• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/11/25 14:40

もしもアップルがテレビを作ったら − いくつかの予想と考察、そして妄想

編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
数年前から燻っている、アップルのテレビ参入の噂。いったん火が消えたかと思ったら、またぞろ海外大手メディアが「来年発売」「シャープ製パネル搭載」などと書き立て、話題が再燃しています。

これまで海外大手メディアは、アップルの新製品に関して事実と異なる報道を行う失態をたびたび重ねてきました。これは「iPhone 5」騒動で記憶に新しいところです。大手メディアが報じたからと言って鵜呑みにせず、現時点では冷静に受け止めるべきでしょう。

とは言え、アップル製テレビの噂が尽きないのは「アップルがテレビを作ったら面白そうだ」と考える人がそれだけ多いということ。たしかに、アップルが作るテレビがどんなものになるかは、実に興味をそそるテーマで、かくいう私も、想像するとワクワクする一人です。

当サイトは噂段階の情報を取り上げることは多くありませんが、今回は妄想力をフル回転させ、「もしもアップルがテレビを作ったら」をテーマに、いくつかの予想や考察を書き連ねてみたいと思います。あくまで私個人の考えですので、当たるも八卦、当たらぬも八卦。「これは無いね」「これはこう変えたら面白いかも」など、気楽に突っ込みを入れながらお読み頂けたら幸いです。

■すべてをシンプルに

これまで、アップルは「シンプル」を極限にまで突き詰める製品作りを行ってきました。これはジョブズ亡き後もしばらくは変わらないでしょう。コアとなる魅力を引き立たせ、さらには誰もがかんたんに使える製品とするため、周辺要素や機能をバッサリと切り捨てるのは彼らが得意とするところです。

では、アップル製テレビが最も重視するであろうコンテンツは何かというと、これは間違いなくインターネットを使ったクラウドサービスでしょう。中でも「iCloud」を中心にして、コンテンツ配信や同期など、同社の他機器との連携サービスを強化するはずです。

一方テレビ放送について言うと、同社は様々なディテールに至るまで、コントロール下に置くことを強く志向する会社です。自社でコントロールできないレガシーなテレビ放送は、それほど重視しないのではないでしょうか。

また欧米には録画文化がほとんどありません。必要なコンテンツはパッケージソフトで買う、CATVなど多チャンネル放送の再放送で見る、もしくはネット経由のVOD/ESTで視聴する、というスタイルが根付いています。ここまで録画文化が高度に発達しているのは日本くらいです。

加えてアップルは、グローバルでほぼ同一仕様の製品を販売することを基本戦略としており、これまで例外はほとんどありません。

これらのことから、日本の上位機種が備えている「トリプルチューナーでAVC2番組同時録画」といった機能を搭載する可能性はほとんど無いと考えられます。日本での需要が特別に考慮されない限り、恐らく録画機能自体搭載されないでしょう。

■デザインはどうなる?

さて、機能をシンプルにするとともに、デザインも余計なものを削ぎ落とし、ミニマルにするのがアップル流儀。テレビであってもこの方向性は踏襲されるはずです。とは言え他社製薄型テレビのデザインも、年々ミニマルな方向に向かっていますので、単にミニマルなだけでは差別化が図れません。ジョナサン・アイブ氏率いるデザインチームが、シンプルな外観にどのようなスパイスを加えるかにも注目です。

■商品名は?

各種報道では「iTV」という仮称が用いられているようですが、古めかしいイメージが漂う「TV」という言葉を商品名に使うかどうかは怪しいところです。iPad発売の際、あえてタブレットという名称ではなく「Pad」を用いたアップルのこと。たとえば「iScreen」など、手垢の付いていない、もっと広い意味の言葉を採用して新奇性を強調する可能性も高いでしょう。

■AirPlayでiPhone/iPadのコンパニオンモニターに

さて、「アップル製のテレビ」を考えるにあたって格好のサンプルがあります。小型STB「Apple TV」です。この製品の仕様や機能を見ると、アップルがテレビを作った場合の機能が少し見えてくるような気がします。

次ページiPhone/iPadの「コンパニオンモニター」に

1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX