【特別企画】
【Phile-web読者 × 大橋伸太郎】ヤマハAVアンプ“AVENTAGE”最上位機「RX-A3020」の進化を検証する!
【第三章】音楽再生の進化 |
RX-A3020で音楽再生を楽しむ! 新機能「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」を検証
ここまでの【第一章】【第二章】では、今回のイベントの講師役を務める大橋伸太郎氏のセレクトした映画や、参加者が持参した映像ソフトを使い、7.1chサラウンド再生で「RX-A3020」の音質・機能の実力を検証してきた。
続いて第三章では、RX-A3020の音楽再生の実力をみていく。
まずは2ch再生からスタートだ。ここでも、参加者のお気に入りの音源を使って検証を行った。さっそく山崎晋一郎さんが持参したレッド・ツェッペリンのCDから、『天国への階段』を再生。通常のピュアダイレクトモードと、新機能「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」をONにした場合の聴き比べを行ってみる。
ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーは、ヤマハ独自の圧縮音声補間技術「ミュージックエンハンサー」の追加機能で、非圧縮音源のハイビット・ハイサンプリング処理が行える。44.1/48kHzのWAV/PCM/FLAC音源を、88.2/96kHz/24bitにハイレゾ処理できる技術だ。
今回は、『天国への階段』再生中にハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー機能のON/OFFを何度か切り換えて効果を検証した。
試聴後、大橋氏は「実は私、この曲を公開したときのライブに行きましたよ。今では誰もが知っている名曲になりましたね」と個人的な思い出も振り返りながら、「さて、RX-A3020での再生はどうでしたか?」と山崎さんに感想を訊ねた。
普段からレッド・ツェッペリンなどのロックのほかに、クラシックなども好んで聴いているという山崎さん。実は、昨年登場した従来モデル「RX-A3010」を使用している“AVENTAGE”ユーザーでもある。山崎さんは「まずピュアダイレクトモードで再生を始めた時点で“いつも自宅で聴いているツェッペリンとはボーカルの聴こえ方が違う”と思いました」と答えた。
さらに、「定位がしっかりとしていて、途中でドラムの音が入ってくる箇所などは、“あ、この場所にドラムがいるんだ”というのがはっきりとわかりました」という。従来モデルとは異なるRX-A3020の進化を実感したようだ。
大橋氏は「RX-A3020は、オーディオ用とデジタル用で電源トランスを分離しています。この、電源トランス部の分離を徹底していることも音質向上のポイントですね」と説明。それを受けて安井氏は「はい。オーディオ回路用、デジタル専用、FL専用とそれぞれを独立構成の電源としています。さらに聴こえ方の進化の面では、新しくなったYPAO-R.S.C.で室内の音場補正を行った効果も大きいはずですよ」と解説した。
次に、新機能ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーの効果について訊ねてみる。普段使っているRX-A3010には無い新機能について、山崎さんはどう感じたのか?
山崎さんは「正直、ピュアダイレクトモードの時点ですでに音が良いと思っていたのですが、ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーをONにすると、さらに聴こえ方が変わって驚きました。特に音がくっきりとしました」と答えた。そして「入れた方が“ロックらしい”印象が強くなって、私はこの曲ではONにした方が好きです」と笑顔でコメントした。
また、ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーのON/OFFを切り換えるたびに頷きながら音を聴いていた阿部明さんも、「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサーをONにすると、音の密度が濃くなって、自分が音楽に包み込まれる感じになりました。正直、ここまでわかりやすく差が出るものなのかと驚きました」と感想を語った。
さて、続いてはRX-A3020のネットワーク音楽再生を試していく。