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公開日 2004/01/19 17:49
ソニー、ブロードバンド時代のテレビ「エアボード」の発表会を開催
左)ソニー(株)西谷 清氏 右)同社 前田 悟氏と「エアボード」 |
はじめに西谷氏が登壇し挨拶を行った。2000年に初号機となる「IDT-LF1」を市場に投入して以来、着実に進化を遂げてきたという「エアボード」だが、今回の新製品では「昨今、業界の話題を独占するHDD+DVDレコーダーとの高い親和性を実現したことがひとつの大きな特長です」と語る西谷氏。「ソニーでは今後もホームサーバー関連の製品開発に注力しながら、近い将来により高い付加価値を持つ製品を市場に投入する考えです。どこにいる時にも欲しい映像や音楽を楽しめる環境がブロードバンドネットワークにより実現されます。新しいAVエンターテインメントの軸となる商品として、今回発表する"エアボード"が重要な役割を担うものと期待しています。」と今後のネットワーク関連商品に関する戦略を明らかにした。
引き続いて前田氏が壇上に登り、新製品の細かな紹介を行った。「ホームネットワーク環境を超え、ブロードバンドの活用により、ますます広域なネットワーク環境でのAVエンターテインメントを実現した、究極のロケーションフリーテレビです」と新製品の魅力を語った前田氏。前モデルよりも格段に画質が向上し、ワイヤレスながら安定した映像を実現したという。遠隔地で楽しむ際にも、タッチパネルリモコンを液晶画面表示し快適な操作を実現。本製品は約12型の画面サイズだが、将来はより携帯性を高めたコンパクトな製品も開発中であることが発表会の最後に明らかにされた。
新製品の紹介は別頁にてお伝えしていく。以下に本日の発表会にて行われた質疑応答の内容をご紹介していく。
Q:今回の新製品でソニーでなくては作れない部分はどこか
A:いずれ色んなメーカーからワイヤレス技術を活用したテレビ製品が登場してくるものと思うが、遠隔地でのコントロールを実現する技術、高画質な映像を再生する技術は弊社ならではのものだし、他社では真似できないと考えている
Q:ワイヤレス伝送による通信のセキュリティ、コンテンツの著作権保護に関する対応はいかがか
A:本製品はディスプレイとベースステーション相互の機器認証を厳しく行っており、1対1での接続でのみしかお楽しみいただけないようになっている。またディスプレイ部にはメモリーカードスロットを設けているが、動画コンテンツの録画を行うことはできないようになっている。また伝送されるデータは暗号化して送り出すようになっている
Q:インターネットで番組を視聴する際のファイル圧縮方式は
A:映像ファイルはMEPG4で視聴できます。ストリーミングの際は弊社の独自方式を採用している
Q:モバイルテレビの将来像についてソニーの見解は
A:弊社ではこれまでもユーザー皆様の用途に応じたモバイルテレビを製品化してきた。モバイルテレビが今後より小型化していくかもしれないし、一方で弊社の発表している製品ではPDAの「クリエ」やPCの「バイオ」などがテレビ視聴機能を獲得する可能性もある。そのためには回路の小型化と、バッテリーの強化という問題をクリアして行かねばならないだろう。将来的にはあらゆるAV機器がワイヤレスでつながりエンタテインメントの可能性を拡げていくものと期待している
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
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(Phile-web編集部)