• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/11/05 10:30

オーディオクエストのキーマンが来社。同社初のイヤホン開発状況や「BEETLE」などを解説

デジタル部門・ヘッドホン部門のリーダーが語る
編集部:近藤 貴彦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「秋のヘッドフォン祭 2015」にて、製品発表会を開催した米オーディオクエスト(関連ニュース)。同社のデジタル部門のリーダーであるSteve Silberman氏とヘッドホン部門のリーダーであるSkylar Gray氏が来社し、改めて新製品について説明してくれたほか、来年に向けて開発中の新製品についても語ってくれた。

Steve Silberman氏

Skylar Gray氏

非同期Bluetooth対応USB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」

まずは、ヘッドフォン祭で発表したアシンクロナス伝送対応のBluetooth内蔵ポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「BEETLE」から紹介。同製品は、3年前に発売した小型USB-DAC「DragonFly」をさらに進化させたものだ。

BEETLE

手のひらにおさまるサイズ感

実際にBEETLEの開発にあたり、DragonFlyに対するユーザーからのフィードバックを受け、「DragonFlyのワイヤレス版が欲しい」「ほかの入力(光デジタル入力など)をつけて欲しい」という声を反映したという。

チップには米Microchip社が開発しているチップを採用。Microchip社がオーディオメーカーとコラボレーションするのは今回が初となる。

Microchip社が開発したチップを搭載

「Microchip社のチップは、非常に守備範囲が広いんです。USBやWi-Fi、SDカード、ハードドライブなどのコントロールを一つのチップでまかなうことができます。ほかのメーカーのチップだと比較的単一か少ない数のコントロールしかできません。またスペックについても魅力的です。業界でもMicrochip社のチップは、非常にローノイズで音質的にも非常に高い評価を受けています」(Steve Silberman氏)

通常のUSB-DACに使われているコントローラーは300mAの消費電力を必要とするが、モバイルデバイスの上限は100mA程度で、300mAの従来型チップを使うとモバイルデバイスに繋げることができない。一方、Microchip社のチップは消費電力が10分の1に満たない20mA〜30mAなので、例えばiPhoneにもダイレクトに接続可能だ。

iPhoneにダイレクト接続可能

ワイヤレス機能については、非同期型のアシンクロナスBluetoothを考案し、世界で初めてこれを搭載したことが最大のトピック。対応コーデックはSBC、AAC、MP3。

またユーザーの声に応えて、光入力端子を備えている。Bluetooth機能同様に、ただ搭載しただけというものではなく、ハイクオリティなものを搭載しているとのこと。この光入力は、どこかを経由してDACに入るのではなく、ダイレクトに光入力端子からDACに入るためロスがなく、非常にハイクオリティなのだという。

「DACはESS社のものです。ジッターリダクションシステムと言う特殊な回路が組み込まれていて、文字通りジッターを低減します。また、DACの中にボリュームをコントロールする回路が入っているのですが、これが非常によく考えられたもので、クオリティが高く、音質の高さも相まって、ESSのDACを採用したことに非常に満足しています」(Steve Silberman氏)

アップグレードが可能な製品であることもアピールポイントとして挙げており、サイトでファームウェアのアップデートが可能となっている。サイトではアップデートのほか、自分で使っているBEETLEの名前を書き換えもできるため、家庭内で複数台を使う場合には便利だ。

サイト画面

「サイトでは、コンフィギュレーションでBluetoothの機能をシャットダウンすることもできます。光でもUSBでもBluetooth自体がノイズのジェネレーターになるため、Bluetoothを使わない場合は、シャットダウンした方がクオリティを高めることができます。そして、また使いたくなればコンフィギュレーションでBluetoothを再設定すれば良いのです」(Steve Silberman氏)

BEETLEは、アメリカでは12月に発売予定で、価格は200ドルを予定している。日本での発売時期や価格は、現時点では未定となっている。

「安価で高性能な物を追求した結果がBEETLEです。機能が豊富で色々なことができますが、一番重要な点は、サウンドがファンタスティックだということです」(Steve Silberman氏)

次ページ同社初のIEMと密閉型ヘッドホンを来年発表予定

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「Amazon プライムデー」本セールが7月16日0時からついにスタート!安くなるものを事前チェック!
2 ヨドバシやビック、Amazonプライムデーより安い超特価セール実施中!見比べないと損をする
3 【レビューあり】Amazonプライムセール、JBLの人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!
4 Amazonプライムデー先行セールで「半額」「半額以下」で買えちゃうイヤホン・ヘッドホン
5 Amazonプライムデー、FireTV Stick 4K/4K Maxが過去セール超えの大幅割引中
6 Amazonプライムデー、オーディオテクニカのTWS、ヘッドホン、マイクが多数お買い得に!
7 Amazonプライムデー、読み放題・聴き放題などサブスクも無料に! 登録すべきキャンペーンまとめ
8 Prime Videoの有料チャンネル「アニメタイムズ」が60日間無料。7/17まで
9 ノジマとオーディオスクエアのシナジーで“テレビの音の最適解”を案内。存在感を増すネットワーク&HDMI対応アンプ
10 <ポタフェス>FIIOやiFi audioに「本邦初公開」多数/Noble Audio「FoKus TRIUMPH」は今夏発売
7/16 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.193
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX