トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2022/07/26 06:30
評論家・高橋敦がレビュー

B&Wのヘッドホンが「著しく進化」。注目機「Px7 S2」実力チェック!

高橋 敦

前のページ 1 2 3 次のページ


たんなる第2世代機ではない、“著しく進化した”新ヘッドホンが登場



英国の名門、Bowers & Wilkins(B&W)。ピュアオーディオの頂点に座するハイエンドスピーカーを代表としつつ、幅広いオーディオアイテムを展開する同社から、アクティブノイズキャンセリング搭載 & aptX Adaptive対応のワイヤレスヘッドホン最新モデル「Px7 S2」が登場する。

ブラック/グレー/ブルーの3色をラインナップ

同社製品において「S2」すなわちシリーズ2は、好評を博した製品のコンセプトを継承した第二世代を意味する。その名を冠することは、そもそも高い評価を得ているアイテムをさらに大幅に進化させたアイテムであることの証し。このPx7「S2」にも大きな期待を寄せているファンが多いことだろう。

実際、外観の印象こそ初代「PX7」から大きくは変わらないようキープされているが、その進化は著しい。

デザインは基本的な部分を従来機「PX7」(写真左)から踏襲しつつもマイナーチェンジ。より高級感を感じさせるようになった

まず注目なのは新規設計のカスタムドライバーユニット。振動板素材は軽量・高剛性・高内部損失を兼ね備えるバイオセルロースと合成樹脂の複合材。その振動板を、ヘッドホンで一般的な固定エッジではなく、スピーカーで一般的なロールエッジに近いビッグロールデザインで設置することで、均一で歪みのないピストンモーションを実現。軽量ボイスコイルを強力磁気回路で駆動することで、入力信号に対するレスポンスもさらに高められている。

装着したところ

また、振動板形状は有限要素法解析によって最適化が図られている。これは、ハイエンドスピーカーブランドとしての同社が得意とし、ノウハウを蓄積し続けてきた手法だ。世代が進むほどノウハウの蓄積も進み、より大きな成果が投入されていると期待できる。

ドライバー取り付けも“ベストな角度”で音質向上



そのドライバーの配置もポイント。ドライバーユニットを耳の角度に正対する角度で取り付けることで音のフォーカスや空間表現を引き上げる「アングルド・ドライブユニット」設計だ。

音質を大きく進化させつつノイズキャンセル性能も必要十分

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB