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公開日 2017/02/10 19:12
4Kプロジェクター新製品などの体験会を開催
BenQのアジア代表が語る、DLPプロジェクターの優位性 ー “デジタルシネマの90%はDLP方式”
編集部:押野 由宇
ベンキュージャパンは、2月24日の発売を予定している4K UHDホームシアタープロジェクター「HT8050」およびフルHDホームシアタープロジェクター「HT6050」について、メディアに向けた体験会を実施した。
HT8050は、同社DLPプロジェクターとして初めて4K UHD DMDチップを搭載し、デュアルポジションの高精度光アクチュエータを経由することで、各フレームで830万画素の解像度を実現。またDLP 4K UHDプロジェクターとして初となるTHX HD規格認証の取得や、Rec. 709色規格適合など、忠実な再現性にこだわられたモデル。(関連ニュース)。HT6050は同じくTHX HD規格認証を取得しており、こちらはフルHD解像度のモデルとなる(関連ニュース)。
体験会にはベンキューアジアパシフィック社長のJeffrey Liang(ジェフリー・ライアン)氏が来日し、日本市場における同社プロジェクターの展開について発表した。
ジェフリー氏はまず、BenQにおけるプロジェクターの価値についてコメント。「我々は生活に楽しみをもたらすことをミッションとして考えいる。これを実現する製品としてホームシアタープロジェクターほど適しているものはない。その意味でも、とても重要な製品ジャンルだ」とコメント。
その上で「ホームシアタープロジェクターの歴史はW20000からスタートし、2013年には世界初のフルHD3D プロジェクター W1070を発売。“HT3050”からはカラーマネージメントにおいてITU Rec.709を導入してきた。今年からは4KをAVルームに持ち込むことをテーマに、HT6050、HT8050といったモデルをローンチしていく」と製品展開について語った。
BenQのDLPプロジェクターのマーケットは、「2014〜2016年の売上では、グローバルにおいてマーケットシェアは24.8%、販売台数は280万台を超える。フルHDのプロジェクター販売実績は世界一のシェアとなる」という。
また「フルHDプロジェクターの売上を地域で見れば、ヨーローッパでは30%、中国では28%とそれぞれ1位を獲得し、アメリカでは16%と3位に着けている。アジアでは18%で2位と好調。製品は数多くの評価と賞を受けており、これは最新の技術とマーケティングの成果であると考えている」と世界的な実績をアピールした。
そしてDLPプロジェクターという方式について「デジタルシネマの世界においては90%がDLPを用いており、商用のデジタルシネマとして高水準を誇るIMAXのシアターでは、100%がDLPを採用している」として、その普及率の高さをアピールした。
BenQのホームシネマプロジェクターのポイントとしては、「4K UHD」「THX」「Cinematic Color」「Cinema Master」「HLD」という5つの柱が挙げられた。なかでもHLD(High Lumen Density)は、「既存のLEDに比べ3〜4倍の輝度が提供できるため、通常のレンズのプロジェクターではできなかった表現が実現できるもので、これらを持って、精度の高い映像を提供していく」というもの。
このHLDは、HT8050の上位モデルとなる「HT9050」(海外ではX12000)に搭載される。なおHT9050については現状、日本での発売予定時期や価格は未定とのこと。
HT8050とHT6050の製品概要についても、BenQの各担当者より解説が行われた。基本的な情報については既報の通りだが、特に大きなポイントとして、HT8050は4K UHD(830万画素)対応とTHX HD規格認証、HT6050では豊富なオプションレンズがアピールされた。
またHT8050の最大の長所として、「いわゆる4Kエンハンスメント(画素ずらし)方式のモデルに対して2倍の解像度を持つ」ともコメント。「画素ずらし方式では色モレが発生するが、4K DMD DLP技術を活用すれば、色ズレのないメリハリのついた処理ができる」としている。
またTHX HD規格について、「クリエイターが意図したコンテンツを的確に表現できる。その認証には約18ヶ月にわたっての製品開発を実施しており、200回におよぶTHX試験場でのテスト、500箇所のデータポイント修正とテスティングを必要とした」とその認証の難しさに触れた。
HT6050の特徴としては、同社で初めてのTHX HD認証モデルであることと共に、オプションレンズが用意されていることも改めて強調。「オプションレンズによって、例えばスクリーンまでの距離のある部屋であってもクオリティの高い映像を投射できる」として、活用シーンの広さが紹介された。
質疑応答においてHDRの対応予定について問われると、ジェフリー氏は「もともとHDRはディスプレイやモニターでの規格なので、プロジェクターでは確たるものが定まっていないのが現状。そのなかで、HDR対応を謳った製品をリリースすることは今年の段階では考えていない。まずはプロジェクターでの対応基準が決まってからと考えているが、日本においてHDRというキーワードが重要であることも理解している。慎重になりつつも、その対応について検討していきたい」と回答した。
