静止画撮影機能を徹底チェック
【レビュー】「iPhone 5s」と「Xperia Z1」のカメラ性能をガチンコ比較!
「Xperia Z1」VS「iPhone 5s」ー 静止画撮影を対決比較!
それでは、各機種で撮影した静止画を比較していこう。Xperia Z1については基本的にモードを「プレミアムおまかせオート」(8MP/16対9)にして撮影した。なお、今回の記事に掲載した静止画像については、元のデータを最大幅1,200ピクセル/高さ最大1,000ピクセルにリサイズしている。一部ディティールを紹介したいものについては、該当箇所をトリミングして掲載している。
■昼間の風景:色の濃淡に差
秋晴れの日、昼の12時頃に屋外の街並みを撮影した。Xperia Z1の撮影はマニュアルモードで解像度を(8MP/4対3)に変えている。写真を見比べてみると、iPhone 5sの方が僅かながら空の青色、店の看板の赤色などの色が濃く再現され、コントラストが強めに出るようだ。秋葉原ダイビルは輪郭や窓枠などエッジの部分がシャープに描かれている。Xperia Z1は全体の色調が少しあっさりとしているが、ビルのガラスの透明感はよりナチュラルに再現されている。青やオレンジの看板の色など、原色系にも不自然さがない。
以下の写真は、Xperia Z1のマニュアルモードで、撮影解像度を20メガに設定して撮った写真。8メガの写真と大きく差は出なかったが、青空のグラデーションや、道路の石畳などがよりきめ細かく再現されている。少し肌寒くなってきた街の空気感も写真から伝わってくるようだ。
昼間の花壇を撮影した写真では、色の再現により大きな違いが表れた。iPhone 5sはこってりと鮮やかな赤色を再現。緑色の葉のディティールもよく描かれている。明暗のコントラストもナチュラルだ。写真中央に写るトンボの羽根の細かな模様も再現されている。Xperia Z1は画面全体が明るく、花びらや葉の一部で、地の色や平坦部のディティールが失われている箇所もある。背景のボケ味はきれいに再現され、奥行き感の表現力が高い。