【特別企画】
【Phile-web読者 × 大橋伸太郎】ヤマハAVアンプ“AVENTAGE”最上位機「RX-A3020」の進化を検証する!
さっそく、若き日のマーガレット・サッチャーを演じるアレキサンドラ・ローチと、同じくデニス・サッチャーを演じるハリー・ロイドが喋る台詞が、しっかりと2人の口から聴こえてくるようになる効果が実演される。ダイアログリフトは5段階の調整が行えるが、今回プロポーズシーンを再生しながら1段階ずつダイアログリフトを上げていくと、参加者たちは一様に頷いてその効果を実感している様子だった。
大橋氏は「シーンの背景に流れるShall we danceの音楽がとても華麗に表現されるので、このRX-A3020ではそこも聴き所です」と、RX-A3020の描写力についても紹介した。
さらに続けて、同シーンで「ダイアログレベル(エンハンス)」の効果も試していく。このダイアログレベル(エンハンス)機能は、センターchの音量を調整できる機能。「音源全体ではなくセンターchだけにエンハンスをかけられることもポイントですね」と大橋氏は説明した。
参加者の新井豊さんは「実は、自宅ではいつもセンタースピーカーを使用せずに、フロントSPとリアSPとサブウーファーだけの4.1chでシアターを楽しんでいます」という。その理由を「センターchから出る声の成分に違和感があるので、むしろ使わない方が自然に楽しむことができるので使っていないんです」と明かした。
今回はセンターchを加えた状態での視聴だが、聴こえ方はどうだったのだろうか?新井さんは「『マーガレット・サッチャー』は以前にも観たことがあるのですが、今回はセンターchを入れた状態でもかなり自然に聴くことができました」と答えた。新YPAOの音場補正の効果と、「VPS+ダイアログリフト&ダイアログレベル(エンハンス)」をONにした効果が相まって、より自然な聴こえ方となったようだ。
普段は自宅でヤマハの従来モデル「RX-V3067」を使用している福田正克さんは、「RX-V3067には、このダイアログ調整機能は無いので、どれくらい効果があるのだろうかと注目していました」という。
「実際に機能を体験してどうでしたか?」と大橋氏が感想を訊ねると、「はっきりと効果がわかりますね。台詞が下に沈まず、より自然になっていました」とコメント。また、「私がRX-V3067を購入しようとした決め手が、音の“自然さ”だったのですが、今回映画を再生して、RX-A3020にその“自然さ”をより感じました」と、第一章から行ったサラウンド再生を通じて、RX-A3020の“自然”な再現力を実感したことを語った。
さて、第一章・第二章にわたって、映像ソフトの視聴でRX-A3020のサラウンド再生の実力を検証してきたが、いかがだっただろうか。ここまでの二章を通じ、Phile-web読者と大橋氏の間では、RX-A3020が再現する空間の「臨場感」と「自然さ」についての感想が多く語られた。
次回は、CD再生やネットワーク再生でRX-A3020の“音楽再生”の実力を探っていく。Phile-web読者と大橋氏が、非圧縮音源の96kHz/88.2kHzハイレゾアップサンプリングが行える「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」機能やDSDマルチ再生で、“音質”をスタンダードに検証する。次回もお楽しみに!
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