【特別企画】RMEの最先端を具現化した注目機
Babyface Proのサウンドをオーディオファン目線で分析 ― 理論に裏付けられた音楽的表現
ブレークアウトケーブルなしに直接接続できるXLR端子の装備
それではBabyface Proをパソコンと接続してみる。今回はMacBookPro(Retina13インチ Early 2015 OS X Yosemite)を使用。再生ソフトにAudirvana Plus 2を用意した。
まず、USBケーブルを本体とPCに接続。テスト時にはXLRケーブルで接続したのだが、本機の入出力端子はしっかりとした剛性感があり、さすがはプロ機だなと実感する。
付属品としてドライバCDが用意されているが、今回は動作がより安定するという最新のバージョンを使用。取り扱い元となるシンタックスジャパンのサイトからダウンロードしてインストールを行った。
ドライバをインストールすると、同時に入出力のルーティングを管理するソフトウェアTotalMix FXもインストールされる。USB DACとして本機を接続する場合は、TotalMix FXと再生ソフトウェアを起動させる。
TotalMix FXはBabyface Proとパソコンが接続されると自動的に立ち上がるのだが、これぞプロ機と思える画面だ。慣れないユーザーは一瞬たじろいでしまうかもしれないが、入力から出力が画面上から下に段階的に表示されているので、実際は分かりやすい。万が一、音が出ない場合などのトラブルに遭遇した場合に状況を把握する時にも便利なツールだ。また、シンタックスジャパンのウェブサイトにはTotalMix FXの使用方法を分かりやすく解説しているページ(関連リンク)も用意されているので、困った場合はぜひ参考にして欲しい。
筆者自身もまったく情報がないままセッティングを開始したのだが、ほどなくして音を出すことができた。余談だがBabyface Proはドライバなしで接続できるクラス・コンプライアントモード(CCモード)も搭載しているので、iOSデバイスやLinux搭載機などと直接接続して音を出すことも可能だし、別売の電源アダプターを使用すれば、スタンドアローンのインターフェースとして使用することもできる。