公開日 2016/11/28 10:00
これぞ真のリファレンスモニター!AKG「K872」と注目ヘッドホンアンプ4機種を組み合わせレビュー
各モデルの素性をくっきりと描き出す
AKGから音楽制作に携わるプロのエンジニアに向けた、密閉型スタジオモニターヘッドホンのフラグシップモデル「K872」が登場した。私たち一般のヘッドホンユーザーからしても大注目の1台である。
K872は2014年に発売したオープンエアー型フラグシップヘッドホン「K812」と共通の機構を持つ密閉型モニタリング用ヘッドホン。K812との最大の違いは、新開発されたアルミダイキャスト製密閉型ハウジングの採用だ。
ヘッドバンド部やハウジングを支えるアーム周りなどの仕様はK812とほぼ同一で、ドライバーもK812と同じAKG最大サイズのφ53mmユニットを搭載している。銅皮膜アルミニウムを使用した二層構造の軽量ボイスコイル、磁束密度1.5テスラの強力な磁気回路の搭載なども同じく引き継いでいるが、本機では密閉型構造にあわせたチューニングが施されている。
感度は98dB SPL/mW、再生周波数帯域は5Hz〜54kHzとワイドレンジをカバーする。インピーダンスは36Ωと低いので、ポータブル機器でも駆動しやすい。付属ケーブルは長さ3mで、プラグ形状は3.5mmステレオミニのアンバランス仕様。3pinLEMOコネクターでハウジングと着脱可能だ。各パーツの質感や工作精度は相変わらず高いし、現場の移動を考えてセミハードケースが付属する。
スピーカーリスニングの場合、モニタースピーカーをただ導入するだけでは部屋の設置環境に大きく出音が左右されるので、スタジオと同じ環境を再現するのはなかなか難しい。が、ヘッドホンであれば、比較的簡単にレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアが現場で聞いている音を体験できる。音源の“素"の魅力をダイレクトに感じたいユーザーにとって、スタジオモニターヘッドホンは大変有力な選択肢だろう。
そうなってくると、次に興味が湧いてくるのは、本機とハイファイヘッドホンアンプを組み合わせた時の音ではなかろうか。そこで今回は売れ筋のヘッドホンアンプ4種類と本機を組み合わせて、音調や音質的な可能性を探ってみたい。
早速サウンドをチェック
早速試聴に入りたいが、その前に1つお伝えしたいことがある。
K872は2014年に発売したオープンエアー型フラグシップヘッドホン「K812」と共通の機構を持つ密閉型モニタリング用ヘッドホン。K812との最大の違いは、新開発されたアルミダイキャスト製密閉型ハウジングの採用だ。
ヘッドバンド部やハウジングを支えるアーム周りなどの仕様はK812とほぼ同一で、ドライバーもK812と同じAKG最大サイズのφ53mmユニットを搭載している。銅皮膜アルミニウムを使用した二層構造の軽量ボイスコイル、磁束密度1.5テスラの強力な磁気回路の搭載なども同じく引き継いでいるが、本機では密閉型構造にあわせたチューニングが施されている。
感度は98dB SPL/mW、再生周波数帯域は5Hz〜54kHzとワイドレンジをカバーする。インピーダンスは36Ωと低いので、ポータブル機器でも駆動しやすい。付属ケーブルは長さ3mで、プラグ形状は3.5mmステレオミニのアンバランス仕様。3pinLEMOコネクターでハウジングと着脱可能だ。各パーツの質感や工作精度は相変わらず高いし、現場の移動を考えてセミハードケースが付属する。
スピーカーリスニングの場合、モニタースピーカーをただ導入するだけでは部屋の設置環境に大きく出音が左右されるので、スタジオと同じ環境を再現するのはなかなか難しい。が、ヘッドホンであれば、比較的簡単にレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアが現場で聞いている音を体験できる。音源の“素"の魅力をダイレクトに感じたいユーザーにとって、スタジオモニターヘッドホンは大変有力な選択肢だろう。
そうなってくると、次に興味が湧いてくるのは、本機とハイファイヘッドホンアンプを組み合わせた時の音ではなかろうか。そこで今回は売れ筋のヘッドホンアンプ4種類と本機を組み合わせて、音調や音質的な可能性を探ってみたい。
早速サウンドをチェック
早速試聴に入りたいが、その前に1つお伝えしたいことがある。