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公開日 2006/08/02 18:15
シャープ片山氏が「AQUOSファミリンク」を語る − 発表会Q&A全紹介
シャープ(株)は、液晶テレビAQUOSシリーズを核とした「AQUOSファミリンク」に対応する新製品の発表会を開催した。同社からは専務取締役 AV・大型液晶事業統括 兼 AVシステム事業本部長の片山幹雄氏が登壇し、新製品のコンセプトを説明した。
今年の4月に現職に就いた片山氏は、これまで同社の液晶デバイス事業を牽引してきたスペシャリストだが、現在は製品としての液晶テレビAQUOSを含む、同社亀山工場を中心とした大型液晶事業全般を統括している。
同社は今年5月、2001年に発売した液晶テレビAQUOSシリーズの累計生産台数を発表し、2006年5月に1,000万台を達成したことを明らかにしていた。片山氏はこの功績について「液晶テレビとして業界初」であることを指摘し、特に「500万台達成まで4年間を費やしてきたが、その後1,000万台達成まで約半年という猛スピードで成長してきた」ことを強調し、事業の好調ぶりをアピールした。
さらに片山氏は、2004年1月に稼動した亀山第一工場は「亀山ブランドを確立した」と述べ、高品位な各種デジタル放送の普及と相まって「亀山テレビ=AQUOS=フルスペック・ハイビジョン」のイメージがユーザーに定着しつつあると語った。片山氏によれば、その結果、現在国内の液晶テレビの市場では、AQUOSが45%から50%のシェアを獲得しているという。
本日発表したGシリーズについては、新たに提案する「AQUOSファミリンク」の意義について強調。片山氏は「現在大画面ホームシアターの楽しみ方はますます広がっているが、一方でAV機器の操作が難しくなっているという声を耳にすることが多い。今のデジタルAV機器は決して使いやすいとは言えないというのは私の個人的な思いでもある。このような気持ちも含めて、新たな使いやすさを重視した機能をご提案したい」とした。
片山氏は最後に、「今後はAQUOSファミリンクの魅力を強力に訴求しながら、液晶テレビの亀山と、レコーダー矢板という当社のふたつの工場を起点に、21世紀の新しいデジタルAVライフをシャープが実現していきたい」と力強く語った。
以下に本日の発表会会場で行われた質疑応答の模様を紹介する。
Q:パナソニックがHDMI接続によるAV機器の相互リンク「VIERA Link」を提案しているが、そちらと「AQUOSファミリンク」との違いはどこにあるのか。
A:他社規格との違いとしては答えづらいが、当社の「AQUOSファミリンク」の特長としては、ワンボタンで全てが操作可能なところにある。単純な操作を徹底的に使いやすくしている。
Q:以前、貴社はある記者発表の場で「37インチ以上は今後全てハイビジョン対応としていく」と宣言されていたが、今回のGシリーズにその条件と一致しないものがあるのはなぜか。
A:当社の液晶テレビの特長は高精細であることだ。ハイビジョン放送が1,080pのフルHD対応を進めてきている中、年末に向けて37インチ以上をできるだけ100%フルHD対応にして行きたい。ただ、今回は消費者の要求に応え、製品としては普通のハイビジョン対応のものも用意した。
Q:HDMI接続の互換性はどこまで確認されているのか?
A:基本的な互換性はある。今回はCECというHDMIの制御系信号のプロトコル基準を用いているが、実装レベルでの問題があり、この段階で完璧に互換性が取れているとは言えない。この辺は、今後互いにHDMIをインターフェイスにしているメーカーどうして連絡を取り合いながら詰めていきたい。
Q:レコーダーの一発起動機能はどういう技術で実現したものなのか。
A:HDMIコントロールを使いテレビからレコーダーに指令を出すことにより実現した。もともとAQUOSハイビジョンレコーダーは短時間起動が特長であり、今回はこれと連携をとって完成させた機能だ。
Q:今後亀山第二工場がフル稼働した際には、より大きなサイズの液晶テレビAQUOSの発表も期待できるのか。
A:今後40インチ以上の、より大きいモデルを発表する予定だ。
Q:37V型のフルHD対応比率をどのくらいにしたいと考えているのか。
A:当社としては今後、37V型以上を100%フルHDで固めていきたいと考えているが、これはマーケットが決めることだ。
Q:i.Linkで実現した機能については今回発表された新製品のみが対応製品となるのか。型式の古いテレビや、他のシングルチューナーを搭載したレコーダーでは使えないのか。
A:レコーダーは今回発表したモデルのみだが、液晶テレビAQUOSのダブルチューナー搭載モデルは、以前発売したものでも対応している。ファミリモコンの単品発売も現在検討中だ。他社製品との動作は確認していないが、今後テストは行っていきたい。
Q:今回の「AQUOSファミリンク」対応のシリーズは、セット販売の比率をどれくらい想定しているのか。またどういったかたちでシリーズを訴求していくのか。
A:AQUOSを買っていただいたお客様が、AQUOSを選んで良かったと感じてもらえることを狙っている。搭載率を今後30%から50%くらいまで上げて行きたい。
Q:HDMIの対応規格は?
A:1.2aに準拠している。
Q:「AQUOSファミリンク」は、レコーダーの需要が日本国内ほど高くはない海外でも展開されるのか。
A:欧州では録画する文化が現在広まっている。アメリカでも徐々に広がっているときく。現在は海外展開は検討中だ。
Q:「AQUOSファミリンク」に対応するBlu-ray関連製品はでる予定があるのか?
