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公開日 2023/08/03 16:00

TAD、Evolutionシリーズにプリアンプ「TAD-C1000」。基板やシャーシは対称性を徹底

ミュンヘン・ハイエンド2023出展モデル
編集部:松永達矢
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テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズは、革新的な技術の導入をコンセプトにした“Evolutionシリーズ”に、プリアンプ「TAD-C1000」を10月中旬に発売する。価格はシルバーが1,980,000円、受注生産のブラックが2,035,000円(ともに税込)。

「TAD-C1000」シルバー

音質にこだわり、入力信号の正確な伝送と純度の高い安定した音の再生を実現するプリアンプ。今年5月にドイツ・ミュンヘンにて開催されたオーディオショウ「ミュンヘン・ハイエンド2023」の同社ブースにて参考出展されたモデルが、この度正式発表された。

同社のハイエンドライン“Referenceシリーズ”のパワーアンプ「TAD-M700」 などで採用する高性能1段増幅電流帰還型アンプのプリアンプ用を新たに開発し、フラットアンプ部に搭載。コンプリメンタリ性を追求するためFETデバイス1個1個の特性を測定し、プラス側とマイナス側の素子をペアリングすることで回路動作の安定性を向上させたという。

基板レイアウトは、正と負の信号や左右のチャンネル間で発生する増幅誤差を極限まで 抑えるため、オーディオ基板の回路パターンや部品配置にシャーシのセンターから完全対称となる構成を取り入れた。

2基の電源トランスの配置やシャーシ構造、リアパネル端子のレイアウトにおいても対称性を考慮し、重量バランスや振動バランスの統一を図る。こうした徹底的な対称性の追求により、電気的、メカニカル的に回路の信号増幅環境を同一にし、優れたステレオフォニックを実現させたと説明する。

受注生産でブラックモデルも用意する

電源回路は、電源トランスの内部巻線を直出しすることで、引き出し線との接点を極力削減して高純度を追求するとともに、直出し線のターミナルや基板マウントターミナル、締結ビスに非磁性のメッキとOFC(無酸素銅線)を採用し、磁性歪を徹底的に排除する。

オーディオ用と制御用の回路それぞれに専用の大型トロイダルトランスを搭載し、オーディオ用には左右それぞれ独立巻き線のトランスを採用した。理想的なグランドシステムを構築し、正負左右における完全な対称性を実現させた。

高音質を追求したTADオリジナルの部品も多数投入する。ラダー抵抗切替型電子ボリュームは、超高精度ATT特性と低歪率(0.0005%以下/1Vrms入力時)を実現。電源回路には平滑用コンデンサに繰り返し試聴して開発した電解コンデンサを、出力カップリング用コンデンサには低域のカットオフ周波数を広帯域化する超低歪フィルムコンデンサを採用する。

本体背面部

外観は、“Evolutionシリーズ”のディスクプレーヤー「TAD-D1000TX」、DAコンバーター「TAD-DA1000TX」、パワーアンプ「TAD-M1000」と組み合わせた際に統一感のあるデザインに仕上げている。

センターボリュームノブには高精度ボールベアリングを使用して滑らかな操作感を実現。デザインについても内部構造の対称性を表現した意匠とし、“Evolutionシリーズ”ならではの高品位で美しいデザインを表現したとアピールする。

シリーズ共通となるスパイク構造はISOマウントを実現。接地面積を小さくすることで、外来の振動が本体へ伝達されることを抑止し、機器内部への影響を低減する。電源トランスにも取付台座6mm厚の真鍮製ベースを採用するなど、不要振動の対策を徹底する。

付属のリモコン

入力端子はバランス4系統、アンバランス2系統、出力端子はバランス2系統、アンバランス2系統を装備。定格出力電圧はバランス1.6V、アンバランス0.8V、最大出力電圧はバランス14Vrms、アンバランス7Vrms。SN比は120dB、周波数特性は10Hz - 100kHz(-1dB)、消費電力は26W(待機時消費電力0.5W以下)。外形寸法は440W×150H×406Dmm、質量は17.0kg。

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