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公開日 2017/01/01 10:00
カンファレンスのスケジュールも
<CES>もうすぐ開催「CES 2017」のみどころをチェック!
編集部:風間雄介
新年明けましておめでとうございます。ファイルウェブは今年も、オーディオ&ビジュアルの最新ニュース、レビュー、お役立ち情報をお届けして参ります。本年もよろしくお願い致します。
年始の恒例行事となっている、世界最大級の家電見本市、CES。今年の会期は1月5日〜8日で、連年と同様、米国・ラスベガスで行われる。本会期に先だって行われるプレスデーは、なんと今年から2日間に延長。1月3日、4日にプレス向けのプレイベントやカンファレンスが行われる。このため当編集部も1月2日に現地入りし、3日から取材をスタートする。
■プレスカンファレンス/キーノートスピーチ
まずは例年通り、各社のプレスカンファレンスの日程をチェックしていこう。時間はすべて日本時間だ。
【1月4日】
・「CES Unveiled」12:00〜15:30
【1月5日】
・「LG電子 プレスカンファレンス」 01:00〜01:45
・「Monster プレスカンファレンス」 02:00〜02:45
・「パナソニック プレスカンファレンス」 03:00〜03:45
・「カシオ プレスカンファレンス」 06:00〜06:45
・「サムスン プレスカンファレンス」 07:00〜07:45
・「UHD ALLIANCE プレスカンファレンス」 8:00〜8:45
・「インテル プレスカンファレンス」 9:00〜9:45
・「ソニー プレスカンファレンス」 10:00〜10:45
CES Unveiledの模様、そして同日に行われるほかのイベントのレポートは、日本時間1月4日中にお届けできそうだ。
日本時間1月5日に行われる各社のプレスカンファレンスは、大きな話題は速報でお届けし、その後詳報を随時追加していきたい。
また、ここに書いていないイベントで、まだ詳細を明かせないものもある。レポートを楽しみにお待ち頂きたい。
■有機ELテレビが一気に増えるか?
ここからは、テーマ別の見どころを整理して紹介していこう。まずはテレビから。
テレビの話題の中心になりそうなのは「有機EL」だ。まず、大型の有機ELテレビを積極的に推進しているLGの新発表に注目が集まる。有機ELテレビのリーディングメーカーとして、意欲的な発表が行われることを期待したい。
また、ヨーロッパで有機ELテレビを展開しているパナソニックは、昨年秋のIFAで、次世代の有機ELテレビ試作機を披露していた(関連ニュース)。冬に詳細を発表するとしていたので、今回のCESがその場になる可能性は高い。
さらに日本経済新聞は昨年末、ソニーが2017年に大型の有機ELテレビを世界展開すると報道した。この報道が正しければ、CESで製品発表や試作機の展示を行うことも考えられる。
これらの有機ELテレビに搭載されるパネルは、いずれもLG Displayから供給を受けるものと予想される。JOLEDや中国のパネルメーカーもテレビ用有機ELパネルの開発を行っているが、高品位なパネルを安定して量産できるのは、現時点でLG Displayだけだからだ。
つまり各社は、事実上同じパネルで画質を競うことになる。このため、映像処理技術、映像回路が大きな鍵を握ることになるだろう。
■UHD BDプレーヤーの充実に期待
続いてUltra HD Blu-ray(UHD BD)プレーヤーについて見ていこう。UHD BDプレーヤーは、日本ではパナソニックが複数機種を展開。さらにOPPOが年末から「UDP-203」の試験販売を開始し、その上位機と思われる「UDP-205」を2017年中に発売することもアナウンスしている。今回のCESで、UDP-205に関する追加情報が出る可能性もある。
またUDP-203は、2017年中のアップデートでドルビービジョンに対応することも表明している。UHD BDはドルビービジョンをオプション規格としており、ドルビービジョン対応UHD BDソフトに関する何らかのアナウンスにも期待したいところだ。
そのほかのメーカーもUHD BDプレーヤーを多数発表するはず。ソニーは2017年春に、米国でUHD BDプレーヤー「UBP-X1000ES」を発売する。すでに昨年のCEDIAで展示していたものだが、今回のCESでも実機を見ることができるだろう。
またサムスンも、第2世代のUHD BDプレーヤー「M9500」をCESで披露するとアナウンスしている。一気にUHD BDプレーヤーのラインナップが増えそうだ。
■カメラ関連は4K/VRが軸に
カメラ関連では、パナソニックが昨年のフォトキナに合わせて発表した、4K関連機能を大幅強化したミラーレス一眼カメラ「DMC-GH5」(関連ニュース)の動向にまずは注目だ。2017年春に発売を予定しているとしていたので、今回の CESではさらなる詳細が発表されるだろう。
GH5は新たに4K/60p撮影に対応。また新機能「6Kフォト」を搭載し、6K解像度、18Mでの30連写が可能になる。
またトラディショナルなビデオカメラでも、4K対応機がさらに増えることが考えられる。ビデオカメラもデジカメも、4K撮影が当たり前になってきつつある今、4Kをどのように活用していくかという工夫も問われそうだ。
そのほか例年通り、キヤノンやニコン、カシオ、リコーなどのカメラ大手がブースを構える。通常のデジカメやビデオカメラの発表はもちろん、VRの盛り上がりに合わせて、360度カメラなどの新提案にも注目だ。
■VR関連の展示にも注目
昨年に引き続き話題の中心になりそうなのがVR。大型の新製品として噂になっているのが、HTC VIVEの新モデルが発表されるのでは、と言う話。だが、これは真偽不明だ。
VRは、高性能なPCを使ってワイヤードで高品位な体験を得るもの、スマホを使ったソリューション、そしてゲーム機と接続するものの3つに大別できるが、PC接続型、スマホ利用型ともに進展が見られそうだ。
■イヤホン/ヘッドホン/DAP
ポータブルオーディオ関連では、「ワイヤレス」が話題の中心になるだろう。日本でも昨年、Bluetoothイヤホンの人気に一気に火が点いた。米国では以前からワイヤレス比率が高かったが、今年はそれにいっそう拍車がかかり、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンの注目モデルがいくつも登場することだろう。これまで有線を中心にイヤホンを展開してきた老舗メーカーが注目ワイヤレスイヤホンを出展するという噂もあり、目が離せない。
左右独立完全ワイヤレスイヤホンもさらに増えそうだ。EARINやBragi、SOL REPUBLIC、Jabraなど様々なメーカーがいわゆる“トゥルーワイヤレス”イヤホンを発売しているが、他社からも続々と同タイプの製品が発表されるはずだ。
またワイヤレスでは、aptX HDやLDACなど、Bluetoothでありながら高音質を実現できるコーデックの動向にも注目したい。特にaptX HDは、まだ対応機器が少ないが、今後スマホが続々対応する状況も考えられる。そうなると対応イヤホンやヘッドホンにも注目が集まるはずで、そのあたりにも注目したい。
ワイヤレス以外の製品では、AUDEZEが平面駆動型イヤホンの高級機を発表する見込み。またbeyerdynamicも高級イヤホンを出展すると12月中旬に発表している。もちろんヘッドホンも高級機が登場するだろうし、オーディオファイルの耳を納得させる製品が多数披露されるはずだ。
ヘッドホン周りでもVR関連製品、VR関連技術の話題が相次ぐだろう。VRに適した立体サウンドを実現する技術開発競争が激しさを増している。CESはその開発状況を披露する、またとない場となる。
プレーヤー関連では、まずオンキヨー&パイオニアの動向に注目だ。IFAで一部プレス向けに披露していたDAPに関するアップデートがあるのかに注目したい。また、Astell & Kernが先日のポタフェスに出展していた高級DAP「AK380 SS」(関連ニュース)も、おそらくCESが公式披露の場になるはず。価格などの続報が待たれるところだ。
■ハイファイオーディオ
ハイファイオーディオでは、例年と同様、ホテル「ベネチアン」のスイートルームにブースを構えるハイエンドオーディオ各社の展示に期待したい。
国内勢ではテクニクス、エソテリック、ラックスマン、TAD/Pioneerなどのブランドがブースを構える。中でもテクニクスは、このCESにあわせて「SL-1200G」という大きな発表を行った実績がある。昨年のIFAで新製品発表がなかったため、今年のCESに期待がかかるところだ。またベネチアンには、オーディオテクニカもブースを構える。展示の模様をしっかりとレポートしていきたい。
もちろん海外の主要ブランドも多数出展するので、その展示にも注目したい。デバイスメーカーの動向も気になるところだ。
◇
