公開日 2018/06/08 08:10
【第209回】イヤピコレクション 2018! 注目シリコンイヤーピース続々登場、6製品イッキ聴き
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
■注目の新作イヤピ 6製品をピックアップしてご紹介!
この世で一番強いイヤホンチューニング手法でございますか。リケーブル、ポタアン、色々ございますなァ…その中からただ一つ、たった一つだけというのならやはり…イヤーピース交換でございます!
…という感じで本連載でも以前、イヤーピースに注目した記事を掲載したのだが(過去記事:「イヤーピース交換」を極める! “最低コストで最大効果”のイヤホンチューニング)、その一昨年の記事以降、去年から今年にかけても新たに注目すべきイヤーピースが登場している。今回はそれらを紹介しつつ、また改めてイヤーピースの重要性や可能性を確認していこう。
なお、今回は扱いやすく価格的にも手頃なものが多い“シリコン系素材”のイヤーピースを特にチェックしていくことにした。
ピックアップしたのは下記の6製品。
●AZLA「SednaEarfit」
●JVC「スパイラルドット+」
●audio-technica「ER-CKS50(SOLID BASS 2018)」
●acoustune「AET07」
●ZERO AUDIO「ZH-EP2」
●SpinFit「CP240」
(以降、写真の並び順は左側から上記の順番にて)
■イヤピ選び事前チェックポイント
はじめに、前回の記事でもまとめた「イヤピ選びのポイント」をさらっと復習しつつ、少しアップデートもしておこう。
装着感や音質など「実際に試してみないとわからない」なポイントは後に回すとして、製品情報や外観などから事前にチェックできるポイントは以下のようなところだ。
▼素材
シリコン、ソフトフォームなど。フィット感などのほか、使い勝手や運用コストにも影響。今回紹介の製品は全てシリコン系。
▼サイズ
自分の耳にフィットするサイズのイヤーピースを選ばないと、装着感も遮音性も音質も損なわれる。主には直径が目安となるが、直径が同じでも形状が違えばサイズ感も変わる。
▼形状
イヤーピースの根元から先端までの高さ、先端から根元までのカーブなどは、製品ごとに異なる。「高くて先細なスリム形状」「低くてカーブが緩いズングリ形状」など。
▼音導経路の径や形状
この部分を何と呼ぶのが適当かわからないが、イヤーピース内側、音を通し耳の中に放出する経路の大きさや形。音の本当に最後の出口であり、音への影響は小さくない。
上記ポイントを踏まえた上で、実際の製品をチェックしていこう。
今回チェックに使用するイヤホンとしてはfinal「E3000」を選択した。こちらのイヤホンは耳に入れる深さや角度の自由度が大きくなるように意図して設計されおり、どのイヤーピースと組み合わせてもそのイヤーピースでしっくりくる深さや角度を探しやすい。フィット面におけるイヤピとの相性の良し悪しが出にくいので、イヤピのチェックには都合が良いと考えた。
また標準付属の「final Eタイプ イヤーピース」は、単品売りでも定番製品としてイヤピ好きに親しまれているイヤーピース。それを基準に「final Eから交換するとそれと比べて云々」とチェックしていけるのも◎。
この世で一番強いイヤホンチューニング手法でございますか。リケーブル、ポタアン、色々ございますなァ…その中からただ一つ、たった一つだけというのならやはり…イヤーピース交換でございます!
…という感じで本連載でも以前、イヤーピースに注目した記事を掲載したのだが(過去記事:「イヤーピース交換」を極める! “最低コストで最大効果”のイヤホンチューニング)、その一昨年の記事以降、去年から今年にかけても新たに注目すべきイヤーピースが登場している。今回はそれらを紹介しつつ、また改めてイヤーピースの重要性や可能性を確認していこう。
なお、今回は扱いやすく価格的にも手頃なものが多い“シリコン系素材”のイヤーピースを特にチェックしていくことにした。
ピックアップしたのは下記の6製品。
●AZLA「SednaEarfit」
●JVC「スパイラルドット+」
●audio-technica「ER-CKS50(SOLID BASS 2018)」
●acoustune「AET07」
●ZERO AUDIO「ZH-EP2」
●SpinFit「CP240」
(以降、写真の並び順は左側から上記の順番にて)
■イヤピ選び事前チェックポイント
はじめに、前回の記事でもまとめた「イヤピ選びのポイント」をさらっと復習しつつ、少しアップデートもしておこう。
装着感や音質など「実際に試してみないとわからない」なポイントは後に回すとして、製品情報や外観などから事前にチェックできるポイントは以下のようなところだ。
▼素材
シリコン、ソフトフォームなど。フィット感などのほか、使い勝手や運用コストにも影響。今回紹介の製品は全てシリコン系。
▼サイズ
自分の耳にフィットするサイズのイヤーピースを選ばないと、装着感も遮音性も音質も損なわれる。主には直径が目安となるが、直径が同じでも形状が違えばサイズ感も変わる。
▼形状
イヤーピースの根元から先端までの高さ、先端から根元までのカーブなどは、製品ごとに異なる。「高くて先細なスリム形状」「低くてカーブが緩いズングリ形状」など。
▼音導経路の径や形状
この部分を何と呼ぶのが適当かわからないが、イヤーピース内側、音を通し耳の中に放出する経路の大きさや形。音の本当に最後の出口であり、音への影響は小さくない。
上記ポイントを踏まえた上で、実際の製品をチェックしていこう。
今回チェックに使用するイヤホンとしてはfinal「E3000」を選択した。こちらのイヤホンは耳に入れる深さや角度の自由度が大きくなるように意図して設計されおり、どのイヤーピースと組み合わせてもそのイヤーピースでしっくりくる深さや角度を探しやすい。フィット面におけるイヤピとの相性の良し悪しが出にくいので、イヤピのチェックには都合が良いと考えた。
また標準付属の「final Eタイプ イヤーピース」は、単品売りでも定番製品としてイヤピ好きに親しまれているイヤーピース。それを基準に「final Eから交換するとそれと比べて云々」とチェックしていけるのも◎。