[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第99回】にわかに活気づく “平面駆動ヘッドホン” 注目3機種聴き比べ!
ちなみに、PM-1の予想実売価格が15万円に対してPM-2は9万円と、その価格差は小さくない。
●OPPO、平面駆動型ヘッドホン第二弾「PM-2」− 上位機とドライバーを共有しつつ価格を抑える
http://www.phileweb.com/news/d-av/201409/11/35551.html
おおよその印象としては、音質的にはPM-2はPM-1に大きな遜色はないと感じられた。というかかなり近い気がする(両機を揃えて並べて比較できたわけではないので断言は避けておく)。価格対音質比という観点からはPM-1よりも魅力的かもしれない。
ただ音質の他のところで「ここはPM-1の圧勝!」と思えたポイントがあった。それはイヤーパッドだ。クッション材は共通だが表の素材は、PM-1は子羊革でPM-2は人工皮革。PM-2でもヘッドホン一般の中で上位と言える好感触なのだが、しかしPM-1の子羊革イヤーパッドの肌触りのよさはそのさらにぐぐっと上!これは魅力的だ。しかし6万円の差か…6万円か…悩ましい。
まあでもPM-2とPM-1の位置付けとしては、「PM-1のコストダウンモデルがPM-2」というよりも、「PM-2がスタンダードモデルでPM-1がプレミアムモデル」みたいな感じの方がニュアンスとしては適当かなと思う。今回ここでPM-1の特徴としてお伝えした部分は、細かな仕上げや付属イヤーパッドの種類といったところの他は、そのおおよそがPM-2にも当てはまると受け取ってもらってだいじょうぶだ。
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