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公開日 2017/04/14 10:00

ハイレゾスマホ「GRANBEAT」とAKG最新イヤホン「N25」を組み合わせ試聴。操作性・外観・音質のマッチングは?

話題機同士の組合せの実力や相性は?
岩井 喬
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オンキヨーからこの2月末に登場したハイレゾ対応スマートフォン“GRANBEAT(グランビート)”。ハイレゾ対応スマホは各社から多数登場しているが、GRANBEATは「スマートフォン史上最高の音質」を謳う。そのコンセプトに恥じぬとおり、同社がDAP開発で培った回路設計やアンプ設計技術が投入されている注目モデルだ。

この“最高音質スマホ”に、どんなイヤホンを組み合わせるか迷っている方も多いのではないだろうか。音質を担保しつつ、スマホならではの利便性も確保したい…。そんな方に候補のひとつとしておすすめしたいのが、AKGから登場した初のデュアルダイナミック型イヤホン「N25」だ。

AKG Nシリーズのラインナップに加わったデュアルダイナミック型イヤホン「N25」

確かな高音質とシンプルで親しみやすいフォルムを両立したAKGイヤホンの新たな定番、Nシリーズ。その記念すべきスタートを飾った「N20」に続き、フラグシップのハイブリッド型3ウェイモデル「K3003」の流れを汲む、待望のミドルクラス・ハイブリッド型2ウェイモデル「N40」、そしてN40をベースに手頃な価格を実現した弟機にあたるハイブリッド型2ウェイモデル「N30」と着実にそのラインナップを増やしてきている。

そしてこの春登場したのが、N20とN30の間を埋める新型機「N25」だ。

N25はAKGイヤホンとしては初となる“デュアル・ダイナミック・ドライバー”方式を採用したハイレゾ対応2ウェイモデルであり、低域用に9.2mm、中高域用に5.8mmのダイナミック型ドライバーが搭載されている。

外観としてはN20由来のスリムでコンパクトなフォルムで、ぱっと見た印象では、ダイナミック型2ウェイモデルであるとは思えない。低域用ドライバーはハウジング本体に収められているが、中高域用ドライバーは装着性を高めるためのアングルド・イヤチップ構造を利用し、ノズル部へ収められたため、厚みを確保せずスマートに2ウェイ化が達成できたようだ。

デザインは既存の「N20」を継承

本体のカラーリングはブラックとベージュ(ハウジング背面やケーブルは白色)、ティールグリーンの3色構成。いずれもシックな色合いで、特にブラックはGRANBEATのマットなブラック筐体と非常によくマッチする。

音質機構面ではAKG伝統の技術“ベンチレーション・システム”を本機にも取り入れており、振動板の振幅によって発生する背圧を最適化し、バランスのとれた帯域特性と空間性を両立している。

AKG伝統の技術“ベンチレーション・システム”を本機も搭載している

上位のN40、N30と大きく異なるのは、ケーブル着脱には非対応の点。ケーブルは、iOS端末とAndroid端末を切り替えられるマイク内蔵ユニバーサル3ボタンリモコンを装備する4極プラグ仕様のものとなっている。

スマートフォン対応リモコンの搭載は、単なる「ハイレゾDAP」ではなく「ハイレゾスマホ」であるGRANBEATならではのメリットを享受するポイントのひとつと言えるだろう。Android 6.0を採用しているGRANBEATは、N25のリモコンモードを“A”サイドに切り替えれば、音量調整や再生/停止、曲送り/戻しの操作が可能となる。外出先での利用時に、手元で手軽に操作ができるリモコンが活躍する。実際に使ってみたが、手元で楽曲の再生や停止、曲送りや曲戻しができるのは予想以上に快適。GRANBEATは若干大きく重いので、カバンに入れっぱなしで使うケースも多そうだが、手元で操作できれば、その都度製品を取り出す必要がなく、ストレス無く快適に使える。

iOS端末とAndroid端末を切り替えられるマイク内蔵ユニバーサル3ボタンリモコンつきケーブル

ケーブルのY字コネクター下部は柔軟性が高く断線しにくい布製被覆を用い、Y字コネクター上部は衣類などからの摩擦が生み出すタッチノイズを抑えるラバー被覆とした“ハイブリッド・シース”を導入している。

Y字コネクター上部はラバー被覆、下部は断線しにくい布製被覆を用いた“ハイブリッド・シース”となる

またイヤーチップはXS、S、M、Lの4種類で、女性ユーザーへの使いやすさも考慮した内容となっている。


話題のハイレゾスマホで「N25」の音をチェック

外観や使い勝手が良いからといって、肝心の「音」が良くなければ意味がない。ここからはGRANBEATとN25のサウンドマッチングについて探っていこう。


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