そのほかファイル・ウェブでは、BenQの日本におけるプロジェクター市場についての考えなどについて個別にインタビューも行った。後日、その内容も追ってお伝えしたい。
HT8050は、同社DLPプロジェクターとして初めて4K UHD DMDチップを搭載し、デュアルポジションの高精度光アクチュエータを経由することで、各フレームで830万画素の解像度を実現。またDLP 4K UHDプロジェクターとして初となるTHX HD規格認証の取得や、Rec. 709色規格適合など、忠実な再現性にこだわられたモデル。(関連ニュース)。HT6050は同じくTHX HD規格認証を取得しており、こちらはフルHD解像度のモデルとなる(関連ニュース)。
体験会にはベンキューアジアパシフィック社長のJeffrey Liang(ジェフリー・ライアン)氏が来日し、日本市場における同社プロジェクターの展開について発表した。
ジェフリー氏はまず、BenQにおけるプロジェクターの価値についてコメント。「我々は生活に楽しみをもたらすことをミッションとして考えいる。これを実現する製品としてホームシアタープロジェクターほど適しているものはない。その意味でも、とても重要な製品ジャンルだ」とコメント。
その上で「ホームシアタープロジェクターの歴史はW20000からスタートし、2013年には世界初のフルHD3D プロジェクター W1070を発売。“HT3050”からはカラーマネージメントにおいてITU Rec.709を導入してきた。今年からは4KをAVルームに持ち込むことをテーマに、HT6050、HT8050といったモデルをローンチしていく」と製品展開について語った。
BenQのDLPプロジェクターのマーケットは、「2014〜2016年の売上では、グローバルにおいてマーケットシェアは24.8%、販売台数は280万台を超える。フルHDのプロジェクター販売実績は世界一のシェアとなる」という。
また「フルHDプロジェクターの売上を地域で見れば、ヨーローッパでは30%、中国では28%とそれぞれ1位を獲得し、アメリカでは16%と3位に着けている。アジアでは18%で2位と好調。製品は数多くの評価と賞を受けており、これは最新の技術とマーケティングの成果であると考えている」と世界的な実績をアピールした。
そしてDLPプロジェクターという方式について「デジタルシネマの世界においては90%がDLPを用いており、商用のデジタルシネマとして高水準を誇るIMAXのシアターでは、100%がDLPを採用している」として、その普及率の高さをアピールした。
BenQのホームシネマプロジェクターのポイントとしては、「4K UHD」「THX」「Cinematic Color」「Cinema Master」「HLD」という5つの柱が挙げられた。なかでもHLD(High Lumen Density)は、「既存のLEDに比べ3〜4倍の輝度が提供できるため、通常のレンズのプロジェクターではできなかった表現が実現できるもので、これらを持って、精度の高い映像を提供していく」というもの。
このHLDは、HT8050の上位モデルとなる「HT9050」(海外ではX12000)に搭載される。なおHT9050については現状、日本での発売予定時期や価格は未定とのこと。
HT8050とHT6050の製品概要についても、BenQの各担当者より解説が行われた。基本的な情報については既報の通りだが、特に大きなポイントとして、HT8050は4K UHD(830万画素)対応とTHX HD規格認証、HT6050では豊富なオプションレンズがアピールされた。
またHT8050の最大の長所として、「いわゆる4Kエンハンスメント(画素ずらし)方式のモデルに対して2倍の解像度を持つ」ともコメント。「画素ずらし方式では色モレが発生するが、4K DMD DLP技術を活用すれば、色ズレのないメリハリのついた処理ができる」としている。
またTHX HD規格について、「クリエイターが意図したコンテンツを的確に表現できる。その認証には約18ヶ月にわたっての製品開発を実施しており、200回におよぶTHX試験場でのテスト、500箇所のデータポイント修正とテスティングを必要とした」とその認証の難しさに触れた。
HT6050の特徴としては、同社で初めてのTHX HD認証モデルであることと共に、オプションレンズが用意されていることも改めて強調。「オプションレンズによって、例えばスクリーンまでの距離のある部屋であってもクオリティの高い映像を投射できる」として、活用シーンの広さが紹介された。
質疑応答においてHDRの対応予定について問われると、ジェフリー氏は「もともとHDRはディスプレイやモニターでの規格なので、プロジェクターでは確たるものが定まっていないのが現状。そのなかで、HDR対応を謳った製品をリリースすることは今年の段階では考えていない。まずはプロジェクターでの対応基準が決まってからと考えているが、日本においてHDRというキーワードが重要であることも理解している。慎重になりつつも、その対応について検討していきたい」と回答した。
そのほかファイル・ウェブでは、BenQの日本におけるプロジェクター市場についての考えなどについて個別にインタビューも行った。後日、その内容も追ってお伝えしたい。
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