公開日 2022/05/21 17:35
<HIGH END>AIR TIGHT、プリアンプ「ATC-7」初出展。TAD、テクニクス等国内メーカーは世界市場に手応えあり
トライオードはクロアチアに物流拠点を新設
ドイツ・ミュンヘンで開催されているオーディオの祭典「ミュンヘン・ハイエンド」。国内のハイエンドメーカーも多数参戦しており、3年ぶりのグローバルなショウに大きな手ごたえを感じているという。ここでは、AIR TIGHT、TAD、テクニクス、トライオード、Phasemation、由紀精密のブースを紹介しよう。
【AIR TIGHT】
AIR TIGHTは、プリアンプ「ATC-7」を初披露。代表の三浦 裕氏によると、「プリアンプはボリュームとセレクターボタンが一つずつというタイプのものが多いですが、今回はもっと操作する楽しみにこだわりたい」という思いから開発がスタートしたとのことだ。
一番左はインプットセレクターだが、その右はPresence Control、Bass Compensationとなっており、それぞれ左右独立で調整できる。Presenceは高域、Bassは低域のニュアンス感を調整するもので、設置した部屋の環境に応じて好みで調整してほしいという。その右はこちらも左右独立なGain Trimで、1dBずつ調整が可能となっている。
他にも、国内未展開のMCカートリッジ「Opus One」や、真空管アンプ「ATM-2Plus」「ATM-2211」(海外モデルは末尾のJがない)等も展開していた。
【TAD】
TADは、新製品のスピーカー「E2」を中心に、TADのエレクトロニクスで展開。社長の樽谷氏によると、「世界各国のディーラーとお話ができて、本当に来てよかった」と手ごたえを感じている様子。ヨーロッパのみならず、インドやUAEなど、これから大きな市場となることが想定されるエリアからも次々と商談がつながっていき、グローバルなショウでしか体験できないものがあると語る。
今回は新製品として「E2」を中心にしているが、「CR1」等さらに上のクラスへの引き合いも大きくあるということで、イベントの後半では高価格帯スピーカーへの鳴らし替えも考えているという。
【テクニクス】
テクニクスは、ハイエンドが2年連続で中止されたため、この3年間にお披露目できていなかった製品を展開。試聴ルームではフロア型の「SB-G90M2」とブックシェルフ型の「SB-C600」も聴き比べできるようになっているが、「小さい方が鳴っていても、いま鳴っているのは大きい方?と尋ねられることも多い」など、スピーカーとしての完成度の高さに自信を見せる。
また、先日カラーバリエーションが登場した「SL-1200M7L」への世界的な注目の高さも感じているという。特に昨今ではYouTube等の配信で手元が映されることもあり、DJが自身のイメージカラーとして選ぶことも多く、2台必要な場合は色を変えるといったこともあるそうだ。
【トライオード】
トライオードの山崎社長も、今回の出展には大きな手応えを感じている様子だ。昨今のロシア情勢のため真空管が入りにくくなっている背景もあるが、やはりFace to Faceで話すことの重要性を改めて確認できたという。
特に今回のショウでは「KT-150」を搭載した「MUSASHI」が人気で、切れ味がよくパワー感のあるサウンドがヨーロッパ市場では受け入れられているのではないかと語る。今後クロアチアに物流拠点を設けることにしており、ヨーロッパ市場の取り込みにさらに注力していくとのこと。
【Phasemation】
Phasemationは6筐体式のフォノイコライザー「EA-2000」、パッシブアッテネーター「C-2000」等、トップクラスの製品をグローバルに披露。設計に関わる齊藤氏は、Phasemationの音質について「ナチュラルなサウンドだ」と評価を得ており、各国のディーラーからの引き合いも多く、具体的な商談に繋がりやすいと感じているという。
同ブースはヨーロッパ向けの代理店AXISSの部屋となるが、AIR TIGHT、光悦など日本メーカーも取り扱っており、光悦製品についても多く展示されていた。
【由紀精密】
アナログプレーヤー「AP-0」で日本市場を驚かせた由紀精密が初出展。開発を担当した永松氏は、「製品が一つしかないのにミュンヘン・ハイエンドに出ることには不安もありました」と語りながらも、大きな手応えを感じている様子だった。
