[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第138回】実録:FitEar 須山氏×Just ear 松尾氏スペシャル対談『あなたのお耳にジャストフィット!』
■最後に…ジャストフィットな二人の出会い
高橋: ところでいまさらですが、これほどじっくり話すのは今回が初めてでも、お二人はもちろん面識はあったとのことですが…
松尾: 実はJust earを始めようとしたとき、いちばん最初にFitEarでカスタムを作っていただいたんですよ。カスタムを作るとはどういうことなのかを、私はまず最初にFitEarから学ばせていただいたんです。
須山: 私は私で、もちろん松尾さんのお名前やご活躍は以前から存じていました。
高橋: かなり昔ですけど、須山さんが「E2c」やそのあたりのイヤホンをウェブで詳細にレビューしていたときに…
須山: ありましたね!
高橋: 松尾さんの「MDR-EX90」も取り上げてましたよね。
須山: 改造とかまでしてしまって…
松尾: あれからいまに通じているんだなと。Just earのプロジェクトを始めたのが2013年の4月で、FitEarでイヤモニを作っていただいたのはそのすぐ後だったので、2年ほど前だと思います。できあがってきたシェルの美しさを見て「これはハードルが高いぞ」と思いました。
高橋: そのときにFitEarのシェルの美しさが目標になってしまったから、いまのJust earもまたこの美しさにまで追い込まざるを得なかったと。
松尾: かなりプレッシャーでしたけど。
野村: 海外ブランドで「シェルが美しい」という評判のモデルを見ても、FitEarを見慣れていると「それほどかな?」って思っちゃうくらいなんですよね。それくらい思わせるFitEarが目標となると、相当ハードルは高かったでしょう。
須山: 私からすると、Just earさんもそうだし、くみたてLab.さんやカナルワークスさんなんかの製品を見て「こんな綺麗なのどうやって作ってるの?」っていつも思ってます。
松尾: 「こうやればいい」っていう正解はありそうでないので、各社工夫していると思います。他社さんの製品を見て「これどうやってるのかな?」と、気になりますよね。
野村: 国内メーカーってみんな綺麗ですもんね。
松尾: やっぱりFitEarさんが先にあのクオリティでやられているので、せめてそこを目指さないと太刀打ちできないぞというのがあるんですよ。
野村: …と、話は尽きない雰囲気ではありますが、さすがに3時間を過ぎたのでそろそろ締めに…
高橋: 僕はこんな長時間のツイキャスを記事にまとめる自信がないですよ…
須山: いやいや、この前の「花澤さん×ヘッドホン」記事(詳細はこちら)を見たら全然平気だなと。あの愛の溢れる文章を拝見して…
高橋: 僕はみなさんに対して、花澤さんに対してほどの愛はないです!
一同: …それは仕方ない。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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