PR 公開日 2023/01/10 12:00
H.S.E.Grandeトリートメントでさらに進化、サンシャインのハイCPケーブル「SRC/SXR-GRANDE」
手触りが柔らかく取り回しにも優れる
オーディオアクセサリーブランドのサンシャインより、新たにRCAインターコネクトケーブル「SRC-GRANDE」とXLRインターコネクトケーブル「SXR-GRANDE」が発売された。ティグロン社のケーブル処理「H.S.E.Grandeトリートメント」を施した進化型、その実力を林 正儀氏がレポートする。
サンシャインから、驚くべきクオリティを秘めた新型ケーブルが届いた。GRANDEシリーズのインターコネクトケーブルで、RCAの「SRC-GRANDE」とXLRの「SXR-GRANDE」である。
少し経緯を振り返ると、ケーブルブランドとして名乗りをあげたデビュー作の電源ケーブル「SAC REFERENCE」の登場が2020年のこと。価格破壊と話題沸騰、爆発的なセールスを記録した記念すべき会心作であったが、その後に同シリーズのスピーカーケーブル、さらにRCAケーブルへと続いていく。
今回は電源ケーブル、スピーカーケーブル、RCAケーブルのすべてにティグロン社が手掛ける最高グレードのケーブル処理「H.S.E.Grandeトリートメント」を施し、さらにXLRケーブルが新たに加わったという形である。
ここではそのなかから信号伝送を司る新型インターコネクトケーブルを紹介したい。
テーマは「ケーブルの未来を開く、従来のケーブルはみな古い!」だ。ご存知の方もいるかもしれないが、同社のケーブル自体はティグロンのOEM製品である。「オーディオ銘機賞2023」の“グランプリ”はティグロンの総ナメだった。まさに最高度に本物の製品を作るブランドの証明といってよい。
そのティグロンの卓越した技術と、マグネシウム・アクセサリーの元祖であるサンシャインの発想力が集結したケーブルとして孤高の世界を構築している。
改めて新たなインターコネクトケーブルを紹介しよう。導体はディップフォーミングの無酸素線である。従来はノンシールドであったが、新たに世界初となるディップフォーミングの横巻きシールドを採用したことが大きなトピックスだ 。
ここにティグロンが手掛ける最高グレードのケーブル処理「H.S.E.Grandeトリートメント」が施されている。プラグはRCA端子がサンシャインのオリジナル品、XLR端子はノイトリック製となっている。
見た目の高級感を求めるケーブルならば他にいくらでもある。その一方でサンシャインのケーブルは質実剛健というべきか、そっけないほどシンプルに徹し、意匠的な豪華さとは無縁である。しかしながら、手触りが柔らかく取り回しに優れるのがよい。
まずRCAの方から、デジタルプレーヤーとプリアンプの間に使って試聴してみた。S/Nや静寂感が突出しているのは当初からわかっていた。ゆえに微細音の粒が立ち、爽やかな音楽空間に包まれるのだと……。だが、さらに常識をひっくり返すようなこのサウンド、この音楽性である。とにかく“エクスパンド”がすごいのだ。ステージから四方八方に拡張・拡散するのだが、それもやみくもに広がって散るのではなく、音の密度が濃い!
オーケストラにしてもジャズにしても、格段に空間が広いと思う。密なままダイナミックに広がっていく。エネルギーが無限に補給されるような、そんな鳴り方だ。生きているようである。確かに孤高の存在的ケーブルといえそうだ。
「オペラアリア集」などを再生しても、声質が驚異的に伸びやかで、透き通るような清涼感の中、ただのハイファイケーブルとは別次元の血の通いと音楽の鼓動を感じさせた。
XLRケーブルについても音と音楽性を超越した再現性は同じである。RCAとの比較では、S/Nがさらに高くなり、音場の隅々までエナジーが行き渡り、低域方向もナチュラルに伸びる。XLRらしい腰の座りや安定のよさが加味された。ヴォーカルやピアノの響きもよくコントロールされ、一段と輝きを増した印象だ。コントラストも高めであり、バランス指向のRCAとの選び分けがまた楽しい。
自宅のスピーカー、パラダイムの「Persona B」が喜々として鳴り響いており、音の相性もいいようだ。上流に使うケーブルの重要さがわかった気がした。
ディップフォーミングの導体やシールドなど、ノウハウを駆使したチューニングを感じさせる最高レベルの仕上がりだ。独自の世界観を持ち、音楽の感動を呼び覚ます。オーディオシステム全体を覚醒させる。
それでいてこの価格設定ができる理由は、サンシャインならではの大量生産にあるという。量産仕様のため、見た目は何の変哲もないが、ケーブルを道具として捉えるならば、最高のケーブルといえるだろう。
本記事は『季刊・オーディオアクセサリー187号』からの転載です。
サンシャインの発想力とティグロンの技術を集結させたケーブル
サンシャインから、驚くべきクオリティを秘めた新型ケーブルが届いた。GRANDEシリーズのインターコネクトケーブルで、RCAの「SRC-GRANDE」とXLRの「SXR-GRANDE」である。
少し経緯を振り返ると、ケーブルブランドとして名乗りをあげたデビュー作の電源ケーブル「SAC REFERENCE」の登場が2020年のこと。価格破壊と話題沸騰、爆発的なセールスを記録した記念すべき会心作であったが、その後に同シリーズのスピーカーケーブル、さらにRCAケーブルへと続いていく。
今回は電源ケーブル、スピーカーケーブル、RCAケーブルのすべてにティグロン社が手掛ける最高グレードのケーブル処理「H.S.E.Grandeトリートメント」を施し、さらにXLRケーブルが新たに加わったという形である。
ここではそのなかから信号伝送を司る新型インターコネクトケーブルを紹介したい。
テーマは「ケーブルの未来を開く、従来のケーブルはみな古い!」だ。ご存知の方もいるかもしれないが、同社のケーブル自体はティグロンのOEM製品である。「オーディオ銘機賞2023」の“グランプリ”はティグロンの総ナメだった。まさに最高度に本物の製品を作るブランドの証明といってよい。
そのティグロンの卓越した技術と、マグネシウム・アクセサリーの元祖であるサンシャインの発想力が集結したケーブルとして孤高の世界を構築している。
改めて新たなインターコネクトケーブルを紹介しよう。導体はディップフォーミングの無酸素線である。従来はノンシールドであったが、新たに世界初となるディップフォーミングの横巻きシールドを採用したことが大きなトピックスだ 。
ここにティグロンが手掛ける最高グレードのケーブル処理「H.S.E.Grandeトリートメント」が施されている。プラグはRCA端子がサンシャインのオリジナル品、XLR端子はノイトリック製となっている。
見た目の高級感を求めるケーブルならば他にいくらでもある。その一方でサンシャインのケーブルは質実剛健というべきか、そっけないほどシンプルに徹し、意匠的な豪華さとは無縁である。しかしながら、手触りが柔らかく取り回しに優れるのがよい。
見た目はシンプルでも、血の通いと音楽の鼓動を感じさせる
まずRCAの方から、デジタルプレーヤーとプリアンプの間に使って試聴してみた。S/Nや静寂感が突出しているのは当初からわかっていた。ゆえに微細音の粒が立ち、爽やかな音楽空間に包まれるのだと……。だが、さらに常識をひっくり返すようなこのサウンド、この音楽性である。とにかく“エクスパンド”がすごいのだ。ステージから四方八方に拡張・拡散するのだが、それもやみくもに広がって散るのではなく、音の密度が濃い!
オーケストラにしてもジャズにしても、格段に空間が広いと思う。密なままダイナミックに広がっていく。エネルギーが無限に補給されるような、そんな鳴り方だ。生きているようである。確かに孤高の存在的ケーブルといえそうだ。
「オペラアリア集」などを再生しても、声質が驚異的に伸びやかで、透き通るような清涼感の中、ただのハイファイケーブルとは別次元の血の通いと音楽の鼓動を感じさせた。
XLRケーブルについても音と音楽性を超越した再現性は同じである。RCAとの比較では、S/Nがさらに高くなり、音場の隅々までエナジーが行き渡り、低域方向もナチュラルに伸びる。XLRらしい腰の座りや安定のよさが加味された。ヴォーカルやピアノの響きもよくコントロールされ、一段と輝きを増した印象だ。コントラストも高めであり、バランス指向のRCAとの選び分けがまた楽しい。
自宅のスピーカー、パラダイムの「Persona B」が喜々として鳴り響いており、音の相性もいいようだ。上流に使うケーブルの重要さがわかった気がした。
ディップフォーミングの導体やシールドなど、ノウハウを駆使したチューニングを感じさせる最高レベルの仕上がりだ。独自の世界観を持ち、音楽の感動を呼び覚ます。オーディオシステム全体を覚醒させる。
それでいてこの価格設定ができる理由は、サンシャインならではの大量生産にあるという。量産仕様のため、見た目は何の変哲もないが、ケーブルを道具として捉えるならば、最高のケーブルといえるだろう。
本記事は『季刊・オーディオアクセサリー187号』からの転載です。