[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第155回】今年もやります!「春のヘッドフォン祭2016」高橋敦の個人的ベスト5
【第2位】自作するための道具まで自作してしまう症状
このレポートのシリーズではもうおなじみ、ドライバーも何もかも完全自作な「Music With 規格外」による平面駆動型ドライバー搭載ヘッドホン。今回もさらにバージョンアップしたものが展示されており、音だけならもう周囲のメーカーに普通に負けないレベルに達しているような…「独特の」とかじゃなくて「普通に」。
もちろん「量産なんて想定していない」「強度とかはすいません」な設計、製造なので一概に比較はできないのだが、それにしても何度見ても聴いても毎回インパクトが強い!
しかも今回はそれに加えてもうひとつ、ツイッターでそれを見たときに「そこも作っちゃうのかよ!?」とインパクト大だったアイテムも並べて展示されていた。それがこちら「平面コイル巻き機」だ!
ええとこれ何かというと、今までは本当に手作業で巻いていたらしい平面駆動型振動板に貼り付けるコイル巻き作業を、比較的効率的な手作業で行うための機械というか道具、らしい。
…物どころか物を作るための道具まで作り始めちゃったよ。もうこの先は素材から作るしかないステージに行き着いてしまった。
あとこのヘッドホン、他のブースに展示されていたダミーヘッドさんに測定してもらったところ、40kHzくらいまで出てたとか…
次ページ輝かしい第1位は・・・あの世界的ギターブランドのイヤホン!