公開日 2022/12/30 07:00
ハリポタのエマ・ワトソン出演!友と笑い、恋をして、痛みを知った10代の青春
【第43回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2012年製作の『ウォールフラワー』をご紹介します!
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『ウォールフラワー』(2012年・アメリカ)
(配信: U-NEXT)
1999年に出版されベストセラーとなった同名青春小説を、原作者であるスティーブン・チョボスキー自ら監督を務め映画化。高校に入学した小説家志望のチャーリー(ローガン・ラーマン)であったが、友人もできず壁にある花のように息を潜め、ひっそりと日々をやり過ごしていた。そんなある日、上級生のパトリック(エズラ・ミラー)とその妹・サム(エマ・ワトソン)と出会い、チャーリーの日々は一変していく…。
大人になってしまえば取るに足らないことであっても、家や学校での人間関係が全てであった10代の頃にはどうにもできなかったことがあなたの中にもあると思う。イケイケの学生時代を過ごしてきたという自負がある人には響きにくい作品かもしれないが、一人ぼっちでいる孤独や痛みを知り、他者と関わることで得られる喜びや悲しみを知っていくチャーリーの姿に心当たりがある人ならば、10代の頃ならではの繊細で儚い感覚が呼び覚まされていくに違いない。
劇中でも発せられる「過去は変えられないが、未来は変えられる」という言葉が示すように、かつての自分を振り返り、今ある現実に立ち向かう勇気を与えてくれる優しい作品です。道に迷った時、力になってくれますよ♪
(C)2014 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『ウォールフラワー』(2012年・アメリカ)
(配信: U-NEXT)
1999年に出版されベストセラーとなった同名青春小説を、原作者であるスティーブン・チョボスキー自ら監督を務め映画化。高校に入学した小説家志望のチャーリー(ローガン・ラーマン)であったが、友人もできず壁にある花のように息を潜め、ひっそりと日々をやり過ごしていた。そんなある日、上級生のパトリック(エズラ・ミラー)とその妹・サム(エマ・ワトソン)と出会い、チャーリーの日々は一変していく…。
大人になってしまえば取るに足らないことであっても、家や学校での人間関係が全てであった10代の頃にはどうにもできなかったことがあなたの中にもあると思う。イケイケの学生時代を過ごしてきたという自負がある人には響きにくい作品かもしれないが、一人ぼっちでいる孤独や痛みを知り、他者と関わることで得られる喜びや悲しみを知っていくチャーリーの姿に心当たりがある人ならば、10代の頃ならではの繊細で儚い感覚が呼び覚まされていくに違いない。
劇中でも発せられる「過去は変えられないが、未来は変えられる」という言葉が示すように、かつての自分を振り返り、今ある現実に立ち向かう勇気を与えてくれる優しい作品です。道に迷った時、力になってくれますよ♪
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |