあ…と長期戦を想定し、ジュースを買いに行って戻ったら、さっきまでの喧噪とは打って変わって、ひとりでベンチにぽつんと座る一条氏。
……あれ? 子供たちはどうしました?
なんか、ほかの遊具のところに行っちゃいました…。
………。
時間にして、ほんの数分。一条氏が“プライスレス”と夢見た、子供たちとのかけがいのない触れあいは、あっという間に終了した。
ロボホンが飽きられたわけじゃないんです…。俺、がんばってロボホンのこと説明したんですよ!
……いいんです、一条さん。子供って、すぐほかのものに興味が移りますから…。
でも、たった数分でも、子供たちと触れあえましたから。俺忘れませんよ、今日のことを!
毎度の茶番劇かと思いきや、いつになくしんみりとしてしまった今回の企画。結局成功したんだかしてないんだか、生煮えな感じで申し訳ない。次はいよいよ「ロボホンで合コン」企画を進めようかと思っていたら、一条氏がある大手サイトとひそかに連絡を取り合っていることが判明! いったい一条氏、何を企てているのか? 風雲急を告げる次回もお楽しみに!