[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第138回】実録:FitEar 須山氏×Just ear 松尾氏スペシャル対談『あなたのお耳にジャストフィット!』
■連載初のコラボなスペシャル企画をお届け
さて今回の「オーディオ絶対領域」はイレギュラーなスタイルでお届け。おなじみのオーディオライター 野村ケンジ氏に企画を持ち込み、野村氏や編集部、そして主役であるゲストのお二人の協力を得て先日ツイキャス放送された、
ハイブリッドな企画でハイブリッドなトークをお届け!
<野村ケンジのツイキャス×高橋敦のオーディオ絶対領域プレゼンツ>
FitEar 須山氏×Just ear 松尾氏『あなたのお耳にジャストフィット!』トーク
…の、テキスト版だ。しかし放送時間が3時間を超える有様で全貌のテキスト化は無理!
ということで、ポータブルオーディオファン全般に興味を持っていただけそうな部分、あるいはこちらとして、ここは特に伝えておきたいといった部分を特に抽出する形でお届けする。それでも2万字近くになってしまっているので早速本編開始!(*発言冒頭のお名前は敬称略)
■主旨説明から自己紹介
高橋: 今回の企画の発端としましては、最初まず松尾さんに「今度、須山さんとお食事でもしながら話し込んでみませんか? 同じカスタムイヤホンの分野で世代も出自も異なるお二人なので、お互いに面白いことがあるかと思います」といったようなお話を振らせていただいたところ、松尾さんから「須山さんとならぜひ。取材であっても仕事感なしの雰囲気になると思います」というお返事をいただきまして…
松尾: はい。
高橋: だったら仕事で記事にしちゃってみなさんにも楽しんでもらおうということで、須山さんにもお話をしましたら…
須山: ぜひ!
高橋: というお返事をいただきまして、もうどうせだったらもっと多くの方にその場のノリも含めて楽しんでもらいたいということで、野村さんに「野村ケンジのツイキャス」とのコラボレーション企画としてお願いしたところ…
野村: ええもう!
高橋: ということで編集部にもその企画が通りまして、まあみなさんのノリがよくて実現することになりました。よろしくお願いします。
一同: よろしくお願いします。
野村: そんな感じでこの回をお送りできることになったわけなんですけど、まずはゲストのお二人から簡単な自己紹介をいただければと。松尾さん、お願いします。
松尾: ソニーエンジニアリングの松尾といいます。今年の春からJust earというテーラーメイドヘッドホンのブランドを立ち上げまして、最初のモデルとしてインナーイヤー型、一般的にはCIEM、カスタムインイヤーモニターと呼ばれるカテゴリーの商品を出させていただきました。ですのでJust earというとCIEMのブランドだという認識の方も多いと思うんですけど、実は「テーラーメイドヘッドホンの第一弾」としてイヤホンを出させていただいたという形なんです。CIEMの業界でいうと新参、若輩ではございますが…
須山: いやでも前歴が…
松尾: 長年ソニーでヘッドホンやイヤホンの設計をやらせていただいていたので、ヘッドホンやイヤホンの業界という意味では長いんですけど、CIEMの分野に入ってから色々と勉強する機会が多くて。須山さんにもお話を聞いてみたいなと思っていたところでした。
高橋: 視聴者読者のみなさんで松尾さんの経歴が気になった方は「松尾 耳型職人」で検索とかしてみてください。
須山: バーっと出てきますね。
野村: コレ作ったアレ作ったとかね。では次に須山さんお願いします。
須山: 株式会社須山歯研、須山でございます。「歯研」という名の通り、そもそもは入れ歯を作っている会社です。型を採って何かに置き換えるという技術がありましたので、1985年に世界的な電機メーカーが日本の補聴器市場に参入するというときに、その補聴器のシェル製造から組み込みまで含めてを受託しまして、それが歯だけでなく耳もというきっかけでした。そこに私の趣味が乗りまして、iPodの初期 5GB HDDモデルの発売あたりから変なスイッチが入って「FitEar」の立ち上げ、そしていまに至ります。
高橋: そのあたりの時期からShure「E2c」やSony「MDR-EX90」といったイヤホンも登場してきて、いまのポータブルオーディオへの流れが生まれつつあった気もしますね。
須山: 黎明期ではあったと思います。
松尾: ちょうどそのiPodが出た年から私もヘッドホンの設計を始めたんですよね。オーディオ設計者としての私はまさにAppleと共に…あれおかしいな?