ざっくりとではあるが、CESのみどころを紹介してきた。ここまでで4,000字以上になったのだが、それでも書き切れていないテーマがまだまだある。限られた時間でどこまで伝えきれるかという不安がないでもないが、できる限り広く、深くレポートしていきたいと考えている。ご期待頂きたい。
年始の恒例行事となっている、世界最大級の家電見本市、CES。今年の会期は1月5日〜8日で、連年と同様、米国・ラスベガスで行われる。本会期に先だって行われるプレスデーは、なんと今年から2日間に延長。1月3日、4日にプレス向けのプレイベントやカンファレンスが行われる。このため当編集部も1月2日に現地入りし、3日から取材をスタートする。
■プレスカンファレンス/キーノートスピーチ
まずは例年通り、各社のプレスカンファレンスの日程をチェックしていこう。時間はすべて日本時間だ。
【1月4日】
・「CES Unveiled」12:00〜15:30
【1月5日】
・「LG電子 プレスカンファレンス」 01:00〜01:45
・「Monster プレスカンファレンス」 02:00〜02:45
・「パナソニック プレスカンファレンス」 03:00〜03:45
・「カシオ プレスカンファレンス」 06:00〜06:45
・「サムスン プレスカンファレンス」 07:00〜07:45
・「UHD ALLIANCE プレスカンファレンス」 8:00〜8:45
・「インテル プレスカンファレンス」 9:00〜9:45
・「ソニー プレスカンファレンス」 10:00〜10:45
CES Unveiledの模様、そして同日に行われるほかのイベントのレポートは、日本時間1月4日中にお届けできそうだ。
日本時間1月5日に行われる各社のプレスカンファレンスは、大きな話題は速報でお届けし、その後詳報を随時追加していきたい。
また、ここに書いていないイベントで、まだ詳細を明かせないものもある。レポートを楽しみにお待ち頂きたい。
■有機ELテレビが一気に増えるか?
ここからは、テーマ別の見どころを整理して紹介していこう。まずはテレビから。
テレビの話題の中心になりそうなのは「有機EL」だ。まず、大型の有機ELテレビを積極的に推進しているLGの新発表に注目が集まる。有機ELテレビのリーディングメーカーとして、意欲的な発表が行われることを期待したい。
また、ヨーロッパで有機ELテレビを展開しているパナソニックは、昨年秋のIFAで、次世代の有機ELテレビ試作機を披露していた(関連ニュース)。冬に詳細を発表するとしていたので、今回のCESがその場になる可能性は高い。
さらに日本経済新聞は昨年末、ソニーが2017年に大型の有機ELテレビを世界展開すると報道した。この報道が正しければ、CESで製品発表や試作機の展示を行うことも考えられる。
これらの有機ELテレビに搭載されるパネルは、いずれもLG Displayから供給を受けるものと予想される。JOLEDや中国のパネルメーカーもテレビ用有機ELパネルの開発を行っているが、高品位なパネルを安定して量産できるのは、現時点でLG Displayだけだからだ。
つまり各社は、事実上同じパネルで画質を競うことになる。このため、映像処理技術、映像回路が大きな鍵を握ることになるだろう。
■UHD BDプレーヤーの充実に期待
続いてUltra HD Blu-ray(UHD BD)プレーヤーについて見ていこう。UHD BDプレーヤーは、日本ではパナソニックが複数機種を展開。さらにOPPOが年末から「UDP-203」の試験販売を開始し、その上位機と思われる「UDP-205」を2017年中に発売することもアナウンスしている。今回のCESで、UDP-205に関する追加情報が出る可能性もある。
またUDP-203は、2017年中のアップデートでドルビービジョンに対応することも表明している。UHD BDはドルビービジョンをオプション規格としており、ドルビービジョン対応UHD BDソフトに関する何らかのアナウンスにも期待したいところだ。
そのほかのメーカーもUHD BDプレーヤーを多数発表するはず。ソニーは2017年春に、米国でUHD BDプレーヤー「UBP-X1000ES」を発売する。すでに昨年のCEDIAで展示していたものだが、今回のCESでも実機を見ることができるだろう。
またサムスンも、第2世代のUHD BDプレーヤー「M9500」をCESで披露するとアナウンスしている。一気にUHD BDプレーヤーのラインナップが増えそうだ。
■カメラ関連は4K/VRが軸に
カメラ関連では、パナソニックが昨年のフォトキナに合わせて発表した、4K関連機能を大幅強化したミラーレス一眼カメラ「DMC-GH5」(関連ニュース)の動向にまずは注目だ。2017年春に発売を予定しているとしていたので、今回の CESではさらなる詳細が発表されるだろう。
GH5は新たに4K/60p撮影に対応。また新機能「6Kフォト」を搭載し、6K解像度、18Mでの30連写が可能になる。
またトラディショナルなビデオカメラでも、4K対応機がさらに増えることが考えられる。ビデオカメラもデジカメも、4K撮影が当たり前になってきつつある今、4Kをどのように活用していくかという工夫も問われそうだ。
そのほか例年通り、キヤノンやニコン、カシオ、リコーなどのカメラ大手がブースを構える。通常のデジカメやビデオカメラの発表はもちろん、VRの盛り上がりに合わせて、360度カメラなどの新提案にも注目だ。
■VR関連の展示にも注目
昨年に引き続き話題の中心になりそうなのがVR。大型の新製品として噂になっているのが、HTC VIVEの新モデルが発表されるのでは、と言う話。だが、これは真偽不明だ。
VRは、高性能なPCを使ってワイヤードで高品位な体験を得るもの、スマホを使ったソリューション、そしてゲーム機と接続するものの3つに大別できるが、PC接続型、スマホ利用型ともに進展が見られそうだ。
■イヤホン/ヘッドホン/DAP
ポータブルオーディオ関連では、「ワイヤレス」が話題の中心になるだろう。日本でも昨年、Bluetoothイヤホンの人気に一気に火が点いた。米国では以前からワイヤレス比率が高かったが、今年はそれにいっそう拍車がかかり、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンの注目モデルがいくつも登場することだろう。これまで有線を中心にイヤホンを展開してきた老舗メーカーが注目ワイヤレスイヤホンを出展するという噂もあり、目が離せない。
左右独立完全ワイヤレスイヤホンもさらに増えそうだ。EARINやBragi、SOL REPUBLIC、Jabraなど様々なメーカーがいわゆる“トゥルーワイヤレス”イヤホンを発売しているが、他社からも続々と同タイプの製品が発表されるはずだ。
またワイヤレスでは、aptX HDやLDACなど、Bluetoothでありながら高音質を実現できるコーデックの動向にも注目したい。特にaptX HDは、まだ対応機器が少ないが、今後スマホが続々対応する状況も考えられる。そうなると対応イヤホンやヘッドホンにも注目が集まるはずで、そのあたりにも注目したい。
ワイヤレス以外の製品では、AUDEZEが平面駆動型イヤホンの高級機を発表する見込み。またbeyerdynamicも高級イヤホンを出展すると12月中旬に発表している。もちろんヘッドホンも高級機が登場するだろうし、オーディオファイルの耳を納得させる製品が多数披露されるはずだ。
ヘッドホン周りでもVR関連製品、VR関連技術の話題が相次ぐだろう。VRに適した立体サウンドを実現する技術開発競争が激しさを増している。CESはその開発状況を披露する、またとない場となる。
プレーヤー関連では、まずオンキヨー&パイオニアの動向に注目だ。IFAで一部プレス向けに披露していたDAPに関するアップデートがあるのかに注目したい。また、Astell & Kernが先日のポタフェスに出展していた高級DAP「AK380 SS」(関連ニュース)も、おそらくCESが公式披露の場になるはず。価格などの続報が待たれるところだ。
■ハイファイオーディオ
ハイファイオーディオでは、例年と同様、ホテル「ベネチアン」のスイートルームにブースを構えるハイエンドオーディオ各社の展示に期待したい。
国内勢ではテクニクス、エソテリック、ラックスマン、TAD/Pioneerなどのブランドがブースを構える。中でもテクニクスは、このCESにあわせて「SL-1200G」という大きな発表を行った実績がある。昨年のIFAで新製品発表がなかったため、今年のCESに期待がかかるところだ。またベネチアンには、オーディオテクニカもブースを構える。展示の模様をしっかりとレポートしていきたい。
もちろん海外の主要ブランドも多数出展するので、その展示にも注目したい。デバイスメーカーの動向も気になるところだ。
ざっくりとではあるが、CESのみどころを紹介してきた。ここまでで4,000字以上になったのだが、それでも書き切れていないテーマがまだまだある。限られた時間でどこまで伝えきれるかという不安がないでもないが、できる限り広く、深くレポートしていきたいと考えている。ご期待頂きたい。