公開日 2016/10/20 11:00
ワイヤレスで映画も音楽も高音質に!ソニーの新サウンドバー「HT-CT790」の魅力を探る
【特別企画】台座スピーカー「HT-XT2」とともに折原一也がチェック
薄型テレビの“音”をアップグレードするシステムとして定着したサウンドバー。そのサウンドバーを始めとするホームシアターシステムというリビング用オーディオのトップブランドがソニーだ。
なぜ、ソニーのシアターシステムが人気なのか。それは、映画やテレビを高音質化するだけではない工夫がなされているからだ。
今年の春に発売した上位モデル「HT-NT5」を例に取れば、ハイレゾ対応に加えて、ワイヤレス性を追求。スマートフォンからBluetooth音楽再生だけでなく、購入後にリアスピーカーをワイヤレスで追加してリアルサラウンドシアターへと発展できる「ワイヤレスサラウンド」機能も装備し、こうした点が歓迎され大ヒットとなった。
そんなソニーがこの秋冬に送り出す、サウンドバーのトレンド本命モデルが今回紹介する「HT-CT790」だ。
基本的なコンセプトは前モデル「HT-CT780」を引き継ぎ、スリムデザインのボディに今サウンドバーに求められる多彩な機能を搭載。近年到来しているワイヤレス時代を見据え、高音質にも機能にもこだわり抜く設計になっている。
また、同様にワイヤレス性を追求しつつ、本機とはまた少し違う性格の製品として、テレビの下に敷いて使うボードタイプのサウンドシステム「HT-XT2」もラインナップ。
前述の「ワイヤレスサラウンド」や、ソニーが開発した高音質BluetoothコーデックであるLDACへの対応など、「HT-CT790」同様にワイヤレス性を追求した製品として、ユーザーの状況や好みに応じて選択できる。
■さらなる薄型化で設置性も増した「CT790」/台座タイプの新型「XT2」
まずは「HT-CT790」からチェックしていこう。実際に薄型テレビの前に設置してみると、まずその“薄さ”に驚かされる。サウンドバー部本体の高さはわずか52mmと、充分に薄かった前機種のHT-CT780からさらに3mmの薄型化を果たしている。
同社の“BRAVIA”を始めとしたここ数年のテレビのデザインは、スタンドの背が低いタイプが主流だが、HT-CT790は様々なテレビと組み合わせても画面を隠さず、また、テレビ本体のリモコン受光部も隠さずに設置できる。使い勝手重視の設計なのだ。
次ページ音質レビュー:「劇場さながらのサラウンド空間を再現」