トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2017/08/30 23:00
詳細は来年初頭のCESで発表

<IFA>テクニクス、最高級アナログプレーヤー「SP-10R」開発を発表。'18年夏発売へ

編集部:風間雄介
パナソニックは、IFA2017会場において、Technicsブランドのアナログターンテーブル「SP-10R」を開発していることを発表した。2018年初夏の発売を見込む。価格は未定。

SP-10R

同社の小川執行役員は、これまでのSP-10の歴史を振り返り、オーディオファンからSP-10復活を望む声が多かったと紹介。その声に応え、今回開発を表明した。

「SP-10R」の開発を発表する小川執行役員

プレスカンファレンスではプラッター部分が公開された


1970年の初代SP-10 MKI

SP-10のマークIIとマークIII
型番のRはReferenceを表す。高音質化を図るためにはプラッターのイナーシャを大きく取る必要があると開発陣は考え、7kg台後半と、SL-1200Gの3.6kgの倍以上と重いプラッターを採用した。

なお、以前のSP-10シリーズのプラッターは10kg程度だったが、現在ではコンピュータシミュレーションが発達しているため、7kg台でも十分な性能を実現できるという。

プラッターは3層構造で、真鍮とアルミダイキャスト、デッドニングラバーを使用する予定だが、まだ性能試験などを行っており、流動的な部分があるとのこと。


この重いプラッターを動かすため、新構造のコアレスダイナミックドライブモーターを搭載した。SL-1200Gでもコアレスモーターの両面駆動が行われているが、今回開発したモーターでは、ステーターコイルを片面ではなく両面に配置。これによりSL-1200Gの2倍以上のトルクを実現したという。ワウ・フラッターは0.015%以下を保証できる性能とのことで、これは測定限界に近い水準となっている。

SP-10Rのモーターを下からみたところ。コイルが下にもあることがわかる

SL-1200Gのモーターを下からみたところ

ターンテーブルと別筐体の電源/コントローラー部にはスイッチング電源を採用。テクニクスCTOの井谷哲也氏は、「スイッチング電源にもよいところがあるとわかった。トランスではないのでハムノイズがない。いわゆるトランスの唸りがないので、低周波の回転を行うターンテーブルに適している。ただし高域ノイズは出がちなので、これをきっちり取るよう工夫した」という。

IFAの会場にはプラッター部を含むターンテーブル部、電源/コントローラー部のセットが置かれていた。

なお同社では、トーンアームについてもセットシステムで提供したいという意向を持っており、2018年のCESで詳細が発表されそうだ。またトーンアームについては、SMEなど人気ブランドのものについては、取り付け用のアタッチメントを付属する可能性もあるという。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新

WEB