「まずはデザインで注目してもらい、関心を持っていただいた方には我々の加工技術やマグネットベアリングの部分などを説明すると、技術の深いところまで興味を持ってもらえるのを感じています」と永松氏。ヘッドフォンでも試聴ができるため、実際に音を聴いて驚く来場者も少なくないという。
【AIR TIGHT】
AIR TIGHTは、プリアンプ「ATC-7」を初披露。代表の三浦 裕氏によると、「プリアンプはボリュームとセレクターボタンが一つずつというタイプのものが多いですが、今回はもっと操作する楽しみにこだわりたい」という思いから開発がスタートしたとのことだ。
一番左はインプットセレクターだが、その右はPresence Control、Bass Compensationとなっており、それぞれ左右独立で調整できる。Presenceは高域、Bassは低域のニュアンス感を調整するもので、設置した部屋の環境に応じて好みで調整してほしいという。その右はこちらも左右独立なGain Trimで、1dBずつ調整が可能となっている。
他にも、国内未展開のMCカートリッジ「Opus One」や、真空管アンプ「ATM-2Plus」「ATM-2211」(海外モデルは末尾のJがない)等も展開していた。
【TAD】
TADは、新製品のスピーカー「E2」を中心に、TADのエレクトロニクスで展開。社長の樽谷氏によると、「世界各国のディーラーとお話ができて、本当に来てよかった」と手ごたえを感じている様子。ヨーロッパのみならず、インドやUAEなど、これから大きな市場となることが想定されるエリアからも次々と商談がつながっていき、グローバルなショウでしか体験できないものがあると語る。
今回は新製品として「E2」を中心にしているが、「CR1」等さらに上のクラスへの引き合いも大きくあるということで、イベントの後半では高価格帯スピーカーへの鳴らし替えも考えているという。
【テクニクス】
テクニクスは、ハイエンドが2年連続で中止されたため、この3年間にお披露目できていなかった製品を展開。試聴ルームではフロア型の「SB-G90M2」とブックシェルフ型の「SB-C600」も聴き比べできるようになっているが、「小さい方が鳴っていても、いま鳴っているのは大きい方?と尋ねられることも多い」など、スピーカーとしての完成度の高さに自信を見せる。
また、先日カラーバリエーションが登場した「SL-1200M7L」への世界的な注目の高さも感じているという。特に昨今ではYouTube等の配信で手元が映されることもあり、DJが自身のイメージカラーとして選ぶことも多く、2台必要な場合は色を変えるといったこともあるそうだ。
【トライオード】
トライオードの山崎社長も、今回の出展には大きな手応えを感じている様子だ。昨今のロシア情勢のため真空管が入りにくくなっている背景もあるが、やはりFace to Faceで話すことの重要性を改めて確認できたという。
特に今回のショウでは「KT-150」を搭載した「MUSASHI」が人気で、切れ味がよくパワー感のあるサウンドがヨーロッパ市場では受け入れられているのではないかと語る。今後クロアチアに物流拠点を設けることにしており、ヨーロッパ市場の取り込みにさらに注力していくとのこと。
【Phasemation】
Phasemationは6筐体式のフォノイコライザー「EA-2000」、パッシブアッテネーター「C-2000」等、トップクラスの製品をグローバルに披露。設計に関わる齊藤氏は、Phasemationの音質について「ナチュラルなサウンドだ」と評価を得ており、各国のディーラーからの引き合いも多く、具体的な商談に繋がりやすいと感じているという。
同ブースはヨーロッパ向けの代理店AXISSの部屋となるが、AIR TIGHT、光悦など日本メーカーも取り扱っており、光悦製品についても多く展示されていた。
【由紀精密】
アナログプレーヤー「AP-0」で日本市場を驚かせた由紀精密が初出展。開発を担当した永松氏は、「製品が一つしかないのにミュンヘン・ハイエンドに出ることには不安もありました」と語りながらも、大きな手応えを感じている様子だった。
「まずはデザインで注目してもらい、関心を持っていただいた方には我々の加工技術やマグネットベアリングの部分などを説明すると、技術の深いところまで興味を持ってもらえるのを感じています」と永松氏。ヘッドフォンでも試聴ができるため、実際に音を聴いて驚く来場者も少なくないという。