A:予定している。ファミリンクにも対応させたい。
(Phile-web編集部)
今年の4月に現職に就いた片山氏は、これまで同社の液晶デバイス事業を牽引してきたスペシャリストだが、現在は製品としての液晶テレビAQUOSを含む、同社亀山工場を中心とした大型液晶事業全般を統括している。
同社は今年5月、2001年に発売した液晶テレビAQUOSシリーズの累計生産台数を発表し、2006年5月に1,000万台を達成したことを明らかにしていた。片山氏はこの功績について「液晶テレビとして業界初」であることを指摘し、特に「500万台達成まで4年間を費やしてきたが、その後1,000万台達成まで約半年という猛スピードで成長してきた」ことを強調し、事業の好調ぶりをアピールした。
さらに片山氏は、2004年1月に稼動した亀山第一工場は「亀山ブランドを確立した」と述べ、高品位な各種デジタル放送の普及と相まって「亀山テレビ=AQUOS=フルスペック・ハイビジョン」のイメージがユーザーに定着しつつあると語った。片山氏によれば、その結果、現在国内の液晶テレビの市場では、AQUOSが45%から50%のシェアを獲得しているという。
本日発表したGシリーズについては、新たに提案する「AQUOSファミリンク」の意義について強調。片山氏は「現在大画面ホームシアターの楽しみ方はますます広がっているが、一方でAV機器の操作が難しくなっているという声を耳にすることが多い。今のデジタルAV機器は決して使いやすいとは言えないというのは私の個人的な思いでもある。このような気持ちも含めて、新たな使いやすさを重視した機能をご提案したい」とした。
片山氏は最後に、「今後はAQUOSファミリンクの魅力を強力に訴求しながら、液晶テレビの亀山と、レコーダー矢板という当社のふたつの工場を起点に、21世紀の新しいデジタルAVライフをシャープが実現していきたい」と力強く語った。
以下に本日の発表会会場で行われた質疑応答の模様を紹介する。
Q:パナソニックがHDMI接続によるAV機器の相互リンク「VIERA Link」を提案しているが、そちらと「AQUOSファミリンク」との違いはどこにあるのか。
A:他社規格との違いとしては答えづらいが、当社の「AQUOSファミリンク」の特長としては、ワンボタンで全てが操作可能なところにある。単純な操作を徹底的に使いやすくしている。
Q:以前、貴社はある記者発表の場で「37インチ以上は今後全てハイビジョン対応としていく」と宣言されていたが、今回のGシリーズにその条件と一致しないものがあるのはなぜか。
A:当社の液晶テレビの特長は高精細であることだ。ハイビジョン放送が1,080pのフルHD対応を進めてきている中、年末に向けて37インチ以上をできるだけ100%フルHD対応にして行きたい。ただ、今回は消費者の要求に応え、製品としては普通のハイビジョン対応のものも用意した。
Q:HDMI接続の互換性はどこまで確認されているのか?
A:基本的な互換性はある。今回はCECというHDMIの制御系信号のプロトコル基準を用いているが、実装レベルでの問題があり、この段階で完璧に互換性が取れているとは言えない。この辺は、今後互いにHDMIをインターフェイスにしているメーカーどうして連絡を取り合いながら詰めていきたい。
Q:レコーダーの一発起動機能はどういう技術で実現したものなのか。
A:HDMIコントロールを使いテレビからレコーダーに指令を出すことにより実現した。もともとAQUOSハイビジョンレコーダーは短時間起動が特長であり、今回はこれと連携をとって完成させた機能だ。
Q:今後亀山第二工場がフル稼働した際には、より大きなサイズの液晶テレビAQUOSの発表も期待できるのか。
A:今後40インチ以上の、より大きいモデルを発表する予定だ。
Q:37V型のフルHD対応比率をどのくらいにしたいと考えているのか。
A:当社としては今後、37V型以上を100%フルHDで固めていきたいと考えているが、これはマーケットが決めることだ。
Q:i.Linkで実現した機能については今回発表された新製品のみが対応製品となるのか。型式の古いテレビや、他のシングルチューナーを搭載したレコーダーでは使えないのか。
A:レコーダーは今回発表したモデルのみだが、液晶テレビAQUOSのダブルチューナー搭載モデルは、以前発売したものでも対応している。ファミリモコンの単品発売も現在検討中だ。他社製品との動作は確認していないが、今後テストは行っていきたい。
Q:今回の「AQUOSファミリンク」対応のシリーズは、セット販売の比率をどれくらい想定しているのか。またどういったかたちでシリーズを訴求していくのか。
A:AQUOSを買っていただいたお客様が、AQUOSを選んで良かったと感じてもらえることを狙っている。搭載率を今後30%から50%くらいまで上げて行きたい。
Q:HDMIの対応規格は?
A:1.2aに準拠している。
Q:「AQUOSファミリンク」は、レコーダーの需要が日本国内ほど高くはない海外でも展開されるのか。
A:欧州では録画する文化が現在広まっている。アメリカでも徐々に広がっているときく。現在は海外展開は検討中だ。
Q:「AQUOSファミリンク」に対応するBlu-ray関連製品はでる予定があるのか?
A:予定している。ファミリンクにも対応させたい。
(Phile-web編集部)