• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/09/01 14:14

<IFA>ソニーの新4Kプロジェクター「VW760ES/VW260ES」の画質をチェック

ソニーブースで実機を見た
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーはIFAのプレスカンファレンスで新プロジェクター「VPL-VW760ES」「VPL-VW360ES」「VPL-VW260ES」を発表。そのうち「VPL-VW760ES」「VPL-VW260ES」の2モデルをソニーブースで実際に視聴できたので、そのインプレッションをお届けしたい。

シアタールームの外側に展示されていた「VPL-VW760」と「VPL-VW260ES」

ソニーブース内には、ホームシアターを模した空間も用意。こちらでプロジェクターを視聴できた

上位機同様のレーザー光源を搭載した「VPL-VW760」

VPL-VW760は、ソニー独自のネイティブ4Kデバイスを採用した、ネイティブ4Kプロジェクターだ。こちらもソニー独自となるレーザーダイオード光源「Z-Phosphor」を搭載したことも特徴だ。こうしたハイエンドな仕様を押さえつつ、IFAで発表された欧州向けの価格は14,999ユーロ前後とのこと。

ある意味でホームシアターファンが一番待ち望んでいたレンジに登場する「VPL-VW760」

ソニーの前方投射型の4Kプロジェクーとしては最高峰となる「VPL-VW5000」(日本国内の販売価格で800万円)と「VPL-VW535」(同100万円)の中間、価格レンジ的には以前ソニーが2016年3月まで販売していた「VPL-VW1100ES」を補うものと言える。仕様としては、4,096×2,160の「4K SXRD」パネルを搭載し、レーザーダイオード光源「Z-Phosphor」で2,000lmの高輝度表示を実現するなど、ハイエンド4Kプロジェクターの注目スペックを網羅して作り上げられたものと言える。ランプ寿命は20,000時間を実現している。

常設でデモされていたのはVPL-VZ1000ES。壁寄せ設置が可能な点をアピール

リクエストして「VPL-VW760」、「VPL-VW260ES」の2モデルを試聴

HDMI 2.0による18Gbps対応の映像信号入力にも対応。4K/60p/HDR信号の入力時には、HDR10/HLGも自動切り替えに対応する。高画質エンジンも「データベース型超解像」や「モーションフロー」など、これまでのソニーの4Kプロジェクターでも採用実績のある機能が盛り込まれている。本体サイズは奥行きが49.5cmと小型化。投射時に排熱で映像が揺れる陽炎対策として前面吸気・背面排気を採用するが、本体自体が小型なため、壁から50mmまで近づけて設置ができるという。

「VPL-VW760」から投写した画面

気になるのは、「VPL-VW760ES」とほぼ同価格で販売されてきた「VPL-VW1000/1100ES」シリーズ、そして現行の「VPL-VW535」(日本価格約100万円)との画質差だ。IFAのブースで行われていた『ブレードランナー』『パッセンジャー』の4Kトレーラーの画質を見ると、レーザー光源採用による力強い描写と高コントラストが印象的で、特に暗部階調の深みと色再現性の水準が高い。同じく4KネイティブモデルであるVW535ESと比較しても一歩上の画質を実現していると見て間違いないだろう。

なお、VPL-VW760という型番が付いた理由については、レンズの光学設計がVW1000/1100ESではなく、VW535ESをベースとして設計されているためとのこと。VW5000とVW535の中間を埋めるモデルはファンからも待望されており、日本国内向けの発表が待ち遠しいモデルだ。

ネイティブ4Kパネル搭載で4,999ユーロの「VPL-VW260ES」も日本発売予定

もうひとつの新モデルが「VPL-VW260ES」で、こちらもネイティブ4K対応モデル。欧州では4,999ユーロで発売され、4Kネイティブ機の普及モデルといえるだろう。


ネイティブ4Kパネル搭載で4,999ユーロを実現する「VPL-VW260ES」
搭載パネルは4,096×2,160の「4K SXRD」で上位機種と同等。廉価モデルながら4K/60p/HDRに対応、「リアリティクリエーション」といったソニーの高画質技術を搭載する。


「VPL-VW260ES」から投写した画面
IFA 2017会場内のシアターで試聴した画質は、ネイティブ4Kパネルの搭載モデルらしく画面全体の立体感がよく引き出され、HDRの表現力についても、非レーザー光源モデルとしては十分のコントラスト感を確保している。この優れた画質に4,999ユーロという価格を加味すると、ネイティブ4Kの価格破壊モデルとも言えるだろう。こちらも日本に導入予定のとのことなので、続報に期待したい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX