• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/02/26 19:06

エソテリック、旗艦シリーズ“Grandioso”にステレオパワーアンプ「S1」

3月末より190万円で発売
編集部:小野 佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エソテリックは、同社のフラグシップオーディオシステム“Grandiosoシリーズ”にステレオパワーアンプ「Grandioso S1」を追加。3月末より190万円(税抜)で発売する。

Grandioso S1

モノラルパワーアンプ「M1」の思想を受け継ぎ、電流供給能力の源となる電源部に最大限の物量を投入。8Ω負荷時150Wから2Ω負荷時に600Wまで、理論値どおりのパワーリニアリティを達成したという。入力端子にはRCAとXLRを1系統ずつ装備している。

背面端子部

電源トランスには、「音の良いアンプはトランスが良い」という信念の下、素材からコアサイズ、マウント方法に至るまで同社のノウハウを集結したというカスタム仕様のものを採用。2,180VAの大型トロイダルコアを採用し、巻き線から左右チャンネルを独立させ、内部の5mm鋼板製のベース部にリジッドにマウントしている。

また、ベアマウント(ケースなし)仕様とすることで、ケースによる僅かな音質の劣化にも配慮したと説明。電源部のコンデンサーは、チャンネルごとに4,700μF×3パラレルでデュアルモノ構成。充放電時間をハイスピード化することで、緩みの無い引き締まった音質を追求したという。加えて、電源部の配線はコネクターを使用せず、全て極太ケーブルをボルトで接続。さらなる低インピーダンス化を図った。

低インピーダンス化のためのアプローチとして、全段でチャンネルごとに9本のバスバーを使用し、出力段のコイルを無くすなど様々なノウハウを投入。シンプルかつワイドレンジな回路設計とすることで、ウーファー駆動能力の指針値ともいえるDF(ダンピングファクター)で、1,000という数値を達成。大口径ウーファーも正確に制動できるようにした。

ノイズ対策においては、バランス設計の入力バッファーアンプで信号を受け、増幅段までの信号経路を低インピーダンス・バランス伝送。コモンモードノイズを除去し、かつ信号経路でノイズの影響を受けにくくすることで、増幅段まで信号伝送の純度を保ち、優れたS/N感を実現させたとしている。

内部構造

パワートランジスターには、連続動作17アンペア、瞬間動作34アンペアという電流供給能力を持ち、一般的なトランジスターの約2倍近いサイズの大型バイポーラLAPTトランジスターを採用。パワーアンプモジュールは、バイポーラLAPT素子を5パラレル・プッシュプルとした3段ダーリントン構成で、バイポーラ素子の優れた高域特性を素直に引き出すため、パラレル数を極力減らしたシンプルな増幅回路にしたという。

ドライブ段2段目から最終段への出力インピーダンスを下げ、電流供給能力を高める独自のLIDSC(Low Impedance Drive Stage Coupling)回路を採用。これによって電源電圧内で最大の振幅が得られ、歪を低減し「スペースファクターに優れたステレオ機S1で、M1に肉薄するスピーカー駆動能力を獲得した」としている。

また、シャーシは同社伝統の2層式シャーシ構成を採用。2mm鋼板の内部構造体は回路ブロックごとに専用コンパートメント化されている。また、内部構造体はリアパネルに至るまで左右分割されたデュアルモノ設計を徹底。これにより振動による左右チャンネルの相互干渉を防いでいる。

そのほかパーツもハイグレードなものを厳選。スピーカーターミナルは独WBT社製WBT-0702Cuを採用したほか、高周波特性に優れた低インピーダンスの電解コンデンサー、トランジスター、ハイスピードで整流ノイズの少ないというMUSES SiC(シリコンカーバイド)ショットキーバリアダイオードなど、特性を極め、試聴を繰り返して部品を厳選したという。

定格出力は50W+150W(8Ω)、300W+300W(4Ω)で、実用最大出力が600W+600W(2Ω)。周波数特性が5Hz〜100kHz(+0dB、-3dB、8Ω)で、S/N比は115dB(IHF-A)、全高調波歪率が0.003%(1kHz、8Ω、150W)、ゲインが29dB。

消費電力は430W(無信号時150W)。外形寸法は445W×221.5H×497.8Dmm(突起部含む)で、質量は47kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドESOTERIC
  • 型番Grandioso S1
  • 発売日2015年3月末
  • 価格¥1,900,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:150W+150W(8Ω)、300W+300W(4Ω) ●実用最大出力:600W+600W(2Ω) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(+0dB,-3dB,8Ω) ●S/N比:115dB(IHF-A) ●全高調波歪率:0.003%(1kHz,8Ω,150W) ●ゲイン:29dB ●ダンピングファクター:1000 ●入力端子:RCA×1、XLR×1 ●消費電力:430W(無信号時150W) ●外形寸法:445W×221.5H×497.8Dmm(突起部含む) ●質量:47kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX