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公開日 2014/10/24 12:00

ローランド初のUSB-DAC「Mobile UA」登場 − キーパーソンに聞くその革新性

独自DSP技術「S1LKi」などの技術を随所に盛り込む
季刊NetAudio編集部
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ハイレゾオーディオを楽しむアプローチは、大きく2通りに分類される。ひとつはNASやルーターなどを活用するネットワークオーディオ。そしてパソコンを再生機器のひとつとして活用するUSBオーディオだ。特にUSBオーディオの分野では従来のオーディオブランドからプロオーディオブランド、さらにはPC周辺機器ブランドなど実に多くの製品が登場し、市場を賑わせている。

そんな「パソコンのUSB端子からオーディオを出力する」という手法において、極めて重要な位置づけを担ったブランドが、この10月、ついにUSB-DACを発売する。ローランド初となる再生専用USB-DAC「Mobile UA」(製品データベース)だ。

この10月にローランドから登場する初の再生特化型DSDネイティブ再生対応USB-DAC「Mobile UA」(¥OPEN・予想実売価格¥33,000前後)。厚さわずか16mmと小型/軽量化を実現したボディには、独自のDSP技術「S1LKi」を始めとしたローランドならではのノウハウが満載されている

1998年に世界初のUSBオーディオインターフェースとなる「UA-100」を開発/発売するなど、常にデジタルオーディオを牽引する立場にあったローランド。Mobile UAには、そんなローランドだからこその革新的な技術が随所に盛り込まれている。

今回は、Mobile UAの企画/開発に携わったRPGカンパニー 第一開発部の櫻井 翼氏、RPGカンパニー RPG営業部 係長の安東泰宏氏、国内営業本部 国内マーケティンググループの波多江良徳氏にその核心をお聞きした。そこには、Mobile UA、そして「ローランドのUSB-DAC」だからこその魅力が、数多く秘められていた。

Mobile UAの企画/開発に携わった3名にインタビューを敢行。右から国内営業本部 国内マーケティンググループの波多江良徳氏、RPGカンパニー 第一開発部の櫻井 翼氏、RPGカンパニー RPG営業部 係長の安東泰宏氏


大きな盛り上がりを見せるUSBオーディオ。
その礎はローランドから始まった


― 今回発売されるMobile UAは、ローランドとしては初となるUSB-DACですね。これまでUSBオーディオインターフェースの分野で「QUAD-CAPTURE」や「DUO-CAPTURE」など、定番モデルを発売してきただけに、再生専用となるMobile UAの登場はすごく意外な展開でした。なぜ、USB-DAC単体機としての発売だったのでしょうか?

波多江 その前にまずはローランドのUSBオーディオへの取り組みを説明させてください。実はローランドはUSBオーディオインターフェースを世界で最も早く開発したメーカーなんです。
安東 最初の製品は1998年に発売したUA-100でした。


1998年に世界初のUSBオーディオインターフェースとして登場したUA-100(販売終了)。USBオーディオの歴史を辿ると、このモデルに行き着く
― ということは、Windows98の時代ですね。

安東 そうです。USBという規格ができた時に「USBを通してデジタルオーディオを送れるのではないか」と。USBがWindows98で正式に対応するのと同時にUA-100を発売しました。


厚さわずか16mmの小型ボディを採用する理由となった制作者達の現状

― USBオーディオという側面では極めて重要な役割を担ったわけですね。ではなぜ、再生特化のUSB-DACとしたのですか?

安東 弊社はこれまで、音楽制作向けの製品を発売してきたので、今回もまずは制作に関わる方へ向けた製品というコンセプトから、そもそもの開発がスタートしています。スタジオ系の方のなかでも忙しい方は日本全国、世界各国に飛び回っている方が多いんです。それこそ新幹線や飛行機での移動中に、ミックスの最後の手直しをするという方を結構見かけたんですね。なので、「そういう用途にどうか?」というのが元々の企画の発端でした。

― つまり制作側からの側面が強かったわけですね。

安東 そうです。いままでローランドとしてはUSBオーディオインターフェースのCAPTUREシリーズなど“録る”製品をメインとしてきたので、再生側をアピールする機会は少なかったんです。では、“聴く”という部分は音楽を制作する中においてどういうシチュエーションで重視されるのか、と考えると「そういえば、そういう人たち(移動中にミックスの最後の手直しをする人たち)もいるよね」ということで、インプットなし、再生のみ、持ち運び重視という製品となったわけです。

次ページDSDネイティブ再生へ対応させた理由

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