須山: もちろんその前に私の中学高校時代にはそれこそソニーさんの「ウォークマン」が通学の友で、カセットテープをいろいろと編集したりしてました。
さて今回の「オーディオ絶対領域」はイレギュラーなスタイルでお届け。おなじみのオーディオライター 野村ケンジ氏に企画を持ち込み、野村氏や編集部、そして主役であるゲストのお二人の協力を得て先日ツイキャス放送された、
ハイブリッドな企画でハイブリッドなトークをお届け!
<野村ケンジのツイキャス×高橋敦のオーディオ絶対領域プレゼンツ>
FitEar 須山氏×Just ear 松尾氏『あなたのお耳にジャストフィット!』トーク
…の、テキスト版だ。しかし放送時間が3時間を超える有様で全貌のテキスト化は無理!
ということで、ポータブルオーディオファン全般に興味を持っていただけそうな部分、あるいはこちらとして、ここは特に伝えておきたいといった部分を特に抽出する形でお届けする。それでも2万字近くになってしまっているので早速本編開始!(*発言冒頭のお名前は敬称略)
■主旨説明から自己紹介
高橋: 今回の企画の発端としましては、最初まず松尾さんに「今度、須山さんとお食事でもしながら話し込んでみませんか? 同じカスタムイヤホンの分野で世代も出自も異なるお二人なので、お互いに面白いことがあるかと思います」といったようなお話を振らせていただいたところ、松尾さんから「須山さんとならぜひ。取材であっても仕事感なしの雰囲気になると思います」というお返事をいただきまして…
松尾: はい。
高橋: だったら仕事で記事にしちゃってみなさんにも楽しんでもらおうということで、須山さんにもお話をしましたら…
須山: ぜひ!
高橋: というお返事をいただきまして、もうどうせだったらもっと多くの方にその場のノリも含めて楽しんでもらいたいということで、野村さんに「野村ケンジのツイキャス」とのコラボレーション企画としてお願いしたところ…
野村: ええもう!
高橋: ということで編集部にもその企画が通りまして、まあみなさんのノリがよくて実現することになりました。よろしくお願いします。
一同: よろしくお願いします。
野村: そんな感じでこの回をお送りできることになったわけなんですけど、まずはゲストのお二人から簡単な自己紹介をいただければと。松尾さん、お願いします。
松尾: ソニーエンジニアリングの松尾といいます。今年の春からJust earというテーラーメイドヘッドホンのブランドを立ち上げまして、最初のモデルとしてインナーイヤー型、一般的にはCIEM、カスタムインイヤーモニターと呼ばれるカテゴリーの商品を出させていただきました。ですのでJust earというとCIEMのブランドだという認識の方も多いと思うんですけど、実は「テーラーメイドヘッドホンの第一弾」としてイヤホンを出させていただいたという形なんです。CIEMの業界でいうと新参、若輩ではございますが…
須山: いやでも前歴が…
松尾: 長年ソニーでヘッドホンやイヤホンの設計をやらせていただいていたので、ヘッドホンやイヤホンの業界という意味では長いんですけど、CIEMの分野に入ってから色々と勉強する機会が多くて。須山さんにもお話を聞いてみたいなと思っていたところでした。
高橋: 視聴者読者のみなさんで松尾さんの経歴が気になった方は「松尾 耳型職人」で検索とかしてみてください。
須山: バーっと出てきますね。
野村: コレ作ったアレ作ったとかね。では次に須山さんお願いします。
須山: 株式会社須山歯研、須山でございます。「歯研」という名の通り、そもそもは入れ歯を作っている会社です。型を採って何かに置き換えるという技術がありましたので、1985年に世界的な電機メーカーが日本の補聴器市場に参入するというときに、その補聴器のシェル製造から組み込みまで含めてを受託しまして、それが歯だけでなく耳もというきっかけでした。そこに私の趣味が乗りまして、iPodの初期 5GB HDDモデルの発売あたりから変なスイッチが入って「FitEar」の立ち上げ、そしていまに至ります。
高橋: そのあたりの時期からShure「E2c」やSony「MDR-EX90」といったイヤホンも登場してきて、いまのポータブルオーディオへの流れが生まれつつあった気もしますね。
須山: 黎明期ではあったと思います。
松尾: ちょうどそのiPodが出た年から私もヘッドホンの設計を始めたんですよね。オーディオ設計者としての私はまさにAppleと共に…あれおかしいな?
須山: もちろんその前に私の中学高校時代にはそれこそソニーさんの「ウォークマン」が通学の友で、カセットテープをいろいろと編集したりしてました。